人の間・時の間・空の間:B面

今日も 【 間 】 を縫って進もう、自分の港へ。

まんまる大賞

2013-01-19 07:03:16 | 空の間:B面
寝ている猫の体勢は、その時の室温によってさまざまです。

夏の暑い時期には、手も足も(いやっ!4本とも足だ・・・)ダラ~ンと伸びきって長くなり、
冬の寒い時期には、これ以上ないというくらい身体を丸めています。

朝ごはんも終わってお昼寝タイム、3匹とも揃ってまん丸だったのでパチリ

  


まん丸大賞はシロクロハスキーボイスのきぃちゃんに決まりです。
彼女は猫なのにどんくさくて、高い所から2度ほど落ち、その後けっして登ろうとしません。
とても臆病でお客様がみえると、サッとどこかへ姿を消してしまいます。
抱っこされるのも好きではありません。
とても控えめですが、お隣の猫と塀越しに戦うときなどは、目を見張るほどの闘志をみせます。
中に熱いハートをもった大和撫子・・・という感じです。






あの日から18年

2013-01-17 04:36:35 | 時の間:B面
阪神大震災から18年目の朝です。
当日は、静かに座っていたこともあって、横浜でもかすかな揺れを感じたのを覚えています。
「めまいかな?」と思うほどの小さな揺れでした。
ラジオで関西の方が震源と知り、珍しいなぁ・・・と感じたことを思い出しました。

その日生まれた赤ちゃんが18歳になり、
街もきっと元どおり整えられたでしょう。

“ やっと ”“ まだまだ ”

感じることは人それぞれでしょうが、その方たちの心が少しでも静かであることを祈ります。

静かな時間

2013-01-12 04:53:10 | 時の間:B面
[ 朝型 ]の生活にやっと戻ることができました。
朝3時起きを15年以上続けていたのですが、昨年あたりから夜更かしの癖がついて起きられずにいました。
年始から少しずつ早起きし、4時起きがようやく定着しつつあります。
自分だけの静かな時間を持つか否かで、その日いちにちの充実感が全然違うのです。
コーヒーを飲みながら音楽を聴いたり、本を読んだり、ボーッとしたり、当日の段取りをしたり。


昨日1月11日はカガミビラキでしたので、朝から小豆を煮ながら写経をしました。

般若心経には“ 無 ”の文字が21回、“ 空 ”の文字が7回でてきます。
“ 無 ”は何ごとにもとらわれぬようにという意味があり、
“ 空 ”は空っぽなのではなく無限に拡がっているイメージだと聞いたことがあります。

東日本大震災から1年10か月。

大震災だけでなく、トンネル天井崩落事故、冬山での遭難、教師による体罰を原因とする自殺、
その他、報道されない数々の事件や事故

亡くなった後の魂が、どこへいくのか・・・
そもそも行き着く先があるのかさえ私には分かりませんが、
せめて静かであってほしいと祈りながら書き写します。

毎月11日の朝は写経をすると決めました。








雪だより:エピローグ

2013-01-09 05:44:38 | 時の間:B面
2013年1月7日(月) 雪国・小千谷から横浜へ

休暇も今日で終わり。
雪だよりの最後に美しい雪景色をご紹介します。

家の前の杉林に新雪が降り積もりました。


市街地を一望できる川沿いの大好きな場所へ。帰省した際は必ず立ち寄ります。




冬木についた花のような雪。
関東の厳しい表情の冬木とは、ずいぶん違います。


見渡す限りの雪原です。遠く雪山も見えています。
水墨画風に加工した画像ではないですよ


他にも美しい冬の風景はたくさんあります。
たとえば、夜半に降る雪が街灯に照らされる様子や
雪原に続く小さな動物の足跡・・・ウサギ?顛?とにかくカワイイんです
技術がなくてお伝えできないのが悔しいです。

新幹線は関越トンネルを抜け、雪も山もない街へと到着です。





今回の帰省で改めて感じたこと。

この風景を見ずして“ 美 ”を語ることはおそらく不可能または、不完全であろうということ。
言葉にしてしまうと、とたんに軽薄になってしまうのですが、
雪の白さ、やわらかさ、表面の煌めき、静かさ、冷たさ、楽しさ、受け入れること、抗うこと、待つこと、戦うこと、
身体を使った遊び、身体を使った労働、畏れること、感謝すること・・・
これら雪国の環境は、美意識と情緒の ある一面を確実に形成しうると確信します。

雪にまつわる美を、何とか表現したいと強く思いました。
雪国に生まれ育ち、雪のない土地に暮らす私は、それを伝える難しさも知っています。
ご覧のとおり写真のセンスは全くないし、トミオカホワイトのような絵の才能もない、小説も書けないし・・・
勉強しはじめた俳句で、いつか自分の世界を表現することができたら素晴らしいだろうな。
ガンバルゾォ~


最後に尊敬する俳人、阿部静雄が詠んだ雪国の暮らしをいくつか。

「 ふるさとやどの窓からも雪の山 」

「 ふんはりと雪の田の畦交叉せる 」

「 雪しまく杉千本の静寂かな 」

「 雪晴れや沖見るごとく見てをりぬ 」

「 ちちははの深寝おそろし雪の底 」       第40回角川俳句賞受賞作品「雪曼荼羅」より














雪だより:その三

2013-01-06 15:19:08 | 時の間:B面
2013年1月6日 雪国・小千谷から

夜も明けきらない午前6時 檀家である慈眼寺へ歩いて向います。

興味はあったものの未体験の写経を行うためです。
本堂にて般若心経を唱え、お手本を見ながら書き写します。
私は初心者なので、既に紙にうす~く書いてあるものをトレースする用紙です。

帰りの道すがら、母に「もう少し意味が解るようになってからだと意義深いだろうね。」というと、
「般若心経の意味を本当に解る人なんていないかもよ。」と言われ「そりゃそうだ」と大笑い

商店街を通りかかると8時前だというのに老舗の和菓子屋さんが開いていました。
ラッキー!ここの豆大福は幻の品で、なかなか買うことが出来ないのです。
しっかりした歯ごたえの餅に、塩味の大豆が混ぜてあり、餡も甘くなくて美味!




話し変わって、昨日の“ 雪流し ”についてお話しましょう。
通常、幹線道路は消雪パイプのおかげで、雪が降り積もる事はありません。
消雪パイプとは、地下水をくみ上げ、地面の下から小さな噴水状の水をほぼ終日流す仕組みです。


それでも、細い路地や道路脇には順次雪が溜まります。
その雪を町内こぞって流雪溝に流すのが“ 雪流し ”です。
流雪溝とは読んで字のごとく、道路の端に掘られたかなり深い側溝で、
時間を決めて大量の水が流され、それに合わせて人が出て雪の始末をします。


自分の家の周りだけの雪を出すのではなく
「道路を使いやすいように皆で整える」という目的を持っています。
緊急自動車の進入の際に道を空けておくのはとても大切な事なのです。
強制ではないのですが、手の空いている人はこぞって参加し、協力し合います。
雪流しに関わらず、雪国では、地域の結束なくして厳しい冬をのり越える事は難しいのです。

一転眼を投じれば、屋根の雪下ろしで出来た雪山で、近所の子供たちが遊んでいました。
寒くて何かと不便もありますが、雪国でなくては味わえない楽しさもありますね。



そして何より、雪のもたらす情緒は素晴らしい。
 

この閉ざされた冬があるからこそ、強靭な精神も培われ、
そして何より、春を待つ喜びと自然への感謝を持てるのでしょう。







雪だより:そのニ

2013-01-05 18:04:49 | 空の間:B面
2013年1月5日(土)雪国・新潟県小千谷市より

目ざめると昨日からの雪がまだ降り続いていました。
積雪は1m50cmですから、昨日一晩で30cm降り積もったことになります。
豪雪地帯のこのあたりでは一晩で1m以上なんてのはザラですから、
たいした降雪量ではありませんよ




朝食は懐かしい小千谷風のお雑煮。乾燥貝柱でだしをとり、
野菜、こんにゃく、焼き豆腐、かまぼこ、そしてトトマメ(いくらのなかま)を入れます。
もちろん横浜に嫁いでからも、“母の味”でこの雑煮を作っていますが、
やっぱり母が作ってくれたものは、どこか違うなぁ・・美味しい


外を少し歩いてみました。
となりの家の屋根から大きなツララが!武器になりそう~

電線に雪がくっついて大変なことに!


そうこうしている間にナント晴れ間が出てきました。
土曜日ということもあり、あちこちで屋根の雪下ろしが始まっています。


我が家でも父と二人で雪下ろしをすることに。
カンジキという道具を足につけ埋まらないようにします。


屋根の積雪は60cm程度。いい眺めです。


スコップで豆腐のように切って投げ捨てます。


1時間もほったところで母が温かいコーヒーを運んでくれたので少しブレイク


どこまでも晴れ渡って爽快です。まさに雪晴れです。市街地のほうを一望。


雪が創った造形もカッコいい!


最後に自分の顔を雪にスタンプして、約2時間の雪下ろしが終わりました。


この後、町内の“ 雪流し ” なるものに参加する事になるのですが、それについてはまた明日。



初詣

2013-01-03 21:35:59 | 時の間:B面
ひとりで近所の神社へ初詣に行ってきました。

山の斜面にある神社で、急な石段を上りつめると古めかしい社があります。


こじんまりした趣が、故郷の初詣を思い出させるようで好きな場所です。



帰りに高台の道を遠回りしてみたら、予想通り富士山が!
逆光で、しかも少し霞んではいましたが、その優しい風情にしばらく見とれていました。
それにしても、富士山はいつみても美しい。
若い頃、「いつか富士山の見える場所に住みたい。」と思っていたことを思いだしました。

二日の居場所

2013-01-03 06:45:17 | 今日の俳句
正月二日はどうしても外せない予定があります。
それは・・・家に居て箱根駅伝をみること。
目の前にお雑煮やらおせちやらをズラ~ッと並べて、
日がな一日ほぼ目を離さずに観戦します。
おそらく沿道に観戦に行っているだろう友人もいますが、
「暖かい部屋で飲み食いしながら、ベストアングルでみるのが一番いいよねぇ~」と
スポーツ観戦の臨場感を知らない者の意見をヘーキでのたまっています


子供たちはそれぞれ出かけたり、部屋にこもって楽器を鳴らしていたり
猫たちも、何か所かのお気に入りの場所を移動しながら過ごしています。



   “ 三匹も二日の居場所持ちにけり ”   木の実

「二日」が新年の季語です。元日や一日はもちろん、四日くらいまでは季語になるそうです。

初空

2013-01-01 07:37:53 | 時の間:B面
2013年 新しい年が明けました。
大好きなキースジャレットを流しながら、部屋から初日を眺めました。
初日そのものは見えませんでしたが、かかる金色の雲が大きく動き、
絶対的なものが、確かにそこにあるという安心感に包まれました。


今年は不思議な感覚で迎えました。
どういうわけか“新た”な感じがしなくて、
“昨日と今日はつながっている”ことを強く意識しています。

この一瞬は、連続している大きな時の流れの、ほんの一部であって特別なものではないと。
そして、その中で生命を与えられている私の人生も、ほんの一瞬なのだろうということ。
だからこそ、それを活かし、役立て、輝かせていきたいと思いました。


この初日を・・・

被災地でみているひと
家を持たずに公園でみているひと
ひとりぼっちでみているひと
どんな境遇にあろうとも

そして鳥、犬や猫、木々や花、水、家や街
この金色の光の中にある、すべてのものが、その生命を全うできますように。