沖縄は辺野古への米軍基地移設と並んで、北部基地へオスプレイヘリ離着陸帯建設が熾烈に問題化している。地域住民は絶対
反対で、オール沖縄の闘いになっている。住民は連日体を張ってスクラムを組んでの阻止ピケで闘っている。これに対して警察は
東京はもとより、全国各府県県警の機動隊員を集結して、阻止ピケのスクラム(女性老人が少なからず参加)を腕力で引き剥がす
ようなことをしている。少数ながら逮捕者も出たはずだ。
こうした中で、大阪から来ている機動隊の26~7才の隊員が、ヘンスを握って懸命に阻止しているピケ隊員に対して 「触るな、どこを
つかんどるんじゃ、ボケ、"土人"が・・・」 と暴言を浴びせ、その暴言への抗議にたいして 「黙れ、こら支那人」 と返してきたと言う。
この情報を知ってこの老人(原) 怒り心頭に。同時に容易ならざるを感じる。機動隊員の市民を市民と思わない猛々しさは勿論だが、
それよりももっと問題は奥深い。
どの点でか 第1に 「土人」 などという言葉は昭和一桁以降の若い人は知らないはずだ。戦時中の日本が侵略戦争を始めた
時代の言葉なのだ。まして26才~7才平成生まれの若者、誰かに教えられなければ知るわけがない(コミックにだって出て来ないと思う)。
「支那人」だって同じだ。戦後こんな侮蔑した言葉を使ったのは、あの石原慎太郎の悪だけだ。
こうしたことから、今日の権力は、平成生まれの若い機動隊員に対して 「日本は負けたが、あの戦争は西欧の奴隷にされて苦しん
でいる無知蒙昧の南洋の土人を解放するための正義の戦争だったのだ。また中国への進出も、図体がでかいだけでからきし意気地
がない"支那人チャンコロ"を西欧が思うままに植民地化するのを救う正義の戦いだったのだ」・・・・と。繰り返し繰り返し念を入れて教育
しているに違いない。 とそう思うのです。 でなければ平成生まれの若い人から 「土人」 とか 「支那人」 の言葉がが出てくるわけ
がない とそう思うのです。
本当に恐ろしい。こうした時にあって「統一戦線」だけで間に合うか・・・・もう終わっている老人の深刻な声無きつぶやきです。