「ワイン村.jp」 (社団法人日本ソムリエ協会 オープンサイト)(2004年5月~2008年12月終了)に連載していた「キャッチ The 生産者」(生産者インタビュー記事)を、こちらにアップし直しています。
よって、現在はインタビュー当時と異なる内容があることをご了承ください。
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(更新日:2005年5月11日)
第10回 Felipe Uribe Valdes <Vina Perez Cruz>
第10回目のゲストは、 チリのワイナリー『ヴィーニャ・ペレス・クルス』の輸出部長のフェリペ・ウリブ・バルデスさんです。
ペレス・クルス社は、2002年がファースト・ヴィンテージという新しいワイナリーです。このところ、チリワインの話題が淋しい日本ですが、この新ワイナリーでチリ人気再燃なるか?という期待を胸に、フェリペさんにお話を伺いました。
<Felipe Uribe Valdes>
今回の来日が5回目、いや6回目かも…?というほど、日本は何度も訪れているというフェリペさん。以前はチリの大手ワイナリーで北米担当の輸出マネージャーをしていましたが、現在は『ペレス・クルス』の首脳陣の1人として、世界中を駆け回る忙しい日々を送っています。
"チリカベ"という言葉に象徴されるように、1990年代後半には、「安くておいしい」ということから、チリワイン、特にその中でもカベルネ・ソーヴィニヨンに注目が集まり、普段からワインを飲み慣れていない人でさえも「好きなワインはチリカベ!」と言うほど、チリワインが大変な人気を博しましたが、ワインブームが落ち着いてきた2000年代に入ると、チリワインは息をひそめてしまったような感さえあります。
こんなふうに、現在の日本でのチリワインはちょっと形勢不利かも…という状況の中、『ペレス・クルス』がやってきました!
なんと、生産するワインは赤ワインのみ、しかも全てがレセルバクラス以上というこだわりようです。
さて、新しいチリワインは、一体どんなワインなのでしょうか?
生産ワイン5アイテム -すべてが赤ワイン
ペレス・クルスがあるのは、チリの首都サンチャゴから南西に45kmほど行った"マイポ・ヴァレー"で、この地域はチリの高級ぶどう品種栽培地の中では古い歴史を持ち、気候は温暖で穏やかな地中海性気候で、カベルネ・ソーヴィニヨン中心に栽培が行われています。
1) Cabernet Sauvignon Reserva 2003
2) Cot Reserva Limited Edition 2002
3) Carmenere Reserva Limited Edition 2002
4) Syrah Reserva Limited Edition 2002
5) Liguai 2002
1)"カベルネ・ソーヴィニヨン・レセルバ"が生産量の9割を占める主力商品
2)~4)の"リミテッド・エディション(LE)"は、収量を厳しく制限してつくられた(平均収量は36hl/ha)限定品です。
LEは全ての製造過程にグラヴィティシステム(重力によってワインを移動させるシステム)を採用し、マロラクティック発酵は樽で行い、熟成にはフレンチおよびアメリカンのオークの新樽が使われています。
最上級レンジとなる、5) リグアイ は、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カルムネールを約3割ずつブレンドした、17~18hl/haという驚きの収量のスペシャルなワインで、こちらももちろん、全過程にグラヴィティシステムが採用され、新樽で熟成が行われています。
今回、この5アイテムすべてをテイスティングしましたが、
ベーシックなカベルネにおいては、果実味は豊かでありながら、ベタつくような甘さは全く感じず、品の良いタンニンがくっきりと輪郭を保ち、全体的にバランスが取れています。
価格はデイリーなのに、よくここまで頑張った!という上質なチリカベです。
LEの3アイテムに関しては、どれも凝縮感があり、かつ骨格ががっちりとしていますが、口当たりはなめらかでやさしく、しかも品種それぞれの個性がはっきりと出ています。ちょっと贅沢な味わいを楽しみたいときにぴったりです(実はこれも嬉しい価格!)。
最高級のリグアイは、カルムネールやシラーからのアロマが個性的で馨しく、味わいはまろやかでコクがあり、質の良さを舌でも鼻でも実感でき、特別なときに開けたいと感じるワインでしょう。
Q.現在のチリでは、ペレス・クルスのような新しいワイナリーがどんどん誕生しているのですか?
A.はい、新しいワイナリーは多いです。ただし、小さいところが多く、当社も、ブティック・ワイナリーのコンセプトでつくられた小規模のワイナリーで、レセルバ以上のクラスのワインしかつくらないという考えのもと、設立されました。
オーナー一族は電気やガスを供給する会社などを経営していますが、20世紀の半ばに農業に進出し、1990年代にぶどうを植え始め、2002年ヴィンテージを初めてリリースしました。年間生産量は約6万ケースです。
Q.ペレス・クルスのコンセプトについて、もう少し具体的に教えて下さい。
A.当社の主力商品は「カベルネ・ソーヴィニヨン・レセルバ」ですが、価格帯的にも(輸入元希望小売価格:2,100円)非常に競争相手が多く、これを世界に広く販売していくことは容易なことではありません。競争に勝つためには、高品質であるのに価格的にはお値打ち、ということが求められるかと思います。
確かに、世界最高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンのワインは他にもたくさんあるかと思いますが、当社のカベルネ・レセルバは、この価格で最高の品質のワインであることをめざして努力しています。
Q.現在のペレス・クルスの体制は?
A.畑から醸造の仕事を含め、35~40人くらいの社員がいます。社長はオーナー一族のアンドレス・ペレス・クルスで、首脳陣5人のうち3人が一族の兄弟関係ですが、ワイン・メーカーは専門のエノロゴが務め、販売関係は私が国内外ともに担当しています。
確かに一族経営のワイナリーですが、醸造と販売の責任者を一族と切り分けることにより、風通しが良いワイナリー経営ができる体制を取っています。
Q.ペレス・クルスでは、赤ワインしか生産していないのはなぜですか?
A.このあたりの土地のテロワールに合う品種が赤ワイン用のぶどうだからです。白ワイン品種も育たないわけではありませんが、我々は理想的なワインをつくることを目標としてしています。
Q.赤ワイン用ぶどう品種は、土壌の違いなどによって植え分けているのですか?
A.実は土壌は、ほとんど同じ性質です。川から流れ出した堆積層で、大きな石や、砂が固まったような石が転がり、土地の栄養分がとても低い土質です。このような土地ではぶどうにストレスがかかり、収穫量も少なくなるので、高品質のぶどうが得られます。
畑は全部で140haあり、そのうち100haがカベルネ・ソーヴィニヨンで、40haにメルロ、コット(=マルベック)、カルムネール、シラー、プティ・ヴェルドを植えています。カベルネが多いのは市場戦略を考えてのことです。
Q.ペレス・クルスでは「環境にやさしい農業」を行っているということですが。
A.チリの北にはアタカマ砂漠、東はアンデス山脈、南は南氷洋、西には大西洋という自然のバリアがあり、こうした自然環境の条件から、外部からの病害虫やウィルスの侵入を防ぐことができるので、特別なことをしなくても、健康的なぶどうを得ることができます。
また、夏の間に雨が少ない地中海性気候であり、ぶどうの生育期である10月から3~4月にかけてほとんど雨が降らないことも、ぶどうには非常に良いことで、そのため、ケミカルなものは元々使う必要がありません。
正しい方法で畑の作業に努めていれば(例:グリーン・ハーベストなど)、よいぶどうが得られます。特に「有機」とか「ビオディナミ」という名のついたものではありません。
Q.輸出のシェアはどのくらいですか?また主な輸出先は?
A.国内消費は8%で、輸出が92%です。輸出先は、カナダ、デンマーク、アメリカ、日本、ベルギー、オランダ、イギリス、スイスなどで、スーパーなどではなく、良いレストランやワイン専門店などに置くようにしています。
日本への販売戦略ですが、現在の日本はチリワインの第2の成長期、と捉えています。単なるアルコールを含んだ飲み物を飲む層にではなく、ワインを理解する新しい層に訴えていきたいと思っています。価格的にも、最低の価格ではなく、1,500~2,500円くらいの良質なワインを選んでくれる層がターゲットで、量だけが掃ければよいと考えるのではなく、消費者の視点に立った販売をしていくことが、これからは、輸入業者を含めた売り手側に求められることではないでしょうか。
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■ インタビューを終えて
確かに、チリワインは「安くてそこそこ美味しいからいいだろう」と、私たち消費者は思っていました。でも、それだけで終わっていて、今となっては、特に強い印象が残っているわけではないような…?
大手ワイナリーでの経験を生かし、
「小さなワイナリーが世界で勝負して生き残っていくためには、価格以上の品質のものをつくっていくことが大事!」と、フェリペさんは繰り返し力説していましたが、実際に飲んでみると、ペレス・クルスのワインには、その意気込みがひしひしと感じられます。
大変洗練された、スタイリッシュでモダンな味わいで、ワインの美味しさをよくわかっている人も「ううむ…」と唸りそうなほど、高いクオリティを持っています。
しかも、嬉しいくらいのお手ごろ価格とは!
「こういうワインが飲みたかったんだよね!えっ?これがチリワインなの?!」という消費者の驚きの声が聞えてきそうで、これこそ『新生チリワイン』と言っていいかもしれません。
ただ単に価格が安いだけではなく、適正な価格で最大限に高い品質を提供するワイン。これからは、そんなワインがチリのスタンダートになっていきそうです。
「我々は短期間のうちに、チリのトップワイナリーのひとつに成長してきたと思っています。それは最初から計画的にワイナリー経営に取り組んだからですが、今度は、もう数年のうちには、名実ともにチリのナンバーワンになりますよ!」と宣言したフェリペさん。
彼が次に日本にやってくるときには、果たして、チリのナンバーワンマネージャーになっているでしょうか?
(ペレス・クルス社のHP:http://www.perezcruz.com) (スペイン語のみ)
*取材協力: (株)稲葉
よって、現在はインタビュー当時と異なる内容があることをご了承ください。
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(更新日:2005年5月11日)
第10回 Felipe Uribe Valdes <Vina Perez Cruz>
第10回目のゲストは、 チリのワイナリー『ヴィーニャ・ペレス・クルス』の輸出部長のフェリペ・ウリブ・バルデスさんです。
ペレス・クルス社は、2002年がファースト・ヴィンテージという新しいワイナリーです。このところ、チリワインの話題が淋しい日本ですが、この新ワイナリーでチリ人気再燃なるか?という期待を胸に、フェリペさんにお話を伺いました。
<Felipe Uribe Valdes>
今回の来日が5回目、いや6回目かも…?というほど、日本は何度も訪れているというフェリペさん。以前はチリの大手ワイナリーで北米担当の輸出マネージャーをしていましたが、現在は『ペレス・クルス』の首脳陣の1人として、世界中を駆け回る忙しい日々を送っています。
"チリカベ"という言葉に象徴されるように、1990年代後半には、「安くておいしい」ということから、チリワイン、特にその中でもカベルネ・ソーヴィニヨンに注目が集まり、普段からワインを飲み慣れていない人でさえも「好きなワインはチリカベ!」と言うほど、チリワインが大変な人気を博しましたが、ワインブームが落ち着いてきた2000年代に入ると、チリワインは息をひそめてしまったような感さえあります。
こんなふうに、現在の日本でのチリワインはちょっと形勢不利かも…という状況の中、『ペレス・クルス』がやってきました!
なんと、生産するワインは赤ワインのみ、しかも全てがレセルバクラス以上というこだわりようです。
さて、新しいチリワインは、一体どんなワインなのでしょうか?
生産ワイン5アイテム -すべてが赤ワイン
ペレス・クルスがあるのは、チリの首都サンチャゴから南西に45kmほど行った"マイポ・ヴァレー"で、この地域はチリの高級ぶどう品種栽培地の中では古い歴史を持ち、気候は温暖で穏やかな地中海性気候で、カベルネ・ソーヴィニヨン中心に栽培が行われています。
1) Cabernet Sauvignon Reserva 2003
2) Cot Reserva Limited Edition 2002
3) Carmenere Reserva Limited Edition 2002
4) Syrah Reserva Limited Edition 2002
5) Liguai 2002
1)"カベルネ・ソーヴィニヨン・レセルバ"が生産量の9割を占める主力商品
2)~4)の"リミテッド・エディション(LE)"は、収量を厳しく制限してつくられた(平均収量は36hl/ha)限定品です。
LEは全ての製造過程にグラヴィティシステム(重力によってワインを移動させるシステム)を採用し、マロラクティック発酵は樽で行い、熟成にはフレンチおよびアメリカンのオークの新樽が使われています。
最上級レンジとなる、5) リグアイ は、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カルムネールを約3割ずつブレンドした、17~18hl/haという驚きの収量のスペシャルなワインで、こちらももちろん、全過程にグラヴィティシステムが採用され、新樽で熟成が行われています。
今回、この5アイテムすべてをテイスティングしましたが、
ベーシックなカベルネにおいては、果実味は豊かでありながら、ベタつくような甘さは全く感じず、品の良いタンニンがくっきりと輪郭を保ち、全体的にバランスが取れています。
価格はデイリーなのに、よくここまで頑張った!という上質なチリカベです。
LEの3アイテムに関しては、どれも凝縮感があり、かつ骨格ががっちりとしていますが、口当たりはなめらかでやさしく、しかも品種それぞれの個性がはっきりと出ています。ちょっと贅沢な味わいを楽しみたいときにぴったりです(実はこれも嬉しい価格!)。
最高級のリグアイは、カルムネールやシラーからのアロマが個性的で馨しく、味わいはまろやかでコクがあり、質の良さを舌でも鼻でも実感でき、特別なときに開けたいと感じるワインでしょう。
Q.現在のチリでは、ペレス・クルスのような新しいワイナリーがどんどん誕生しているのですか?
A.はい、新しいワイナリーは多いです。ただし、小さいところが多く、当社も、ブティック・ワイナリーのコンセプトでつくられた小規模のワイナリーで、レセルバ以上のクラスのワインしかつくらないという考えのもと、設立されました。
オーナー一族は電気やガスを供給する会社などを経営していますが、20世紀の半ばに農業に進出し、1990年代にぶどうを植え始め、2002年ヴィンテージを初めてリリースしました。年間生産量は約6万ケースです。
Q.ペレス・クルスのコンセプトについて、もう少し具体的に教えて下さい。
A.当社の主力商品は「カベルネ・ソーヴィニヨン・レセルバ」ですが、価格帯的にも(輸入元希望小売価格:2,100円)非常に競争相手が多く、これを世界に広く販売していくことは容易なことではありません。競争に勝つためには、高品質であるのに価格的にはお値打ち、ということが求められるかと思います。
確かに、世界最高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンのワインは他にもたくさんあるかと思いますが、当社のカベルネ・レセルバは、この価格で最高の品質のワインであることをめざして努力しています。
Q.現在のペレス・クルスの体制は?
A.畑から醸造の仕事を含め、35~40人くらいの社員がいます。社長はオーナー一族のアンドレス・ペレス・クルスで、首脳陣5人のうち3人が一族の兄弟関係ですが、ワイン・メーカーは専門のエノロゴが務め、販売関係は私が国内外ともに担当しています。
確かに一族経営のワイナリーですが、醸造と販売の責任者を一族と切り分けることにより、風通しが良いワイナリー経営ができる体制を取っています。
Q.ペレス・クルスでは、赤ワインしか生産していないのはなぜですか?
A.このあたりの土地のテロワールに合う品種が赤ワイン用のぶどうだからです。白ワイン品種も育たないわけではありませんが、我々は理想的なワインをつくることを目標としてしています。
Q.赤ワイン用ぶどう品種は、土壌の違いなどによって植え分けているのですか?
A.実は土壌は、ほとんど同じ性質です。川から流れ出した堆積層で、大きな石や、砂が固まったような石が転がり、土地の栄養分がとても低い土質です。このような土地ではぶどうにストレスがかかり、収穫量も少なくなるので、高品質のぶどうが得られます。
畑は全部で140haあり、そのうち100haがカベルネ・ソーヴィニヨンで、40haにメルロ、コット(=マルベック)、カルムネール、シラー、プティ・ヴェルドを植えています。カベルネが多いのは市場戦略を考えてのことです。
Q.ペレス・クルスでは「環境にやさしい農業」を行っているということですが。
A.チリの北にはアタカマ砂漠、東はアンデス山脈、南は南氷洋、西には大西洋という自然のバリアがあり、こうした自然環境の条件から、外部からの病害虫やウィルスの侵入を防ぐことができるので、特別なことをしなくても、健康的なぶどうを得ることができます。
また、夏の間に雨が少ない地中海性気候であり、ぶどうの生育期である10月から3~4月にかけてほとんど雨が降らないことも、ぶどうには非常に良いことで、そのため、ケミカルなものは元々使う必要がありません。
正しい方法で畑の作業に努めていれば(例:グリーン・ハーベストなど)、よいぶどうが得られます。特に「有機」とか「ビオディナミ」という名のついたものではありません。
Q.輸出のシェアはどのくらいですか?また主な輸出先は?
A.国内消費は8%で、輸出が92%です。輸出先は、カナダ、デンマーク、アメリカ、日本、ベルギー、オランダ、イギリス、スイスなどで、スーパーなどではなく、良いレストランやワイン専門店などに置くようにしています。
日本への販売戦略ですが、現在の日本はチリワインの第2の成長期、と捉えています。単なるアルコールを含んだ飲み物を飲む層にではなく、ワインを理解する新しい層に訴えていきたいと思っています。価格的にも、最低の価格ではなく、1,500~2,500円くらいの良質なワインを選んでくれる層がターゲットで、量だけが掃ければよいと考えるのではなく、消費者の視点に立った販売をしていくことが、これからは、輸入業者を含めた売り手側に求められることではないでしょうか。
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■ インタビューを終えて
確かに、チリワインは「安くてそこそこ美味しいからいいだろう」と、私たち消費者は思っていました。でも、それだけで終わっていて、今となっては、特に強い印象が残っているわけではないような…?
大手ワイナリーでの経験を生かし、
「小さなワイナリーが世界で勝負して生き残っていくためには、価格以上の品質のものをつくっていくことが大事!」と、フェリペさんは繰り返し力説していましたが、実際に飲んでみると、ペレス・クルスのワインには、その意気込みがひしひしと感じられます。
大変洗練された、スタイリッシュでモダンな味わいで、ワインの美味しさをよくわかっている人も「ううむ…」と唸りそうなほど、高いクオリティを持っています。
しかも、嬉しいくらいのお手ごろ価格とは!
「こういうワインが飲みたかったんだよね!えっ?これがチリワインなの?!」という消費者の驚きの声が聞えてきそうで、これこそ『新生チリワイン』と言っていいかもしれません。
ただ単に価格が安いだけではなく、適正な価格で最大限に高い品質を提供するワイン。これからは、そんなワインがチリのスタンダートになっていきそうです。
「我々は短期間のうちに、チリのトップワイナリーのひとつに成長してきたと思っています。それは最初から計画的にワイナリー経営に取り組んだからですが、今度は、もう数年のうちには、名実ともにチリのナンバーワンになりますよ!」と宣言したフェリペさん。
彼が次に日本にやってくるときには、果たして、チリのナンバーワンマネージャーになっているでしょうか?
(ペレス・クルス社のHP:http://www.perezcruz.com) (スペイン語のみ)
*取材協力: (株)稲葉
品質がいいのにお値段が安いことで、本当に感心してしまいます。
バラエティも豊かになってきていますので、好みのものを見つける楽しみもありますね。