まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第22番「総持寺」~西国三十三所めぐり2巡目・18(先達研修会と『観音霊場記図会』)

2017年10月02日 | 西国三十三所
西国三十三所の先達研修会を終えて、会場の新阪急ホテルからすぐの阪急梅田駅に向かい、京都線の特急に乗る。途中茨木市で各駅停車に乗り換え、降りたのは総持寺。駅名でもある総持寺は西国第22番である。梅田から近く、2巡目がまだのところということで思いついたのがこちら。2巡目で行くなら来年春に予定されているJRの新駅である総持寺駅開業に合わせてもよかったが、もう行くことにした(JRの西国めぐりのスタンプラリーでは、総持寺のスタンプは摂津富田駅でしか押してもらえないが、新駅ができればそちらに移るのだろうか)。

JRの駅の楽しみはまたの機会として、とりあえず現在の最寄り駅である阪急の総持寺駅から歩く。歩いても5分ほどで着く距離である。途中は静かな住宅街である。

途中、店のシャッターに貼られていたのがこのポスター。今、総選挙を前にしてまさかこういう事態になるとは誰も予想していなかっただろう。この二人が揃ったポスターというのをこの先見ることがあるのかなということで、カメラに収める。厳密にいえば辻元氏の選挙区は茨木市ではなく高槻市なのだが、。

山門に着く。センサー式の手水を使い、亀の背中に乗せられた総持寺の石柱を見て、門をくぐる。総持寺の開創には亀の恩返しと観音の霊験の言い伝えがあるからか、境内の池には亀が放たれている。

門をくぐった正面の本堂でお勤めとする。経本の扱いは先ほどの先達研修会で講話があった通り・・・のつもりで。

その後は境内の諸堂を回る。総持寺は高野山真言宗ということもあり、本堂の右前に立派な大師堂がある。前回総持寺に来た時はさほど印象もなかったが、その後で四国八十八所も少しずつ訪ねている中で出くわすと、こちらでもお勤めとなる。一瞬、四国八十八所の札所の一つに来たのかと感じる。

他にもぼけ封じ観音や包丁塚、ペットの供養塔などに手を合わせて、納経所に向かう。気づいたのだが、先ほどの境内、そして納経所で、オレンジ色の輪袈裟を首から掛けている人が結構目についた。この輪袈裟は西国三十三所の先達のもので、別に西国の札所にいてもおかしくはないのだが、お参りしている全体の数に占める割合が、これまで回った中と比べても結構高かった。確証はないが、これは梅田での先ほどの先達研修会に出席した後に、どこか近場でということで来たのかと思う。

総持寺の納経所は新しい別棟で、中ではさまざまな巡拝用品も売られているし、朱印受付も広く取られている。そこで一通りのものをいただく。それらをバーコードリーダーで「売上登録」するのもうなるところだ。

・・・さて、朱印やカラー御影とともに手にしたのが、この一冊。先ほどの先達研修会で紹介されていた『西国三十三所観音霊場記図会』である。ちょっと厚い単行本という感じで、2000円プラス消費税。普段、よほどのことがない限り単行本は買わないのだが、ここ総持寺ではあっさりと買った。これも観音様のご縁??

元々は江戸時代に書かれたものだが、それを復刻しようと、まずは当時に書かれた文章を掘り起こし、くずし字を活字にした。挿絵は現在のデジタル技術で当時のものに限りなく近づけた。まだパラパラめくっただけの印象としてだが、これを読むのは結構時間がかかりそうに思う。岩波文庫サイズなら通勤の行き帰りにも広げるが、単行本サイズなら家でゆっくり読みたいところ。で、これをテキストにした先達研修会の勉強会というのも、歴史講座みたいで面白い企画ではないかなと期待する。

この図会も一緒に買い求め、境内に出る。すると、四国八十八所で行われる次第に沿ってお勤めをする20人ほどの一団が本堂の縁側にいた。西国めぐりのバスツアーだろう。

総持寺の境内にいたのは30~40分ほどのことだったが、西国先達、そして西国めぐりのバスツアーが揃った感じで、ある空気が流れていたように思う。そうしたものを感じられたことはうれしい。西国2巡目の次はどこにするか、考えているようで考えていない想いを持ちつつ、阪急の総持寺駅に戻る・・・。
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