ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

「第6 回J.S.A.ソムリエ・スカラシップ」 優秀者

2017-02-12 11:34:02 | ワイン&酒
先日ここで中継しながら紹介した、「第6 回J.S.A.ソムリエ・スカラシップ」の優秀者が発表されています。

次世代を担う若手ソムリエの育成、輩出することを目的として開催されるもので、12名の選手が2月5日の決勝に進み、厳正な審査の結果、以下3選手“ソムリエ・スカラシップ”に選ばれました。 (順不同、敬称略)

八鍬俊介 (エノテカ株式会社)
田丸亮平 (ザ・リッツカールトン東京)
吉田雄太 (パレスホテル東京)




審査会場の外には途中経過の貼りだしもありました

サービス実技は、外国人客が5割の和食レストラン、という設定です。



今回のお客様のホスト役は、ソムリエ世界チャンピオンのひとり、パオロ・バッソ氏。
会話はすべて英語です。



本日のグラスワインリストのチェック(間違い探し、2分+2分)。
次に、男女2名のお客様にシャンパーニュ(すでに注文がされてる状況)をサービス。その後、白のグラスワインで品種はシャルドネを飲みたいというお客様のリクエストに対し、本日のグラスワインリストの中から提案を行ないます。
リストには、フランスのシャブリとニュージーランドのシャルドネがありますので、違いを説明しながらオーダーを取ります。
しかし、客の気が変わり、マルベックの赤ワインに変更します。
それをデキャンタしてサービスします。ここまで6分で終えねばなりませんが、時間切れの人がほとんどでした。




ブラインドテイスティングは、まずは1種類のワインを英語か日本語で詳しくコメント。
次に、5つのグラスのブラインドテイスティング(英語or日本語、2分)。
これはワインではなく、日本の酒やスピリッツ類が入っていたようでした。



ワインのエチケットを渡され、それに合う料理の提案(同3分)、逆に、和食のコース料理3皿に合わせたドリンクの提案(一皿ごと)などがありました。

ブラインドテイスティングのパートは日本語でOKですが、外国人客へのサービスが英語でしたので、会話に苦労している選手も多々見られました。
また、ワイン名の言い間違い(シャトーメルシャンの「甲州きいろ香」“きいろか”を“きいろこう”と読む人あり)は、勉強不足の感がありましした。

若い選手は、これから学ぶ時間がたくさんあるので、ぜひ、世界に向けた挑戦もできるよう頑張ってほしいものです。



なお、優秀者3名に贈られた「ソムリエ・スカラシップ」とは別に、
「ニュージーランド杯」田丸亮平選手(ザ・リッツカールトン東京)が、
「シャブリ杯」近藤佑哉選手(ホテルニューオータニ東京)が受賞しました。

若い選手の今後の活躍に期待します!

※審査結果の詳しい発表内容はJ.S.A.のホームページをご覧ください
https://www.sommelier.jp/topics/view/scholarship20170205


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