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マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

知覚との関係

2011-04-25 | 超心理学と心理学
超心理学と心理学(10-0)
・知覚との関係

ESPは、感覚外知覚の省略であり、「感覚器官を通さない
超常的な知覚」を意味する。この知覚について、心理学で
知られていることは、そう多くない。知覚とは、脳に集まって
くる大量の感覚情報が、どのように取捨選択され、知覚
される内容になるかという過程をあつかう。つまり、意識と
無意識の研究と深くかかわる。

超心理学でも、知覚に関する実験は多くなく、かぎられた
実験でも、知覚との関連性はほとんど見出されていない。

たとえば、ミッチェルら(1982)の実験では、言葉で言い
当てる言語ターゲットと、正解の箱にボールを入れる運動
ターゲットで、ESPスコアを比較した。作家やダンサーなど、
言語を職業にする人や、運動を職業にする人を集め、
言語能力と運動能力を測定して、どちらの実験で高得点を
得るかを調べた。その結果、ターゲットのタイプによる差は
検出されず、得意な能力による差も検出されなかった。
しかし、唯一、どちらのタイプの実験が好きかによっては、
好きなほうの実験で高得点が得られる傾向があった。
つまり、知覚ではなく、関心動機によって違いが出たという
ことになる。

超心理学における知覚研究は実りがすくないようなのだが、
本章では、4つのトピックに分けて解説する。



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