許し難いことが多過ぎて目が回るほどですが、この件については徹底的に、とことん、このレイプ犯が刑務所に入るまで、しつこく見張っていこうと思っています。
ちなみに今回のこの事件、不起訴にした検察官は、熊澤貴士・東京地方検察庁検事です。
不起訴相当になった以上、これ以上の刑事訴訟はできなくなりましたが、それならそれで民事で訴えればいいのです。
民事裁判になると、山口も法廷という公の場に引っ張り出され、自身のアリバイを証明しなければなりません。
被害者の女性の心情を自分のこととして考えたとき、吐き気を覚えるほどの怒りと悔しさに襲われました。
絶対に見過ごせない、放っていてはいけない、他人事のように考えてはいけない。
裁判になればまた、苦しい思いが募る被害者に、せめて裁判費用の足しになるよう、寄付などの助けができたらと思っています。
安倍御用記者・山口敬之レイプ疑惑がまさかの不起訴相当に!
官邸による逮捕もみ消しを、うやむやで済ませるのか!
【LITERA】2017年9月22日
http://lite-ra.com/2017/09/post-3470.html
山口敬之『総理』(幻冬舎)
到底承服できない不当議決だ。
今年5月、“安倍官邸御用達”ジャーナリストで元TBS記者・山口敬之氏からのレイプ被害を受けた詩織さんが、
異例の実名顔出しで記者会見に臨み、真相究明を訴え検察審査会に不服申し立てをおこなっていたが、
昨日、東京第6検察審査会が、「不起訴相当」と議決していたことがきょうわかった。
議決書では、
〈不起訴記録及び申立人(詩織さん)の提出資料を精査し、慎重に審査したが、不起訴処分の裁定を覆すに足りる理由がない〉(朝日新聞より)としているというが、
詩織さんは、弁護士を通じて、「判断をしっかり説明していただきたかった」とコメントを発表。
まったくその通りで、審査ではどんな理由がなかったというのだろう。
これまで何度も指摘してきたことだが、そもそもこの事件には、目撃証言や防犯カメラ映像などといった証拠がしっかりとある。
詩織さんは山口氏と会食した際、それまで酒で酔いつぶれた経験もないのに突然、記憶を失ったという。
最初に問題を告発した「週刊新潮」(新潮社)も、事件当日、山口氏と詩織さんをホテルまで乗せたタクシー運転手から、こんな証言を得ている。
「女性は何度か “駅の近くで降ろしてください” と訴えていたのですが、男性が “何もしないから。ホテルに行って” と。
それで、結局、2人をホテルに連れて行ったのですが、到着しても彼女はなかなか降りようとしませんでした。
けれど、最終的には、彼女は体ごと抱えられて、座席から降ろされたんです」
さらに、ホテルの防犯カメラを捜査員とともに確認したところ、そこには、詩織さんを抱えて引きずる山口氏の姿が、映像に残っていた。
このほかにも、ベルボーイの証言やDNA鑑定の結果も出ており、こうしたことから、捜査を担当した高輪署は、山口氏の逮捕状を請求、発行もされた。
意識を失った女性を、ホテルの部屋に引きずり込み、性暴力を働く。
これは、準強姦罪(準強制性交等罪)に該当する犯罪だ。
これだけの証言・証拠があるにもかかわらず、今回、検察審査会が「不起訴相当」と議決したことは、まったく理解できない。
いや、性犯罪に対する、この国の司法の “甘さ” には、怒りを覚えずにはいられない。
しかも、この事件は、許しがたいレイプ事件という側面だけではなく、安倍官邸が関与して、捜査を握り潰した疑惑まである重大事件だ。
高輪署の捜査員は、被疑者を逮捕するため、山口氏がアメリカから帰国する日に、成田空港で待ち構えていた。
ところが、その直前、上層部からストップがかかった。
決裁したのは、警視庁の中村格刑事部長(当時)。
捜査ストップが中村氏の判断であったことは、「週刊新潮」の直撃に対し、中村氏本人も認めている。
所轄が扱い、逮捕状まで出た準強姦のような事件に、警視庁刑事部長が介入するのは異例中の異例であるが、
この中村氏は、“菅義偉官房長官の子飼い警察官僚” なのだ。
◾️逮捕をストップさせたのは、菅官房長官の片腕
実際、中村氏は、第二次安倍政権発足時に、菅官房長官の秘書官を務め、菅官房長官から絶大な信頼を得ている。
その証拠のひとつが、古賀茂明の証言だろう。
詳細は本サイトの既報を読んでほしいが、古賀氏が明かしたところによると、
2015年、『報道ステーション』(テレビ朝日)で、「I am not ABE」発言をおこなった古賀氏に対し、官邸は大激怒。
中村氏はこのとき、番組放送中に、報道局ニュースセンター編集長に電話をかけ、さらには、「古賀は万死に値する」という内容のショートメールを送りつけたのだという。
つまり、中村氏は、テレビ局に直接圧力をかける、“菅官房長官の片腕” であり “実行部隊” なのだ。
一方、山口氏は,「安倍首相にもっとも近いジャーナリスト」と呼ばれる、TBS時代から安倍首相とズブズブの関係を築いてきた御用記者。
安倍首相と昵懇の見城徹氏率いる幻冬舎から、安倍PR本『総理』を出版し、本格デビューを果たした人物だ。
しかも、この『総理』が発売されたのは、2016年6月9日。
これは、不起訴処分の決定が下される前のことだ。
この点について、鋭い指摘をおこなっているのが、芥川賞作家の中村文則氏だ。
〈そもそも、首相の写真が大きく表紙に使われており、写真の使用許可が必要なので、少なくとも首相周辺は、確実にこの出版を知っている(しかも選挙直前)。
首相を礼賛する本が選挙前に出て、もしその著者が強姦で起訴されたとなれば、目前の選挙に影響が出る〉
〈でも、山口氏の「総理」という本が、16年6月9日に刊行されているのは事実で、これは奇妙なのだ。
なぜなら、このとき彼は、まだ書類送検中だから。
しかもその、(『総理』発売日の)13日後は、参議院選挙の公示日だった。
だから、この「総理」という本は、選挙を意識した出版で、首相と山口氏の関係を考えれば、応援も兼ねていたはず。
そんなデリケートな本を、なぜ山口氏は、書類送検中で、自分が起訴されるかもしれない状態で、刊行することができたのか。〉(毎日新聞7月1日付愛知版)
そして、それは、山口氏がなんらかのルートを使って、起訴がないことを事前に把握していたからではないか、と中村氏は分析する。
〈山口氏が、絶対に自分は起訴されないと、なぜか前もって確実に知っていたように思えてならない。
それとも、起訴にならない自信があった、ということだろうか。
でも、冤罪で起訴されることもあるから、一度は所轄が逮捕状まで取った事案なのだから、少なくとも、自分の不起訴処分が決定するまで、この種の本の刊行は普通できないのではないだろうか〉
◾️安倍政権絡みの事件で、「不起訴相当」の議決が続く
この指摘は重要だろう。
事実、「週刊新潮」によると、同誌の取材をうけて、山口氏はある人物に、こんなメールを送っていたからだ。
〈北村さま、週刊新潮より質問状が来ました。
〇〇の件です。取り急ぎ転送します。山口敬之〉
黒塗りの〇〇は、詩織さんの苗字が記されていたというが、問題は、メールの宛名の「北村さま」だ。
「週刊新潮」は、この「北村さま」が、北村滋内閣情報官のことだというのである。
北村氏は、総理直属の諜報機関・内閣情報調査室(内調)のトップで、“官邸のアイヒマン” との異名をもつ、安倍首相の片腕的存在。
山口氏は、「(北村というのは)民間の人物で、ご指摘の人物ではない」と否定していたが、
北村内閣情報官は「週刊新潮」の直撃に「お答えすることはない」といっただけで、否定はしておらず、状況から見て、北村内閣情報官以外にはありえない。
このように、山口氏と、警察官僚の中村氏や内調トップの北村情報官との関係を考えると、
裏で官邸が動き、首相のお友だちである山口氏に、いち早く不起訴を知らせていた(あるいは不起訴になるようにもっていった)可能性は十分あるといえるだろう。
しかし、事件自体に数々の証拠が揃っていながら、検察審査会はなぜか、この問題に蓋をしてしまった。
じつは、検察審査会では、安倍政権絡みの事件での不起訴に対する不服申し立てについては、同様の「不起訴相当」の議決がつづいている。
かなり悪質だった甘利明・元経済再生相の金銭授受問題でも、証拠隠滅のためハードディスクをドリルで破壊した小渕優子・元経産相の政治資金事件も、「不起訴相当」という議決だった。
検察審査会の審査員は、有権者からくじ引きで選出されるため、恣意性があるとは思えないが、会議は非公開のため、どのように判断がなされたかはわからない。
そのため、こうして疑問が出てくるのだが、もしかすると、政治案件は起訴したくないという空気が、ここでも蔓延しているのだろうか。
ともかく、いずれにしても、このまま有耶無耶に終わらせてはならない。
森友・加計学園問題では、安倍首相、および昭恵夫人による政治の私物化が浮き彫りになったが、
もし、安倍首相の御用ジャーナリストのレイプ事件の捜査を、官邸主導で握り潰し、不起訴処分という結果につながっていたとしたら、これはとんでもない問題だ。
国家権力の関与によって、逮捕されるべき人が逮捕されないという異常な自体が起こっているのならば、もはやこの国は法治国家ではなくなるからだ。
卑劣なバッシングに晒されることを、覚悟の上で告発した詩織さんの勇気を、けっして無駄にしてはいけない。
(編集部)
******* ******* ******* *******
以下は、被害者と山口(氏というものをどうしてもつけたくない!)の間で交わされたメール画像です。
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性的暴行疑惑の元TBS山口氏、検察審査会が「不起訴相当」と議決:民事裁判に発展か?
【SPUTNIK(スプートニク日本)】2017年9月24日
https://jp.sputniknews.com/japan/201709224113220/
女性が今年5月に記者会見し、顔を出した上で、2015年4月に、元TBS記者の山口敬之氏に性的暴行されたことを明らかにした。
女性はこれを受けて、警視庁に被害届を出したが、2016年7月に、嫌疑不十分で不起訴処分になったため、検察審査会に申し立てを行なっていた。
この件で、東京第6検察審査会は、21日付けで、慎重に審査したが、不起訴を覆すに足りる事由がないとして、「不起訴相当」と議決した。
女性は、今年5月の会見で、女性が暴行を受けたとされる、2015年4月4日の都内ホテルの防犯カメラ画像には、
自分が山口氏に抱えられて、ホテルへ入っていく様子が映っていたと語った。
女性は、
「私の意識が戻ったのは、翌朝の午前5時ごろ。ホテルのベッドの上でした。
私は裸にされており、山口氏が、仰向けの私の上に跨っている状態でした。
詳細については差し控えますが、はっきり言えることは、私はその時、私の意思とは無関係に、そして私の意思に反して、性行為を行われていたということです」と述べていた。
ホテルの防犯カメラ、ベルボーイ、タクシー運転手の証言などをもとに、高輪警察署は、準強姦容疑で逮捕状を発行した。
しかし、山口氏は不起訴になった。
その理由は不明だ。
山口氏が、古くから安倍首相の取材を行なっており、両者が非常に近しい関係にあることから、ネット上では様々な憶測が飛び交っている。
検察審査会が不起訴相当としたことで、今後は民事裁判に発展するかもしれない。
性的暴行事件・不起訴からの民事裁判で思い出されるのが、オーストラリア人女性が米兵にレイプされた事件である。
日本在住のオーストラリア人女性、キャサリン・ジェーン・フィッシャーさんは、2002年に、神奈川県横須賀市で、性的暴行を受けた。
バーで薬物を入れられて、見知らぬ男(後に米兵と判明)にレイプされたにもかかわらず、不起訴となったため、フィッシャーさんは、東京地裁へ民事裁判を起こした。
賠償金支払いの判決が下されたが、その時すでに犯人は、アメリカへ逃げ帰っていた。
フィッシャーさんは、当時をこう振り返る。
「日本の警察は、私をあたかも犯罪者のように扱いました。
私を拘束し、病院に行きたいという訴えも、聞き入れてくれなかったのです。
私が病院に連れて行かれたのは、ようやく翌朝になってからでした。
2002年当時、日本の警察は、レイプ後に行なわねばならないテスト(精液採取などに)必要なものは、何も備えていませんでした。
日本におけるレイプ捜査の最大の問題は、警察に知識も準備も必要な設備もなかったことでした」
なお、性的被害にあった女性が泣き寝入りせず、自分の受けた被害について語る運動、「私は語ることを恐れない」も広まっている。
昨年、ウクライナ人の社会活動家アナスタシヤ・メリニチェンコさんが提唱したもので、ロシアにも広がりを見せている。
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いいのん見っけました。
こっちがぴったり!
ちなみに今回のこの事件、不起訴にした検察官は、熊澤貴士・東京地方検察庁検事です。
不起訴相当になった以上、これ以上の刑事訴訟はできなくなりましたが、それならそれで民事で訴えればいいのです。
民事裁判になると、山口も法廷という公の場に引っ張り出され、自身のアリバイを証明しなければなりません。
被害者の女性の心情を自分のこととして考えたとき、吐き気を覚えるほどの怒りと悔しさに襲われました。
絶対に見過ごせない、放っていてはいけない、他人事のように考えてはいけない。
裁判になればまた、苦しい思いが募る被害者に、せめて裁判費用の足しになるよう、寄付などの助けができたらと思っています。
安倍御用記者・山口敬之レイプ疑惑がまさかの不起訴相当に!
官邸による逮捕もみ消しを、うやむやで済ませるのか!
【LITERA】2017年9月22日
http://lite-ra.com/2017/09/post-3470.html
山口敬之『総理』(幻冬舎)
到底承服できない不当議決だ。
今年5月、“安倍官邸御用達”ジャーナリストで元TBS記者・山口敬之氏からのレイプ被害を受けた詩織さんが、
異例の実名顔出しで記者会見に臨み、真相究明を訴え検察審査会に不服申し立てをおこなっていたが、
昨日、東京第6検察審査会が、「不起訴相当」と議決していたことがきょうわかった。
議決書では、
〈不起訴記録及び申立人(詩織さん)の提出資料を精査し、慎重に審査したが、不起訴処分の裁定を覆すに足りる理由がない〉(朝日新聞より)としているというが、
詩織さんは、弁護士を通じて、「判断をしっかり説明していただきたかった」とコメントを発表。
まったくその通りで、審査ではどんな理由がなかったというのだろう。
これまで何度も指摘してきたことだが、そもそもこの事件には、目撃証言や防犯カメラ映像などといった証拠がしっかりとある。
詩織さんは山口氏と会食した際、それまで酒で酔いつぶれた経験もないのに突然、記憶を失ったという。
最初に問題を告発した「週刊新潮」(新潮社)も、事件当日、山口氏と詩織さんをホテルまで乗せたタクシー運転手から、こんな証言を得ている。
「女性は何度か “駅の近くで降ろしてください” と訴えていたのですが、男性が “何もしないから。ホテルに行って” と。
それで、結局、2人をホテルに連れて行ったのですが、到着しても彼女はなかなか降りようとしませんでした。
けれど、最終的には、彼女は体ごと抱えられて、座席から降ろされたんです」
さらに、ホテルの防犯カメラを捜査員とともに確認したところ、そこには、詩織さんを抱えて引きずる山口氏の姿が、映像に残っていた。
このほかにも、ベルボーイの証言やDNA鑑定の結果も出ており、こうしたことから、捜査を担当した高輪署は、山口氏の逮捕状を請求、発行もされた。
意識を失った女性を、ホテルの部屋に引きずり込み、性暴力を働く。
これは、準強姦罪(準強制性交等罪)に該当する犯罪だ。
これだけの証言・証拠があるにもかかわらず、今回、検察審査会が「不起訴相当」と議決したことは、まったく理解できない。
いや、性犯罪に対する、この国の司法の “甘さ” には、怒りを覚えずにはいられない。
しかも、この事件は、許しがたいレイプ事件という側面だけではなく、安倍官邸が関与して、捜査を握り潰した疑惑まである重大事件だ。
高輪署の捜査員は、被疑者を逮捕するため、山口氏がアメリカから帰国する日に、成田空港で待ち構えていた。
ところが、その直前、上層部からストップがかかった。
決裁したのは、警視庁の中村格刑事部長(当時)。
捜査ストップが中村氏の判断であったことは、「週刊新潮」の直撃に対し、中村氏本人も認めている。
所轄が扱い、逮捕状まで出た準強姦のような事件に、警視庁刑事部長が介入するのは異例中の異例であるが、
この中村氏は、“菅義偉官房長官の子飼い警察官僚” なのだ。
◾️逮捕をストップさせたのは、菅官房長官の片腕
実際、中村氏は、第二次安倍政権発足時に、菅官房長官の秘書官を務め、菅官房長官から絶大な信頼を得ている。
その証拠のひとつが、古賀茂明の証言だろう。
詳細は本サイトの既報を読んでほしいが、古賀氏が明かしたところによると、
2015年、『報道ステーション』(テレビ朝日)で、「I am not ABE」発言をおこなった古賀氏に対し、官邸は大激怒。
中村氏はこのとき、番組放送中に、報道局ニュースセンター編集長に電話をかけ、さらには、「古賀は万死に値する」という内容のショートメールを送りつけたのだという。
つまり、中村氏は、テレビ局に直接圧力をかける、“菅官房長官の片腕” であり “実行部隊” なのだ。
一方、山口氏は,「安倍首相にもっとも近いジャーナリスト」と呼ばれる、TBS時代から安倍首相とズブズブの関係を築いてきた御用記者。
安倍首相と昵懇の見城徹氏率いる幻冬舎から、安倍PR本『総理』を出版し、本格デビューを果たした人物だ。
しかも、この『総理』が発売されたのは、2016年6月9日。
これは、不起訴処分の決定が下される前のことだ。
この点について、鋭い指摘をおこなっているのが、芥川賞作家の中村文則氏だ。
〈そもそも、首相の写真が大きく表紙に使われており、写真の使用許可が必要なので、少なくとも首相周辺は、確実にこの出版を知っている(しかも選挙直前)。
首相を礼賛する本が選挙前に出て、もしその著者が強姦で起訴されたとなれば、目前の選挙に影響が出る〉
〈でも、山口氏の「総理」という本が、16年6月9日に刊行されているのは事実で、これは奇妙なのだ。
なぜなら、このとき彼は、まだ書類送検中だから。
しかもその、(『総理』発売日の)13日後は、参議院選挙の公示日だった。
だから、この「総理」という本は、選挙を意識した出版で、首相と山口氏の関係を考えれば、応援も兼ねていたはず。
そんなデリケートな本を、なぜ山口氏は、書類送検中で、自分が起訴されるかもしれない状態で、刊行することができたのか。〉(毎日新聞7月1日付愛知版)
そして、それは、山口氏がなんらかのルートを使って、起訴がないことを事前に把握していたからではないか、と中村氏は分析する。
〈山口氏が、絶対に自分は起訴されないと、なぜか前もって確実に知っていたように思えてならない。
それとも、起訴にならない自信があった、ということだろうか。
でも、冤罪で起訴されることもあるから、一度は所轄が逮捕状まで取った事案なのだから、少なくとも、自分の不起訴処分が決定するまで、この種の本の刊行は普通できないのではないだろうか〉
◾️安倍政権絡みの事件で、「不起訴相当」の議決が続く
この指摘は重要だろう。
事実、「週刊新潮」によると、同誌の取材をうけて、山口氏はある人物に、こんなメールを送っていたからだ。
〈北村さま、週刊新潮より質問状が来ました。
〇〇の件です。取り急ぎ転送します。山口敬之〉
黒塗りの〇〇は、詩織さんの苗字が記されていたというが、問題は、メールの宛名の「北村さま」だ。
「週刊新潮」は、この「北村さま」が、北村滋内閣情報官のことだというのである。
北村氏は、総理直属の諜報機関・内閣情報調査室(内調)のトップで、“官邸のアイヒマン” との異名をもつ、安倍首相の片腕的存在。
山口氏は、「(北村というのは)民間の人物で、ご指摘の人物ではない」と否定していたが、
北村内閣情報官は「週刊新潮」の直撃に「お答えすることはない」といっただけで、否定はしておらず、状況から見て、北村内閣情報官以外にはありえない。
このように、山口氏と、警察官僚の中村氏や内調トップの北村情報官との関係を考えると、
裏で官邸が動き、首相のお友だちである山口氏に、いち早く不起訴を知らせていた(あるいは不起訴になるようにもっていった)可能性は十分あるといえるだろう。
しかし、事件自体に数々の証拠が揃っていながら、検察審査会はなぜか、この問題に蓋をしてしまった。
じつは、検察審査会では、安倍政権絡みの事件での不起訴に対する不服申し立てについては、同様の「不起訴相当」の議決がつづいている。
かなり悪質だった甘利明・元経済再生相の金銭授受問題でも、証拠隠滅のためハードディスクをドリルで破壊した小渕優子・元経産相の政治資金事件も、「不起訴相当」という議決だった。
検察審査会の審査員は、有権者からくじ引きで選出されるため、恣意性があるとは思えないが、会議は非公開のため、どのように判断がなされたかはわからない。
そのため、こうして疑問が出てくるのだが、もしかすると、政治案件は起訴したくないという空気が、ここでも蔓延しているのだろうか。
ともかく、いずれにしても、このまま有耶無耶に終わらせてはならない。
森友・加計学園問題では、安倍首相、および昭恵夫人による政治の私物化が浮き彫りになったが、
もし、安倍首相の御用ジャーナリストのレイプ事件の捜査を、官邸主導で握り潰し、不起訴処分という結果につながっていたとしたら、これはとんでもない問題だ。
国家権力の関与によって、逮捕されるべき人が逮捕されないという異常な自体が起こっているのならば、もはやこの国は法治国家ではなくなるからだ。
卑劣なバッシングに晒されることを、覚悟の上で告発した詩織さんの勇気を、けっして無駄にしてはいけない。
(編集部)
******* ******* ******* *******
以下は、被害者と山口(氏というものをどうしてもつけたくない!)の間で交わされたメール画像です。
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性的暴行疑惑の元TBS山口氏、検察審査会が「不起訴相当」と議決:民事裁判に発展か?
【SPUTNIK(スプートニク日本)】2017年9月24日
https://jp.sputniknews.com/japan/201709224113220/
女性が今年5月に記者会見し、顔を出した上で、2015年4月に、元TBS記者の山口敬之氏に性的暴行されたことを明らかにした。
女性はこれを受けて、警視庁に被害届を出したが、2016年7月に、嫌疑不十分で不起訴処分になったため、検察審査会に申し立てを行なっていた。
この件で、東京第6検察審査会は、21日付けで、慎重に審査したが、不起訴を覆すに足りる事由がないとして、「不起訴相当」と議決した。
女性は、今年5月の会見で、女性が暴行を受けたとされる、2015年4月4日の都内ホテルの防犯カメラ画像には、
自分が山口氏に抱えられて、ホテルへ入っていく様子が映っていたと語った。
女性は、
「私の意識が戻ったのは、翌朝の午前5時ごろ。ホテルのベッドの上でした。
私は裸にされており、山口氏が、仰向けの私の上に跨っている状態でした。
詳細については差し控えますが、はっきり言えることは、私はその時、私の意思とは無関係に、そして私の意思に反して、性行為を行われていたということです」と述べていた。
ホテルの防犯カメラ、ベルボーイ、タクシー運転手の証言などをもとに、高輪警察署は、準強姦容疑で逮捕状を発行した。
しかし、山口氏は不起訴になった。
その理由は不明だ。
山口氏が、古くから安倍首相の取材を行なっており、両者が非常に近しい関係にあることから、ネット上では様々な憶測が飛び交っている。
検察審査会が不起訴相当としたことで、今後は民事裁判に発展するかもしれない。
性的暴行事件・不起訴からの民事裁判で思い出されるのが、オーストラリア人女性が米兵にレイプされた事件である。
日本在住のオーストラリア人女性、キャサリン・ジェーン・フィッシャーさんは、2002年に、神奈川県横須賀市で、性的暴行を受けた。
バーで薬物を入れられて、見知らぬ男(後に米兵と判明)にレイプされたにもかかわらず、不起訴となったため、フィッシャーさんは、東京地裁へ民事裁判を起こした。
賠償金支払いの判決が下されたが、その時すでに犯人は、アメリカへ逃げ帰っていた。
フィッシャーさんは、当時をこう振り返る。
「日本の警察は、私をあたかも犯罪者のように扱いました。
私を拘束し、病院に行きたいという訴えも、聞き入れてくれなかったのです。
私が病院に連れて行かれたのは、ようやく翌朝になってからでした。
2002年当時、日本の警察は、レイプ後に行なわねばならないテスト(精液採取などに)必要なものは、何も備えていませんでした。
日本におけるレイプ捜査の最大の問題は、警察に知識も準備も必要な設備もなかったことでした」
なお、性的被害にあった女性が泣き寝入りせず、自分の受けた被害について語る運動、「私は語ることを恐れない」も広まっている。
昨年、ウクライナ人の社会活動家アナスタシヤ・メリニチェンコさんが提唱したもので、ロシアにも広がりを見せている。
******* ******* ******* *******
いいのん見っけました。
こっちがぴったり!