満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

日本の有名な山がほとんど見えるビューポイント!

2016-11-07 01:34:07 | 旅行
車山から見た八ヶ岳の横に遠景の富士山

そうだ。素晴らしい景色が見れる、絶好のビューポイントを思い出した。あれはもう15年
ぐらい前になるのか?初めて信州の旅に出掛け、忘れがたき思い出を作ったあの旅だ。

2泊3日の旅だったが、一泊目が蓼科の温泉、二泊目が諏訪湖の温泉だった。大阪から新幹
線で名古屋に出て特急ワイドビューしなのに乗り換え、さらに岡谷でローカルに乗り換え、
茅野に行った。そして茅野駅からバスに乗り、横岳ロープウェイ(現・北八ヶ岳)に行った。
4時間半ぐらいの旅程だったが、連れと初めての温泉旅だったので、何もかもが新鮮で輝いて
いた。

ロープウェイで横岳の頂上付近(二千メートル)に着いたら強めの風が吹いていて、夏の日だ
ったから「ああ、空気が美味しいし、気持ちがいいなあ」と両手を空に上げた瞬間、凄い突
風が通り過ぎた。そして信じられないことに、ジーパンのポケットに入れていた小さな財布を、
はるか山の彼方に運んでしまった。

「う、嘘だろう」と、一瞬にして消えた財布を茫然と見送った自分に対して連れは、「どうし
たの?何か飛んで行ったみたいだけど…」と、不思議そうにこちらを見たが、「た、確かにポ
ケットから半分財布は出ていたけど、まるで狙い撃ちにしたように風が財布を持って行った…」
と、俺は唖然としたままだった。その財布には旅費の一部、三万円くらいお金が入っていた。

連れは笑いながら、「あなたの日頃の行いが悪いから、山の神様の戒めだね」と、言ったが、
不思議と喪失感はなく、それほど悔しくなかった。当時、三万円は大金だったのだが…。

次の日、バスで霧ヶ峰ビーナスラインを車窓から眺めた。ちょうどニッコウキスゲが咲き乱れて
いて、高原はところどころ黄色に染められ、美しく、爽やかだった。そして、到着したのが「車山
展望リフト」である。

車山は1950mの山だが、高原風のなだらかな山で威圧感はなく、ゆるやかなスロープを描いていた。
その頂上からの景色に目を見張った。ぐるりと360度、極論すれば日本の有名な山がすべて見える、
大パノラマの場所だった。目の前に蓼科山、八ヶ岳、その右に富士山の遠景。険しそうな南アルプ
ス三千m級の連山、そして左には雄大な浅間山。反対側には御岳山、乗鞍岳、そして北アルプス穂高
連峰のモザイク…と、圧巻のビューポイントだったのである。しばし一時間、思う存分景色を楽しん
だのを覚えている。

ほとんど登山をせず、リフトに乗るだけでこの景色が見えるのは凄く得をした気分になった。お薦めの場所である。


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