三鈷峰から下る途中、登って来る一人の登山者に会う
二言三言話をしてその場は別れて、ユートピアで休憩を取る
三鈷峰から折り返して来たその登山者は地元の方
是から下る予定の宝珠尾根や砂すべりの様子を聞いていると
その男性は弥山まで行くと言う、通れるんですか?通れるんです、
危なく無いんですか?危なく無いんです
こだま?いいえ、地元の登山者です、行けば良いんですよ
これで気持ちは決まった、砂すべりは今度また来ることが出来る
弥山までの縦走は機会が無いかもしれない
で、、先達をお願いして後をついて行く事に
12時30分、象ヶ鼻まで登り返し、先ず天狗ヶ峰を目指す
普通の靴にリュック、先達はこの男性
振子沢の源頭部の先に槍尾根から続く天狗ヶ峰
振り返ると三鈷峰が小さくなる登って来た稜線や
上宝珠越に向かうトラバース道も見えます
下を覗けば侵食され崩落し切れ落ちたた斜面が元谷へと続く
行く先を眺めれば1636mピークから天狗の稜線
お決まりの飛行機が上空を飛ぶ
1636mピーク下から本沢を観る吸い込まれそうな斜面
もう直ぐ1636mピークです、先達はすいすいと登って行く
まぁこの辺りまではなんて事は無いんです
振り返れば、今日歩いてきたピークや稜線が見える
天狗ヶ峰が眼の前に近づきました、先達はゆっくりと前を行く
13時丁度、天狗ヶ峰に着く
天狗ヶ峰より槍尾根を観る
この尾根も両側が削ぎ落とされ危なそうですね
むらくもさん達もよく来たものです
振り返ると細尾根が高度を増し続いてますね
一休みの後、剣ヶ峰へ向け出発です
登山者を寄せ付けないように空に向って立つ剣ヶ峰
13時20分、剣ヶ峰に立つ
歩いて来た稜線はまるで鋸の歯のよう
これから向かう弥山方面を見ると、らくだの背のコブに一人の登山者
此方に向かって来ている模様、此処で少し待つことに
弥山には沢山の人が見える
風が出て来て汗ばんだ身体に気持ち良い
弥山に向けて進んで行くと、先達が一言、此処だけは特に気を付けて
尻を付けても、手を付いても良いからゆっくり、ゆっくりと
そうか!此処がらくだの背か!、ざらざら道の下りの先は幅20cm程の稜線
両側は切れ落ち、どちらへ落ちてもさようなら~
先達が足を置いただけで崩れて行くではないかい
とても立って渡れる処ではないわいな、これはもはや登山では有りません
平均台です、サーカスですよ、で、私は此処を馬乗りになって跳び箱の上を這うように進んで行く
手を着いた処が崩れ、欠片が一ノ沢か?二ノ沢か?粉塵と共に落ちて行く
沢から吹き上げて来る風が粉塵を舞い上げ顔に当たる、モ~イヤ
何とか渡り終えたらくだの背が、これだ!
渡っている時には写真を撮ってる場合では無かったわい
13時50分、らくだの背を通過
もう一か所同じような処も通過し、通って来た稜線を振り返る
14時5分、三角点に到着
弥山が近付きましたね~、これで一安心
先達の方が待っていてくれました、お礼を言って別れる
14時10分、弥山に辿り着く、縦走に掛った時間は1時間40分でした
後は下るだけ、頂上避難小屋の横を通って木道を降りて行きます
弥山に見えた沢山の人影は、中学生の団体登山でした
200~300人の下る者、また登って来る者
残雪と崩落の北壁、遠くに見える砂すべりはまた今度
14時45分、六合目避難小屋、
この冬来た時には雪に埋もれていた小屋も今は足下に少し雪が残るだけ
森林限界を過ぎ、行者谷分岐からは行者谷コースを元谷に下る
今のこのコースもブナの新緑で被われています
下る途中の樹間から見る、三鈷峰
此方は主稜線
15時15分、元谷に降りて来ましたね、見上げれば大山北壁
下宝珠越への道標の横を通り林道を中の原スキー場へと下る
16時、デポした自転車に帰りつく
自転車を組んで車まで一漕ぎだ~
16時20分、気持ち良く風を切り、駐車地点に到着
今日歩いたコース、10時間半の楽しくもあり、緊張もありの稜線歩きでした
先導して頂いた地元の男性に感謝、でも危険すぎてもう歩く事は無いでしょう、、でも、、