RuN RiOt -marukoのお菓子な美術室-

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休日に全力で生きるOLの日記(笑)

平清盛

2012-01-06 22:00:00 | 美術
見てきました

江戸東京博物館

会期は2012年1月2日から2012年2月5日。

毎年、年明けの展示はNHKの大河ドラマ関連の江戸博。
昨年は「江」を見てきましたが。
今年は松山ケンイチ主演の「平清盛」

平清盛といえば武家の出身でありながら当時の頂点を極め、平家の栄華を築いた人。
保元の乱で後白河天皇の信頼を得、平治の乱で最終的な勝利者となり。
武士では初めて太政大臣に任ぜられました。
娘の徳子を高倉天皇に入内させ生まれた孫はのちの安徳天皇に。
「平氏にあらずんば人にあらず」
とまで言われたほど。
日宋貿易を行う一方、海に浮かぶ華麗な厳島神社を造営。
一族の繁栄を願って「平家納経」を奉納するなど、宗教美術を生み出しました。

しかしそんな清盛への反発も強く。
平家は追い詰められていきます。
源平合戦となりますと、那須与一の弓の話、平敦盛の笛の話、などが語られている
"平家物語"ですね。
この合戦で活躍した源義経を描いた"義経記"なんかもありますが。
このころが書かれた古典文学は私的におもしろいものが多いです。
なぜかこうゆう古典文学が好きで読みまくっていた中学時代。
絵を見に行くようになってこのような形で生きてくるとは思いもしませんでした(笑)

孫の安徳天皇が入水自殺したのは1185年。
壇ノ浦の戦いで。
8歳。
祖母に抱き上げられたとき
「私をどこへ連れて行こうとするのですか」と問い。
祖母の「この世はつらくいとわしいところ。極楽浄土へお連れ申すのです」
との答えを聞き、手を合わせて念仏を唱えたとか。
祖母は「波の下にも都がございます」というと安徳天皇を抱いたまま海へ。
この言葉のあたりで泣くよね。
この際、三種の神器のうち神璽と宝剣が海底へ沈んだ、とされています。

今は「いい国(1192)つくろう、鎌倉幕府」ではなく
1185年に鎌倉時代が始まる、とされているそうです。
ひいぃぃ~
時代が進むとそういった認識もどんどん変わっていくのですね。
年取ったわ(笑)

今回は世界遺産にもなっている厳島神社の至宝を始め、この時代の人々の肖像画や書、源平合戦を描いた絵画、平安末期の工芸品など約120点の展示です。

今回は国宝・重文が多数出展されているのですが、個人的に一番見たかったのはやっぱり国宝、平家納経。
結論ずばっというと。
これだけを見に行く価値あり!!
行ってよかった、見れてよかった。
これを見たら他が霞んできました。
(もちろん他も素晴らしいんだけどね)

国宝「平家納経 平清盛願文」
今から約1000年前のものとは思えない!!
書かれている紙も美しいし技術を結集したともいわれる細工も素晴らしい
ため息ものです。
そして一族繁栄を願った清盛の思いを考えるとなんだかもの悲しくなります。
感動して泣きそう。
鳥肌がたつ。
そんな感じで見ていました。

国宝「平清盛、頼盛合筆 紺紙字法華経」
深い紺色の紙に金の文字。
美しいです。
字も綺麗で驚きました。

展示リストを見て楽しみにしていたのは
「平敦盛像」
敦盛は熊谷次郎直実とのエピソードで有名ですね。
私も平家物語の中でこの話が一番好き
ミーハーと言われようとも!!
その、敦盛のお顔が拝めるのです。
若くして命を落とした武将。。
合戦前夜も笛を奏で、戦場まで笛を携えているような雅さ。
きっとハンサムだろうと
じゃなきゃこの話としてもおもしろくないでしょう。
いざ、敦盛様とご対面!!


………誰!??

おたふく風邪ですか??


平安っぽいっていったら平安っぽいよ。
いいかんじに書くと。
白く陶器のような肌。
切れ長の涼しげな瞳。
その細い眼差しは敵を見据え、、
小さめな口にふわふわのほっぺ……
……もう、ムリだよ、私の日本語じゃ限界です。
ホントにね、1000年の恋も醒める(笑)
いや、私が悪い。
話から想像して期待しすぎだもん。
これでこの話を嫌いになったりはしない。

独裁を行った悪い人、とのイメージが強い清盛ですが、一説にはとても情に厚く、温厚な人だったとか。
「やったことがちっともおかしくなくても、にこやかに笑い、とんでもない誤りをしても、役立たずと声を荒らげることはない」
と記している書物もあったり。(『十訓抄』)
おもしろくなくても笑ってくれるとか絶対いい人だよね(笑)
周りへの気遣い感じるよ。
実際、義理堅い人物ではあったようです。

今年の大河ドラマでどのような人物として描かれるのか楽しみですな~。
ま、私、テレビ見ないんだけどさ。



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