ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

年末恒例ブラインド会

2010-01-06 10:04:06 | ワイン&酒
吉祥寺「ボナペティ」で年末に集まる時は、ワイン持ち寄りでブラインドで楽しみますが、
今回のワインのテーマは 「4,000円以下のフランスの赤」

その前に、まずはオープンでシャンパーニュを


Champagne Desbordes Amiaud Premier Cru 1990

カスタードっぽい風味の熟成感があり、シャルドネ100%かと思いましたが、モンターニュ・ド・ランスのエキュイユ村のピノ・ノワール100%。シャンパーニュらしくないラベルはこの年限定のよう。



シャンパーニュで乾杯しながら、これから出てくるワインのリストをチェックすると、相談したわけでもないのに、ブルゴーニュのピノ・ノワールが2本、ガメイ100%が2本、ローヌが2本

すべてデキャンタに移され、6本同時にサービスされたものをブラインドでテイスティングしました。

いつも品種の特定に悩むのですが、今回はすぐわかったので、次はその2本の中での区別ということになります。




Marsannay les Ouzeloy 1998 Joseph Roty

Bourgogne Pinot Noir 2000 Maison Prosper Maufoux

ブルゴーニュのピノ・ノワール対決では、年は近いけれど、ロティのマルサネの方が黒っぽい果実味があって骨格がしっかりしているはずと考え、快勝




Vaqcqueyras Reserve des 3 Monardes 2007 Domaine de la Manardiere

Le Gramenon 1998 Domaine Gramenon

グルナッシュとシラーブレンドのローヌ対決は、年が9年離れているため熟成感の違いと旨味の出方が見分けるポイントとなり、これも楽勝




Beaujolais Vin de Primeur 2004 Philippe Pacalet (ボジョレー)

Boire Tue VDT 2006 Pascal Simonutti (ロワール)

どちらもガメイ100%、しかも自然派

ひとつは外観は濁ったピンク系で、飲むと苺の果肉を思わせるモワモワした感じがチャーミング。

もう一方は甘くやわらかくスパイシーで、ソフトでスムースながら若々しいタンニンの余韻が心地良い。

前者がパカレで、後者がシモニュッティでした。

パスカル・シモニュッティのワインは以前も紹介していますが、私が飲んだことのあるものは柔らかいタイプが多かったので騙されました。残念、パーフェクトならず!(笑)


すべてオープンしてスッキリしたら、あとはゆっくり料理と一緒に楽しむのみ




Ch.Rieussec 1989 (仏、Sauternes)

最後は20年モノのソーテルヌ



皆様、今回もお疲れさまでした!
次回(今年の年末)もよろしくお願いいたします。


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