ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

野菜と政治

2017年09月18日 | ひとりごと
今日の収穫


今やジャングルと化した畑。
こんなことになるとは知らず、タネから育てた紫豆の苗を、多分5本ずつ、二つの細長のレイズドベッドに植えた。
苗はすくすく育ち、ひょろ長いツルが紫色をしているのを見て、あ、やっぱりツルも紫なんだ〜と感心してたりしたのだけど、
いやもう、今やどこもかしこも紫豆とトマトに占領されてしまっている。

トマトは、「この世で一番甘いトマトをください」などと言って、お店の人に「多分これだと思う」と渡されたオレンジのミニトマトを始め、知り合いからもらったもの、コンポーストから勝手におっきくなったものなど、
一体どこに何が植わっているのか、絡み合ったツルや葉っぱをかき分けないと、もうさっぱりわからない。

水やりは、農家の人から教えてもらった通り、よほどのかんかん照りが続いても、3日に一回だけ。
だけど、やるときゃガンガンしっかりやる。
それを守っている。

今年の夏は、日照りがとても少なかったそうで、3〜4日にいっぺんは雨が降ったらしい。
なので、4週間も留守をしたというのに、家人が水やりをしたのは多分、1〜2回だったそうな。

今日は、これから寒くなるまでの間にいただくための、水菜と小松菜と菊菜のタネを蒔いた。



3日に一回採りに行っても、毎回20本ほどの実をわたしたちに与えてくれる紫豆は、緑の豆より風味があって美味しい。
来年もまた育てようと思うけれど、今度は植え方を考えないとね。
素人中の素人だから、こうやって少しずつ学んでいくしかないけれど、生き物を育てるというのはやっぱりおもしろい。

ああそうだ、ジャイアント(でかくなり過ぎたのでそう呼んでるだけ。茎が10センチはある)ブロッコリーが、天に向かってどんどんおっきくなって、葉っぱもちっちゃいトトロの傘になるぐらいになって、なのに全然花蕾が出来なくて心配していたのだけど、今日見たらやっと、直径5センチぐらいのが出来ていた。
でもあの葉っぱ、捨てるのはもったいないなあと思って調べたら、ブロッコリーはアブラナ科の植物で、キャベツの変種なので、食べても大丈夫だって。
う〜ん、あそこまででっかく育ってしまってるから、ちょっと炒めたぐらいじゃ噛みきれないかもしれない。


こんなふうに、畑をしたり料理をしたり、家の片付けをしたりピアノの練習をしたり、そして仕事をしたりしながら、
やっぱり安倍政権の「臨時国会冒頭解散」のことや、トランプ政権の「移民の若者救済」撤廃のことなどについて考える。
じっくり考えたことや思いついたことを、どうやって外に伝えようかまた考える。

わたしのなんということもない普段の暮らしのジグソーパズルの中に、政治のピースはしっかりと存在している。
こちらの大人社会には、暮らしに政治のピースが存在していない人を見つけるのは難しい。
顔を合わせると政治の話をしている。
犬の散歩の途中でも、ちょっと立ち寄ったスーパーでも、子どものプールの付き添いでも、そこには政治のピースを手に持って、自分の気持ちや意見を話し合っている大人たちがいる。
選挙期間などは、小学生や中学生、もちろん高校生も大学生も、皆それぞれの意見を持って、大人と一緒に話の中に加わってくる。

政治が何か特別なもの、暮らしとはかけ離れている世界、などと勘違いしている人が多ければ多いほど、その国は少しずつ崩れ弱っていく。
国というジグソーパズルは、その国に暮らす、しかも暮らしの中に政治ピースがしっかり存在している人たちによって完成する。
だから本当は、政治を暮らしと繋げる教育を、国はしっかりと与えないといけない。
テレビや教科書を使って、人々の暮らしから政治を遠ざけるよう仕組むような政府は、実は国にとっては一番の敵なのだ。

そうか、だからこの冒頭解散を逆手にとって、国の敵をコテンパンにやっつけてやったらいいのだ。

よし、これで眠れる。
おやすみなさい。