【週刊ゲーム市場分析】Wii Uは初週で30.8万台を販売、歴代ハードとデータを比較してみた。

2012年12月16日 | 団長は断腸の思い
ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第75回。
毎週のゲームソフトの販売本数を予想し、ポイントを競うYSO3の参加型企画【Y1】もよそしく!

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今回のファミ通TOP30(ファミ通.com掲載データはログが残らないため、YSO3のメインBBSにコピペ)
※前作データ等はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
※年間販売本数データ等はGEIMIN.NET様よりお借りし、独自集計。
※アニメディスクの販売枚数はアニメDVD・BD売り上げまとめwiki様よりお借りしています。
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■Wii Uは初週で30.8万台を販売、歴代ハードとデータを比較してみた

Wiiの後継機、Wii Uがついに発売された。初週販売台数は30.8万台。ここで歴代ハード(1996年以降)とデータを比較してみた。



Wii Uは歴代7位にランクイン。しかし表を見てのとおり、初週販売台数から今後の推移(累計販売台数)を読むことは難しい。2週目以降の動きを見ていくしかないだろう。

次にWii Uのソフト販売本数を見ると、公開された(TOP30内にランクインした)Wii U専用ソフトは5タイトルのみであり、全体のソフト装着率(ハード1台あたりソフトが何本売れたか)はハッキリとは分からなかった。メディアクリエイト集計では「1.22本」と掲載されているが、ファミ通集計ではもう少し増えそうだ。

以下はランクインしなかったタイトルの販売本数を推計するために作成した、Wii Uの各タイトルのコミュニティ人数ランキング。



ソフトの販売本数とコミュニティ人数は、各タイトルのオンラインモードの充実度などが違うためか比例しなかったが、それでもざっくりとランク外のタイトルの販売本数を推計すると、ファミ通集計のソフト装着率はメディアクリエイト集計をやや上回る、1.25~1.30本となりそうだ。

この数値を近年の任天堂ハードと比較してみた。



Wii Uのソフト装着率は、携帯ゲーム機のDSや3DSは上回ったものの、前世代のWiiには届かない結果となっている。Wiiはリモコンとゲームソフトをセットにしたお買い得パック「はじめてのWii」がソフト装着率を押し上げた形だったが、Wii Uにはそのような戦略的な製品がなかったことが、その理由に挙げられそうだ。また、Wii Uプレミアムパックの定価はWiiより6,500円高く、ソフトの購入本数を減らしたユーザーがいた可能性もありそうだ。


■「龍が如く5」と「ペーパーマリオ スーパーシール」は堅調な出足

ソフトランキングでWii U以外のソフトに目を向けると、首位は「龍が如く5 夢、叶えし者」(36.4万本)、3位には「ペーパーマリオ スーパーシール」(13.0万本)がランクイン。両タイトルのシリーズ販売実績を掲載してみた。





「龍が如く」シリーズは番外編の「クロヒョウ」シリーズの販売本数が落ちているなど不安もあったが、今作「5」はフタを開けてみると「4」(初週39.5万本)に迫る出足となった。また、「ペーパーマリオ スーパーシール」もWii U「New スーパーマリオブラザーズ U」と同週の発売だったにも関わらず、これまでのシリーズ作と大きく変わらないスタートを見せている。


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