「100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」シリーズ、今日は最終回で、外装の化粧直しの報告と、今までの使用経験や、今回の試験結果を受けて、今後の「M-BORG 77EDⅡ ST」をどのように進化させていくか?・・・について、現時点で考えていることを、妄想段階のものも含め、簡単にご紹介します。
先ず、外装の化粧直しの実施報告です。
「100527~ デジボーグがやって来た-1」では、「使用前に私が感じていたデメリット」の一つとして、外装を挙げています。
(4) 外装が光沢のある白色で、目立つ!
*天体望遠鏡では当たり前のことでも、カメラレンズとしては、艶消しなら未だしも、
ピッカピカの白はねぇ~!
*デジボーグで鳥を撮る人の多くが、迷彩を施したり、黒のテープやカッティング
シートで化粧直しをしているようだから、私も何とかしなきゃ!
実は、BORG が到着する前から、「黒っぽいカッティングシートを貼る」ことは決めていて、色々と物色していたのですが、品のいい艶消しのカッティングシートは、何故か「屋内用」ばかりで、「屋外用」は艶あり品しか見当たりませんでした。
そこで、「艶ありでも已む無し!」と心を決め、改めて物色し直したところ、偶々「60cm」と表示された、こげ茶色の端切れ(本来は 10cm 単位の切売り)が、本来価格の 70% 程度で売出されていたので、「これでいいか!?」と買って帰りました。
・・・で、私なりのパーツ構成がほぼ固まった段階で、手始めに対物レンズのレンズフードに、このカッティングシートを貼って見たのですが、なかなか真っ直ぐに貼れず、「貼直そう!」と少し剥がして引張ると、シートが伸びて皺が入る・・・(汗)
そこで、「もう少し厚いか硬いかで、伸びにくいものはないか!?」と再物色。
*厚過ぎると、(最前部の)鏡筒の外径が大きくなり過ぎて、スライド式のレンズフード
(鏡筒の外側に被さる)を収納できなくなる心配があるし、将来的にはジンバル雲台を
使用しないとも限らず、その際に鏡筒バンドの取付けに支障が出る虞もあるので、
余り厚くすることは避けたい。
しかし、「屋外用」は種類が少なく、シートの材質や厚さはみな同じようで、作業性の向上は期待できそうにありません。
そんな訳で、前々から気にはなっていたけれど、「屋外用」の表示がないので諦めていた「カーボン」が、やや厚手で、かつ硬いようで、「屋外用」でない点以外は条件を満たしそうなので、「剥がれたら貼直せばいいや!」と、これを求めました。
*勿論、本物の炭素繊維ではないと思うが、普通の「屋内用」の3~4倍の価格なので、
「少しは丈夫で、傷付きにくいだろう!?」との期待もある。
次の写真は、化粧直し後の、カメラ側から見て左側面を撮ったものです。
かなり精悍で、かつ目立たなくなったと思いますが、如何でしょうか?
*この写真では、レンズフードを収納している。
*当初は、元のロゴの上にもシートを貼る心算だったが、BORG のロゴシールには
機種名(77EDⅡ)の表記がないので、元のロゴ部分を貼残すことにした。
・元のロゴの上には、透明テープを貼って、汚れや傷から守ることとした。
*カッティングシートの上には、BORG とフォーサーズ(およびマイクロフォーサーズ)の
ロゴシールを、適宜貼付けた。
・当初は OLYMPUS のロゴシールを貼る心算だったが、行方不明のため、已む無く
フォーサーズのロゴシールにした。
次の写真は、右側面をやや上から見たものです。
*この写真では、レンズフードを引出している。
最後の写真は、マイクロフォーサーズと BORG の各ロゴシールを、並べて貼った部分です。
*私の「カーボン」の場合は、黒地に白文字の(マイクロ)フォーサーズのロゴシールの
方が、似合うなぁ~!(黒地の BORG ロゴシールが欲しい!)
続いて、「M-BORG 77EDⅡ ST」の今後について・・・
1.ヘリコイドを本来の位置(ドロチューブの直後)に戻すか?
*先日も述べた通り、今までの経験から、手持ち撮影でも、「フロントヘリコイドの方
が使い易い!」とは必ずしもいえず、現在は、微調整も含め、殆どドロチューブで
ピント調整しているので、フロントヘリコイドに拘った最大の理由がなくなった。
*特に、現在の短焦点仕様よりも焦点距離が短い短焦点仕様にする場合は、フロント
ヘリコイドによるケラレの影響が大きくなりそう!
・ヘリコイドを後ろに下げると、前に出るドロチューブによるケラレの心配が大きく
なるが、内筒先端部の絞り(ストッパー)の内径を大きく加工することで、対策可能と
考えられる。
*変更する際は、直焦点仕様と短焦点仕様の切替え(組替え)手間が、現仕様より大きく
ならないように考慮する必要がある。
*ヘリコイド M はドロチューブよりも内径が小さいため、55mm のクローズアップレンズ
は収納できないので、ヘリコイドを後ろに下げ、かつ、短焦点仕様の場合に今まで通り
ミニミニドロチューブの内筒先端にクローズアップレンズを取付けるなら、クローズ
アップレンズを新調する必要がある。
2.短焦点仕様の再検討
*今回の試験で、短焦点仕様にしても、レデューサー(クローズアップレンズ)の焦点
距離や取付け位置が今のままでは、レンズ全長は期待したほど短くならないことが
判った。
*今回の試験で、近距離撮影では、レデューサー(クローズアップレンズ)の前を伸縮
しても、撮影距離は余り変わらず、最短撮影距離短縮には、レデューサーの後ろを
伸ばす方が効率が良いことが判った。
・このことから、マウントホルダーのすぐ前に、例えば M57 ヘリコイド Ⅱ を取付け、
その前に2インチホルダー類を取付けて、それにクローズアップレンズを取付ける
と、中間リングを使うよりも、最短撮影距離の調整幅が大きく、手間も減りそう!
・しかし、この方法では、ヘリコイド調整で合成焦点距離も変動するし、しかも、
ヘリコイドを繰出す(より近くが撮れるようにする)ほど焦点距離の短縮率が
大きくなる筈なので、近づけども近づけども撮影倍率は上がらない・・・という
こともありそう!
・この方法を採用する場合も、現在の 55mm クローズアップレンズは使えない。
*「 BORG WORLD > 中川昇ブログ」の「高解像度カワセミ若 2010/06/28」によると、
「レデューサーはレデューサーとカメラのセンサーの距離が非常に重要で、少しでも
狂うと性能が出ません。」とのことなので、純正品(最適位置のガイドがある)ではなく
代用品を使って、最適位置を探すのは、かなり大変そう!・・・であるし、そもそも、
レデューサーの後ろを伸縮してピント調整するなんて、トンデモナイコトなのかも・・・
・自分の目では判定できない程度の違いなら、ドウデモイイコトだが・・・
3.絞りの検討
*フィルター BOXn に穴開き円盤をセットする方法は挫折したので、新しい方法を模索。
・今考えているのは、対物キャップに穴を開ける方法。
レンズフードは前後スライド式だから、先端に、穴を開けたキャップをすれば、対物
レンズとの間隔も調整でき(密着も可)、間隔によって効果が異なるかも・・・?
4.BORG の AF 化
*Lounge DigiBORG (デジボーグ談話室)では、ZUIKO DIGITAL ED 70-300mmF4-5.6
などを改造(前玉抜き/全玉抜きなど)して BORG とカメラの間に取付けることにより、
AF 化する方法が、いくつか紹介され、日々改良もされている。
・眼が衰える一方のメカロクにとっては、かなり魅力的!
・でも、かなり敷居(技量・コストなど)が高そう!
先ず、外装の化粧直しの実施報告です。
「100527~ デジボーグがやって来た-1」では、「使用前に私が感じていたデメリット」の一つとして、外装を挙げています。
(4) 外装が光沢のある白色で、目立つ!
*天体望遠鏡では当たり前のことでも、カメラレンズとしては、艶消しなら未だしも、
ピッカピカの白はねぇ~!
*デジボーグで鳥を撮る人の多くが、迷彩を施したり、黒のテープやカッティング
シートで化粧直しをしているようだから、私も何とかしなきゃ!
実は、BORG が到着する前から、「黒っぽいカッティングシートを貼る」ことは決めていて、色々と物色していたのですが、品のいい艶消しのカッティングシートは、何故か「屋内用」ばかりで、「屋外用」は艶あり品しか見当たりませんでした。
そこで、「艶ありでも已む無し!」と心を決め、改めて物色し直したところ、偶々「60cm」と表示された、こげ茶色の端切れ(本来は 10cm 単位の切売り)が、本来価格の 70% 程度で売出されていたので、「これでいいか!?」と買って帰りました。
・・・で、私なりのパーツ構成がほぼ固まった段階で、手始めに対物レンズのレンズフードに、このカッティングシートを貼って見たのですが、なかなか真っ直ぐに貼れず、「貼直そう!」と少し剥がして引張ると、シートが伸びて皺が入る・・・(汗)
そこで、「もう少し厚いか硬いかで、伸びにくいものはないか!?」と再物色。
*厚過ぎると、(最前部の)鏡筒の外径が大きくなり過ぎて、スライド式のレンズフード
(鏡筒の外側に被さる)を収納できなくなる心配があるし、将来的にはジンバル雲台を
使用しないとも限らず、その際に鏡筒バンドの取付けに支障が出る虞もあるので、
余り厚くすることは避けたい。
しかし、「屋外用」は種類が少なく、シートの材質や厚さはみな同じようで、作業性の向上は期待できそうにありません。
そんな訳で、前々から気にはなっていたけれど、「屋外用」の表示がないので諦めていた「カーボン」が、やや厚手で、かつ硬いようで、「屋外用」でない点以外は条件を満たしそうなので、「剥がれたら貼直せばいいや!」と、これを求めました。
*勿論、本物の炭素繊維ではないと思うが、普通の「屋内用」の3~4倍の価格なので、
「少しは丈夫で、傷付きにくいだろう!?」との期待もある。
次の写真は、化粧直し後の、カメラ側から見て左側面を撮ったものです。
かなり精悍で、かつ目立たなくなったと思いますが、如何でしょうか?
*この写真では、レンズフードを収納している。
*当初は、元のロゴの上にもシートを貼る心算だったが、BORG のロゴシールには
機種名(77EDⅡ)の表記がないので、元のロゴ部分を貼残すことにした。
・元のロゴの上には、透明テープを貼って、汚れや傷から守ることとした。
*カッティングシートの上には、BORG とフォーサーズ(およびマイクロフォーサーズ)の
ロゴシールを、適宜貼付けた。
・当初は OLYMPUS のロゴシールを貼る心算だったが、行方不明のため、已む無く
フォーサーズのロゴシールにした。
次の写真は、右側面をやや上から見たものです。
*この写真では、レンズフードを引出している。
最後の写真は、マイクロフォーサーズと BORG の各ロゴシールを、並べて貼った部分です。
*私の「カーボン」の場合は、黒地に白文字の(マイクロ)フォーサーズのロゴシールの
方が、似合うなぁ~!(黒地の BORG ロゴシールが欲しい!)
続いて、「M-BORG 77EDⅡ ST」の今後について・・・
1.ヘリコイドを本来の位置(ドロチューブの直後)に戻すか?
*先日も述べた通り、今までの経験から、手持ち撮影でも、「フロントヘリコイドの方
が使い易い!」とは必ずしもいえず、現在は、微調整も含め、殆どドロチューブで
ピント調整しているので、フロントヘリコイドに拘った最大の理由がなくなった。
*特に、現在の短焦点仕様よりも焦点距離が短い短焦点仕様にする場合は、フロント
ヘリコイドによるケラレの影響が大きくなりそう!
・ヘリコイドを後ろに下げると、前に出るドロチューブによるケラレの心配が大きく
なるが、内筒先端部の絞り(ストッパー)の内径を大きく加工することで、対策可能と
考えられる。
*変更する際は、直焦点仕様と短焦点仕様の切替え(組替え)手間が、現仕様より大きく
ならないように考慮する必要がある。
*ヘリコイド M はドロチューブよりも内径が小さいため、55mm のクローズアップレンズ
は収納できないので、ヘリコイドを後ろに下げ、かつ、短焦点仕様の場合に今まで通り
ミニミニドロチューブの内筒先端にクローズアップレンズを取付けるなら、クローズ
アップレンズを新調する必要がある。
2.短焦点仕様の再検討
*今回の試験で、短焦点仕様にしても、レデューサー(クローズアップレンズ)の焦点
距離や取付け位置が今のままでは、レンズ全長は期待したほど短くならないことが
判った。
*今回の試験で、近距離撮影では、レデューサー(クローズアップレンズ)の前を伸縮
しても、撮影距離は余り変わらず、最短撮影距離短縮には、レデューサーの後ろを
伸ばす方が効率が良いことが判った。
・このことから、マウントホルダーのすぐ前に、例えば M57 ヘリコイド Ⅱ を取付け、
その前に2インチホルダー類を取付けて、それにクローズアップレンズを取付ける
と、中間リングを使うよりも、最短撮影距離の調整幅が大きく、手間も減りそう!
・しかし、この方法では、ヘリコイド調整で合成焦点距離も変動するし、しかも、
ヘリコイドを繰出す(より近くが撮れるようにする)ほど焦点距離の短縮率が
大きくなる筈なので、近づけども近づけども撮影倍率は上がらない・・・という
こともありそう!
・この方法を採用する場合も、現在の 55mm クローズアップレンズは使えない。
*「 BORG WORLD > 中川昇ブログ」の「高解像度カワセミ若 2010/06/28」によると、
「レデューサーはレデューサーとカメラのセンサーの距離が非常に重要で、少しでも
狂うと性能が出ません。」とのことなので、純正品(最適位置のガイドがある)ではなく
代用品を使って、最適位置を探すのは、かなり大変そう!・・・であるし、そもそも、
レデューサーの後ろを伸縮してピント調整するなんて、トンデモナイコトなのかも・・・
・自分の目では判定できない程度の違いなら、ドウデモイイコトだが・・・
3.絞りの検討
*フィルター BOXn に穴開き円盤をセットする方法は挫折したので、新しい方法を模索。
・今考えているのは、対物キャップに穴を開ける方法。
レンズフードは前後スライド式だから、先端に、穴を開けたキャップをすれば、対物
レンズとの間隔も調整でき(密着も可)、間隔によって効果が異なるかも・・・?
4.BORG の AF 化
*Lounge DigiBORG (デジボーグ談話室)では、ZUIKO DIGITAL ED 70-300mmF4-5.6
などを改造(前玉抜き/全玉抜きなど)して BORG とカメラの間に取付けることにより、
AF 化する方法が、いくつか紹介され、日々改良もされている。
・眼が衰える一方のメカロクにとっては、かなり魅力的!
・でも、かなり敷居(技量・コストなど)が高そう!