まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記~「Bsオリ姫デー」にバリントン完封、西野プロ1号&4打点

2015年04月29日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
「オリ姫」という言葉が昨年あたりから広まっているが、今季は「オリ姫シート」なるものもつくって、女性ファンの拡大を狙っているところである。そして行われたのが「Bsオリ姫デー」。今季何試合か組まれているが、29日のイーグルス戦が初めてである。

ネイビーのBsSpiritsユニフォームを着用するのだが、ラインがゴールドでなくピンクというのが特徴である。う~ん、ピンクを使用したユニフォームとは、他には昔の千葉ロッテマリーンズしか思い浮かばない。

またこのオリ姫デーは、5月末のカープとの交流戦でも開催される。対戦相手が「カープ女子」ということで、「広島 大阪 全面対決」として、女性ファンもそれぞれお好み焼きのヘラを持って対戦するポスターも貼られている。これは今季交流戦を主催するバファローズ側がカープをかなり意識したものだが、仮に広島での対戦だったとしてもこのような客寄せはしないだろう。

グッズ売り場ではピンクをあしらったグッズが置かれていたり、オリ姫のファッションの展示なども行われており、いつもとは違った華やかな雰囲気である。

GWに入ったということもあり、自由席の入場列には開門時にはものすごい行列ができている。早めに行ったので比較的前のほうに並んでいたのだが、上段にたどり着いた時にはいつも陣取る最前列の席はすでに埋まっていた。この後も次々に客が押し寄せ、係員が席を詰めるように呼びかける。試合開始時点で、三塁側、レフト側も含めて満員となった。

この日の始球式を務めるのはキャスターの八木早希さん。「この試合がオリ姫デビューです」とのこと。また八木さんが始球式に選ばれたもう一つの理由が「キューズモール」のイメージキャラクターとして館内放送を務めているということでもある。キューズモールといえば、先の記事でも書いたように27日に森ノ宮がオープンしたばかり。この試合は「キューズモールデー」として、キャラクターも来ていたしビジョンでも何度もCMが流れていた。やはり屋上のジョギングコースというのが名物になりそうである。

他にも、女子プロ野球の京都フローラのメンバーとか、ミス・ユニバース大阪大会のファイナリストたちとか、武庫川女子中学・高校のブラスバンドとバトントワリングとか、もちろんBsGirlsも・・・とにかく女性だらけである。

で、八木さんの始球式だが・・・おっ、左投げか。ノーバンとはいかなかったが、夜中の練習の成果はあったようだ。

さて試合である。バファローズはバリントンが先発だが、打線もがらりと変えてきた。イーグルスが右の美馬が先発ということもあり、このところ当たりが止まったカラバイヨを下げ、4番には復帰したばかりのT-岡田が入る。6番に小島を起用し、1番から6番まで左打者を並べる。

初回、バリントンは三者連続で一塁ゴロに打ち取る上々の立ち上がり。

その裏のバファローズ、二死から糸井の内野安打、T-岡田もライト前に放ちチャンスを作るが、坂口が凡退。続く2回も小谷野の二塁打、安達の死球で一死二・三塁のチャンスを作るが、山崎、平野恵が凡退。

さらに3回も糸井の四球、坂口の二塁打で二死二・三塁のチャンスを作るが、小島が凡退。毎回塁を賑わせるが点が入らない。何だか嫌な展開。バリントンの調子がよいだけに何とかならないのかと思う。

4回無死、バリントンが藤田にチーム初安打となる二塁打を許し、クリーンアップを迎える。しかし銀次が遊ゴロでランナー動けず、続くペーニャ、サンチェスも退ける。

均衡が破れたのはその裏。一死から安達がヒットで出塁し、山崎がレフトへきれいな当たりの二塁打を放つ。これで1点先制。「山崎の打点」という、なかなかないシーンを見せてもらう。

さらに二死三塁から、ルーキー・西野のライトへの打球。これが放物線を描いてスタンドに飛び込む。記念すべきプロ初本塁打。これで3対0となった。

これでバリントンも楽になった。四球やエラーでランナーは出すものの、テンポのよい投球で打たせて取る展開。

7回裏の風船はピンク色。この色の風船が宙を舞う光景というのも、何だかいらんことを想像してしまいそうだが、そういう日なのだから珍しい景色として見る。

ピンクの風船に押されて追加点がほしいところで、西野のヒット、糸井の四球で無死一・二塁としたところで、ここまで踏ん張った先発・美馬が降板。左打者が続くことで左サイドの金刃に交代。ここでT-岡田も四球で無死満塁とする。しかし坂口が内野ゴロで一死。続く小島のところで竹原がコールされるが、イーグルスも投手を武藤に交代。代打の代打で駿太が登場。しかし浅いセンターフライで犠牲フライにもならない。小谷野も倒れて無死満塁から無得点。何だかなあ・・・。

そんな中での8回、安達が三塁へのボテボテの当たりが内野安打となり出塁。山崎の送りバントが三塁・銀次の二塁悪送球を誘う。平野の犠打で一死二・三塁とまたチャンスを作ると、西野が右中間を破る当たり。俊足を生かして三塁まで進む。この日3安打4打点と大暴れだ。続く糸井
にも技ありのタイムリーが出て、この回3点。合計6対0となり、これで試合の行方は決まった。

9回もバリントンがそのまま登板し、3人で片づける。合計106球、カープに来日した2011年以来の完封。これで2勝目となり、なかなか打者の援護に恵まれなかった中でいよいよ上昇気流である。私の今季観戦も2勝2敗の五分となったが、勝ちはいずれもディクソン、バリントンの両外国人の完投勝利である。前日、西が顔面けいれんで急遽先発を回避し、復帰のメドが立たなくなった。翌日は育成から支配下に復帰した近藤を先発で起用するなど、先発陣もなかなか苦しいところであるが、両外国人の安定した投球があれば「まだ何とかなるかな」と期待できる。

お立ち台は完封のバリントン、先制タイムリーと好リードの山崎、そして初本塁打の西野の3人。中でも大きな声援があったのが西野。「打席より緊張します」「ホームランボールは、大事に取っておきます」と答える中で、インタビュアーから、「オリ姫デーに期待の彦星ですね」と振られ、照れ笑いをしていた。

最後の「輝こう!」の発声は西野。ヘルマン、中島がいなくなった内野陣に割って入って来た。これからが楽しみな選手。

・・・さて、「オリ姫」で女性の華やかな雰囲気となった後は、今度はおっちゃんたちへの懐かし企画「近鉄×南海」である。この辺、客寄せにぬかりがないな・・・・。


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統一地方選挙結果

2015年04月27日 | ブログ
26日は統一地方選挙の後半戦。地元藤井寺でも市長選挙と市議会議員選挙が行われた。私も今回は投票できないかなと思ったが、何とかギリギリで1票入れることができた。

普段、日中は大阪市内で仕事をしているため、市政の動きをチェックするのはなかなか難しい(広報はチラッとは見るが)。こうした選挙の時くらいしか、「誰が議員をやってるのか」にも関心が行くものではない。

さて選挙期間中、私のいない昼間に親宅の玄関の呼び出し音が鳴り、ある候補者が訪ねてきたそうだ。その候補者は、私の高校の同級生だと名乗り、私のことも知っていると言ったようだ。名を聞くと、そういう人もいたようにも思うが、3年間のどこかで同じクラスだったわけでもなく、何かの時に話をしたこともないという程度である。

また、同じ藤井寺でも高校時代と今では住んでいるところが違う。それなのにピンポイントで私を指名して来たのは、どう考えても同窓会誌(ここには今の住所を登録している)を見て来たということである。まあ、選挙ならよくある話か。

で、選挙結果。落選するのは二人だけというものだったが、その内の一人の名前を見て「やっぱり」と思った。それが、本多みのる議員。

藤井寺の政治に関するニュースを拾ってみると、この議員の名がちょくちょく出てくる。曰く、「維新の会藤井寺というのを名乗って当選したが、実は橋下大阪市長の大阪維新の会とは何の関係もなく、要は維新ブランドを勝手に自分の票集めに利用した(橋下市長激怒)」、「経営する不動産会社の従業員への暴行で刑事告訴された」、「本会議の欠席が続くため、市議会で議員辞職勧告案が可決されたが、これを拒否した」とか・・・。一番有名な藤井寺市議会議員は、巨人、西武に在籍した元投手の岡本光氏かと思っていたが、今では本多みのる氏である(岡本光氏は安定した得票で当選)。

ただ、さすがに議員の地位を保つことはできなかったようである。

今回の選挙では、老朽化の進む公共施設の扱いも争点だった。改修するのか、この機に統廃合や民間への委託を行うのか。後は、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録への動きとか。もともと小さな市なのだから、政党色は置いといて、皆でいろいろ話をすればよいと思う。

昔、以和貴会という会派がなかったかな・・・和を以て貴しとなす、聖徳太子の十七条憲法の話・・・。
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日生球場跡地がキューズモールに

2015年04月26日 | ブログ
テレビのニュースで、27日に「森ノ宮キューズモールBASE」がオープンするというのをやっていた。

それができるのが、日生球場の跡地である。

日生球場も何度か訪れたところ。藤井寺球場も狭かったが、日生球場はさらに輪をかけて狭かった。外野フライがホームランになるというのか、試合前の打撃練習の打球も軽く外野スタンド後の看板にぶち当たっていた(ボールが飛びやすいということもあったのかな?)。

解体後、駐車場になっていた。球場の土台も長く残っていたが、跡地は結局どうなるかなと気にはしていた。ただ、森ノ宮に行く用事というのもそうあるわけではないし、まさかキューズモールの工事をやっていたとは知らなかった。意外な結果である。

「BASE」という愛称には、ベースボール、日生球場のメモリアルの意味があるとともに、生活、活動の拠点(ベース)という意味もあるそうだ。

他との差別化として、スポーツ関連の施設が整っている。中でも特徴は、屋上のジョギング&ウォーキングコース。球場の形に似せた周回コースで、誰でも無料で利用できるとか。これは行ってみたい。大阪城や難波宮跡地が見えるかな。

昭和の球場の跡地も、いろいろ変わるものである。後は広島市民球場か・・・。
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尼崎の列車脱線事故から10年

2015年04月23日 | ブログ
今年は戦後70年とか、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件から20年、バース・掛布・岡田のバックスクリーン3連発~タイガース日本一から30年とか、いろんな節目がある(そりゃあ、どの年を取っても何らかの節目の年だから別に不思議なことではないが)。

4月25日がもうすぐということで思い出すのが、塚口~尼崎間での福知山線列車脱線事故である。あれから10年経つ。もう10年なのか、まだ10年なのか。

事故当時、私は今はなき梅田貨物駅にて貨物列車に関する仕事をしていたのだが、列車脱線事故の一報を聞いて最初に思ったのは、「また貨物に影響でるのか」ということ。その前年からその時にかけて、特に数が多かった台風や大雪、果ては新潟中越地震もあり、災害の多さと貨物列車の弱さに悩んでいたこともあり、「また列車が停まる・・・」という思いだった。

幸か不幸か、事故のあった福知山線には貨物列車は走っておらず、貨物列車的には事故の影響はそれほどでもなかった(まあ、その前に私が転勤で東京に行くことになったのだが・・・)。

いつかの4月25日には、塚口から歩いて現場まで行き、マンション下に設けられた慰霊所で手を合わせ、事故発生の時刻には線路際で黙祷したことがある。

ただ、この事故に限らず、世の中のいろんな出来事は10年も経てばそれなりに風化するものである。

JR西日本は最近、北陸新幹線開業を商機として北陸、信州のキャンペーンを張っているし、大阪環状線全駅のメロディー導入とか路線記号の付与とか、いろいろやっている。尼崎の駅も改装された。

それ自体はサービス向上やイメージアップにつながることだが、安全対策その他はどうか。大丈夫とは思うが・・・。
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統一地方選挙、後半戦

2015年04月21日 | ブログ
4月26日は統一地方選挙の後半戦として、地元藤井寺でも市長選挙と市議会議員選挙が行われる。

立候補者はネットでも紙媒体でも見ることができる。当落予想もだいたいついているようだが、その筋から怒られるのでそれは書かない。

この市議会議員選挙というのは、個人的に悩ましい。

国会議員や知事、府議会議員レベルならあれこれ考える。先の府議会議員選挙では、藤井寺市は柏原市と選挙区が統合され、柏原&維新の中谷氏と、藤井寺&自民の岡田氏(まあ、この岡田一族の動きは週刊誌にも取り上げられた胡散臭いものがあるが)の争い。結局は人口の多い柏原市の中谷氏が当選したが、私も期日前投票で、どちらにするか結構悩んだ。大阪都構想への賛否にもつながるし。結果は維新の中谷氏が当選したが、藤井寺市に限れば岡田氏のほうが得票は多かった。まあ、岡田一族の意地は示せたのだろうが、今後は勢力も弱まるのだろう。

・・・で、市議会議員選挙である。まだ無投票にならなかっただけマシなのだろう。おそらく候補の皆さんのアタマの中は、当落を飛び越して「何位で当選するのか」でいっぱいなのかも。市議会での影響力とか、そんなのにも関係するのだろう。

今回は仕事の関係もあり、当日、期日前ともに投票が厳しいかもしれないが、なるたけ票だけは入れようと思う・・・・。
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前田、マエストリ、カラバイヨ・・・こういう試合を観たかった

2015年04月19日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
本日19日は仕事の関係で1日大阪市内に出ていた。これは前々から予定されていたことである。このために、神戸で行われた「がんばろうKOBE」の2連戦は、18日での観戦とした。その試合でディクソンが今季チーム初の完投勝利でチーム初の連勝をもたらした。

それを受けての19日の試合。先発は同じく見殺しにされていたバリントン。

試合結果は、日中は携帯サイトを見ることもできなかったので夕方に知ったのだが・・・。

2回にバリントンが森への頭部死球で危険球退場となったものの、その後を受けた前田が後続を断つ。打線も糸井、そしてカラバイヨのタイムリーで2回に4点を先制し、前田からはマエストリ、海田、そして馬原とつないで4対1で勝利した。

これでチーム3連勝、開幕カードで3連敗をくらったライオンズ相手に2つ取り返した。いや、「がんばろうKOBE」効果だろうか。前日のトークショーで田口壮さんが話していたことはその通りだったのかと。

結果を見れば、急遽降板したバリントンの後を受けて登板した前田に勝ち星がついた。藤井寺出身、そしてBCリーグ出身の前田に久しぶりの勝ち星はうれしいものである。またこの試合、イニング数でいえば前田の後を受けたマエストリが長く、3回3分の2を抑えている。ルールの上で勝ち星は前田についたが、四国アイランドリーグ出身のマエストリが試合の流れをがっちりとキープして、勝利を確実にしたのは大きい。

これに絡んだのがカラバイヨのダメ押しタイムリーである。ネットでのニュース記事を見るとお立ち台は前田とカラバイヨ。ともにBCリーグ経験者である。

・・・うーん、前日のディクソンと伊藤のバッテリーのお立ち台もよかったが、私としてはこうした「雑草系」の2人がお立ち台に上がったほうがうれしい。前日ではなくこの日に神戸で観戦していたら、おそらく感慨深く目にウルッときただろう。そこにマエストリも入っていようものなら・・・。

改めてニュース動画を見たのだが、カラバイヨ、普通に日本語インタビューに答えていたのにびっくり。前に群馬にいただけに、うん、国籍は違うが、ブラジル人が多く住む太田市あたりに行けば、気はやさしくて力持ちのお兄ちゃんとしてカラバイヨみたいなのがいてそうな気がする。藤井寺と群馬とイタリア・・・これは面白い。

主力陣を欠いて苦しい中だし、この日の前田~マエストリもバリントンの危険球退場があってのこと。ただ、こうした「意外な顔」が出てくるというのは、いい兆候ではないのかなと思う。故障者が戻ってきてもポジションは渡さないくらいの気概で、これからも頑張ってほしい。

前日の田口壮さんのトークショーで、司会のNHK小野塚アナウンサーがポロリと「連勝すれば借金は一けたになりますよね」と言ったのが現実となった。まずは5位のイーグルスの背中も見えてきたし、それを突き抜ければ上位はダンゴである・・・。
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観戦記・ディクソン完投で今季初の連勝

2015年04月18日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
さて、試合前のイベントを見た後でスタンドに入る。この日はA指定席だが、ネットも低く、改めてこの球場の開放感を感じる。雲一つない晴天だし、周りの緑も鮮やかである。大正ドームの何だか重苦しい雰囲気からの気分転換にはよいのではないか・・・と思う。

スタメン発表だが、震災から20年ということ、そして震災を乗り越えてブルーウェーブが優勝したこと・・・これをテーマにした演出である。あの年で私が印象に残っているのは、藤井寺球場で観た佐藤義則投手のノーヒット・ノーラン。イチローや田口、平井といった若手の力だけでなく、こうしたベテランの存在というのも大きかった。

ほっともっとフィールドのスコアボードも改修されていた。大型映像を流すことができるようになったが、個人的にはあの縦書きのメンバー表示も捨てがたいものである。今の12球団の本拠地で、メンバー表示が縦書きなのはいくつあるだろうか。

グラウンドでは神戸の副市長による挨拶、花束贈呈に続き、田口さんのメモリアルピッチ。先ほどのトークショーで、DJ KIMURA氏から「これをバシッとど真ん中に決めて、盛り上げましょうよ」と言われたのに対して、「肩のリハビリがちゃんとできていないので投げられるか・・・」としていた田口さんだが、マウンドの前からの投球はまずまずのボール。

さて先発には今季好投しながらも3連敗のディクソン。立ち上がりからボールが走っており、初回、2回と3人ずつで片づける。

西武の先発は牧田。個人的には応援している投手なのだがバファローズ戦だけは見逃して・・・というところ。2回、先頭のカラバイヨが四球で出塁。二死から原拓也がちょこんとセンター前に運び、続く安達も四球で満塁とする。

ここで伊藤がライト前にポトリと落ちる2点タイムリーを放つ。2点先制、スタンドが大いに沸く。

続く3回は平野恵のヒットの後で、糸井が右中間を破る二塁打を放つ。これで3対0と引き離す。この日の糸井はヒットはこの1本だけだったが、打点がつくことで良い方向に向かっているようだ。

これまで見殺しにしてきたディクソンも、3点の援護で投球に力がこもる。4回は中村、メヒア、森を三者連続三振、続く5回の坂田、炭谷と合計五者連続三振。西武打線を寄せ付けない。元々大崩れの少ない投手だけに安心して見ることができる。

6回には坂口がライトスタンドへの一発。坂口の本塁打というのもなかなかお目にかかるものではない。これで4対0となり、勝利の可能性がグンと高まる。ブルペンでは途中海田、塚原が投球練習を行っていたが、この展開となり練習をやめた。球数も少ないし、今日はディクソンで行けるところまで行こうとなった。

7回には「リトル・ネプチューン」が流れて黄色の風船が飛ぶ。

ダメ押しは8回。坂口がライト線への二塁打を放つと、これまでボロカスに野次が飛んでいた中島にもタイムリー二塁打が出る。これも珍しいものが出たということで観客からも笑いが出る。まあ高い給料もらっているのだから、そろそろ働いてもらわないと・・・。

ディクソンは9回も続投。ここまで来れば完封と行きたいところ。しかし二死二塁から浅村にタイムリーを許し、1点返される。それでも失点はこれだけで、最後は中村を三振に打ち取って試合終了。

これでようやくディクソンに今季初勝利がついた。チームとしても初の完投勝利であり、また今季初の連勝である。打撃陣も7安打ながら5得点と、効率の良い攻めであった。

お立ち台は完投のディクソンと、先制タイムリーの伊藤のバッテリー。これからこのまま波に乗って行ってほしい・・・。
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観戦記・「がんばろうKOBE」は浮上のきっかけとなるか?

2015年04月18日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
4月18日、今季初めての神戸での試合となったオリックス・バファローズ。ちょうど阪神淡路大震災から20年ということでさまざまな行事が行われる中、野球についても「がんばろうKOBE」としてブルーウェーブの復刻ユニフォームを着用しての試合である。

ブルーウェーブの復刻ユニフォーム着用試合はちょこちょこと行われており、私の観戦記を振り返ってみてもちょうど2年前の今頃、「1996年の日本一を振り返る」ということでファイターズ戦が行われている。この時は先発ディクソン、強風の中本塁打が乱れ飛んだ試合だった。

今回の対戦はライオンズ戦。先発も開幕試合と同じディクソンと牧田である。今季初めて、大正ドームを出ての神戸の試合であるし、復刻イベント、そして開幕試合と同じ対戦ということで、気持ちを新たに頑張ってほしいものである。

ということで神戸に向かうのだが、その前に地元の葛井寺にお参りする。毎月18日は国宝でもある本尊・千手千眼観音像の御開帳である。バファローズの必勝祈願というわけではないが、内陣の中に入り手を合わせる。千手観音と言っても多くの像では手の数は省略されており、本当に千本の手を持つ観音は実に珍しい。観音さんのご利益というわけではないが、楽しい試合を見せてほしい、自分も楽しもうと心に言い聞かせる。

そしてスタジアムに到着。ブルーウェーブのユニフォーム姿の人も結構いる。やはりイチローの51番、田口の6番といったところが目立つ。ただ、一昨年の時と比べて、そうした人の割合が減っているように感じる。Bs Spiritsのネイビーやゴールドのユニフォーム姿の人も多い(私もこの日はネイビーで参戦)。この2色が今のバファローズのチームカラーとしてなじんでいるとか、「オリ姫」ブームとやらで最近バファローズファンになったという人が多いからだろうか。

ステージではBs Girlsのパフォーマンスが行われているところ。

そしてこの後ではスペシャルイベントとして、田口壮さんのトークショーが行われる。トークショーといえばJsportsの大前アナウンサーあたりが司会をするイメージが強いのだが、司会で登場したのは、NHKの小野塚康之アナウンサー。長年スポーツ実況に携わっており、現在の所属は神戸放送局という。田口さんもNHKの解説者である。来る前は気づかなかったのだが、この2連戦はの初戦は地上波、第2戦はBSで中継される。その実況と解説者が試合前のイベントに出るとはね。「がんばろうKOBE」のイベント、NHKも巻き込むとは意外だった。「95年、96年の地域、ファンとの一体感、後押しは大きな力になった」といった話が出た。

そしてゲストがもう一人。スタジアムDJを務めるDJ KIMURA氏である。この人の姿をナマで見るのは初めてだが、「こんな顔だったかな?」という印象。というのが、95年、96年当時にスタジアムで流れていたBGMを収めたDJ KIMURAプロデュースの「DANCE WITH YOU BLUEWAVE OFFICIAL STADIUM TRACKS」というCDを持っているのだが、そのジャケットに写っていたとおぼしき顔からはかけ離れているというか・・・。まあ、20年も経てば顔も変わってくるか。田口、イチローのアナウンスを披露したり、当時の裏話などいろいろと出てきた。

ファンからは今季低迷しているチーム状態についての質問があった。「選手が自分の役割が見えずバラバラになっているのでは?」という内容だったが、田口さんは「そんなバラバラになるようなチームではない」としたうえで、「ちょっとしたきっかけでチーム状態は変わってくる。前日の試合で糸井に当たりが戻ったことで他の選手にもいい影響が出てきた。またこの『がんばろう神戸』もきっかけになるかもしれない」「戦力が拮抗していて最後まで混戦になるので、まだ焦ったりあきらめることはない。とりあえず4月終わった時点で借金を一ケタまで戻しておけば、まだ大丈夫」と。小野塚アナウンサーも「今日、明日と勝てば早速借金一ケタになりますよね」と、公平中立をタテマエとするオンエアでは言えないような水の向け方をすると、田口さんから「いや、それが焦ってますよ」と返され、笑いが出る。

最後は「震災20年、がんばろうKOBE!」の発声で締め、イベントは盛況のうち終了した。果たして、この試合がチーム浮上のきっかけになるか・・・?

・・・ここまで長くなったので記事は一旦終了。グラウンド編は次の記事にて・・・。
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第21番「穴太寺」~西国三十三ヶ所巡り・20(嵯峨野観光鉄道)

2015年04月16日 | 西国三十三所
JRの馬堀で下車。ここから線路に沿って数分歩く。見えてきたのはトロッコ亀岡駅である。そう、ここから嵯峨野観光鉄道のトロッコ型列車に乗るというのが、穴太寺とのコラボイベントである。JRの全線に乗った経験があり、山陰線の旧線にも乗ったことがあるが、トロッコになってからは初めてである。やはりどこか遠ざけていたところがあった。

今回はぜひ乗ろうと、前回の六角堂でのサイコロで穴太寺行きが決まった帰りに、京都駅のみどりの窓口で12日のトロッコの指定券を申し込んだ。すると往路復路とも軒並み満席で、亀岡から12時台と16時台にそれぞれ1席だけ空いているとのことだった。ともかく12時台の席(通路側)を抑えたが、さすがに桜の時季である。

朝の予定が早く済んだし、駅の様子も見ようと11時過ぎに到着したのだが、窓口では11時35分発が「立席発売中」、そして私が乗る予定の12時35分発は「指定席発売中」とある。あれ?前は満席ではなかったのか??

これはみどりの窓口での発売枚数を限定しているのか、団体客の枠に空きが出たのか。よくわからないが、立席も含めて現地に来れば何とかなるということか。また、窓のない車両もある。こちらは雨の日は乗れないために当日売りとある。指定券は持っているが、何だか面白そうなので改めて買い直す。

そんなうちに11時台の便が嵐山方面から到着したが、駅は人であふれる。目立つのはやはり中国人観光客。最近どこに行っても中国人の団体ばかりで正直ウンザリすることもあるのだが、観光地とすればありがたい客であろう。あちこちに中国語の表記も見える。団体は迎えのバスに乗る。ここから保津川下りの乗り場は近い。

11時35分発のトロッコも満員で発車。それを見送り、次の便まで1時間を休憩がてらこの駅で過ごす。駅前の売店や京馬車など見るのもよい。

また、保津川もすぐそこを流れている。保津川下りの観光船もやって来る。舳先で棹を差す人は、その後で舟の真ん中まで走るように棹をグイッとやる。

こうした川下りはあちこちあるが、気になるのが「上りの回送をどうしているのか」ということ。まさか、ヴォルガの舟歌のように「えーこら」言いながら人の手で曳くことはないだろう。トレーラーにでも積んで来るのか。

また保津川はカヌーやラフティングにも適しているようで、それを楽しむ向きもいる。こうしたアウトドア趣味、よろしいなと思う。

そろそろ時間が近い。駅に戻るとトロッコの入線である。機関車は嵐山側についていで、亀岡へは客車先頭についた運転台で操作して到着。絵になる機関車が最後尾になるが、こういうところなら起点の嵐山から見た先頭に機関車が来るのではないかと思う。いやそうではなく、保津川の流れと同じく、上流の亀岡から嵐山に走るほうが絵になるという考えなのかな。

私の乗る吹きさらしの5号車は先頭車両。結局は立ち客も出る満席。窓がないのはわかっていたが、足元を見ると金網を通して下も見える。なるほど、結構開放的な車両だ。

出発前にはこんな人も。酒呑童子という設定だが、さらにその手にはアンパンマンのお面が・・・。

立ち客も出てガヤガヤするうちに発車。私の座っているのは進行方向の右側。こちらだと、保津川とは逆の崖側。渓谷を見るなら立ち上がって他の乗客の頭越しに見なければならない。

それでも、列車を通り抜ける風とか、トンネルの中のひんやり感とか、トロッコならではの鉄道旅を楽しめる。最近はローカル線でも窓が開かない車両が多く、それは冷暖房完備で快適さはあるが、それだけにこうした開放感を楽しむ機会は貴重である。背中合わせに女性のロングヘアーが来るのは、気持ちいいような鬱陶しいような・・・だが。

途中で鉄橋を渡り、川がこちらに来た。

トロッコ嵐山で半数が下車して、2~3分で終点のトロッコ嵯峨に到着。亀岡からの時間はあっという間に過ぎた。折り返しの列車を待つ客がホームにあふれていた。終日、こんな感じだろう。

せっかく洛西に来たのだからと、この後は少し歩くことにする・・・。
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第21番「穴太寺」~西国三十三ヶ所巡り・20(丹波亀山城)

2015年04月15日 | 西国三十三所
西国三十三所巡りも朝の9時半で終了。地元の葛井寺を除けば、もっとも早い時間での一日のノルマクリアである。

これがクルマでの巡礼、あるいは徒歩でもその日のうちに善峯寺や総持寺を回ることができるが、私の回り方だと亀岡だけで一枠である。そのわけは、また次の記事で書くことになる。

穴太寺からは仁王門から伸びる参道を歩き(参道と言っても商店はわずかばかりで、のんびりした田園風景が広がる)、京都学園大学に近いバス停から亀岡駅行きのバスに乗る。車内に、かやぶきの里で有名な美山町への往復バスの広告がある。JR園部駅から、途中スポットに立ち寄りながら美山町を見物できるようになっている。

こんなのがあったのかと、惜しい気分。時間としては今からでも園部発には間に合う。ただ、バスは事前予約制。当日でも空きがあれば飛び込みでもいけるのだろうが、桜が見られる最後の週末、おそらく満席だろう。最初から知っていれば、亀岡と美山町を組み合わせるプランにしてバスの予約をしていたことだろう。まあ、美山町にはこういう行き方があると知ったことで、いつか利用したいと思う。

亀岡市役所前でバスを降りる。時間ができたので亀岡の町を歩くことにする。町の名前は亀岡だが、中心にあるのは丹波亀山城。亀山と言えば三重県のJR西日本と東海の境界で、昔からのジャンクション。某家電メーカーの巨大な工場があるが、あの会社の業績の波も結構激しいものが・・・。

で、亀山城の城下町の亀岡。昔ながらの商店街に加えて多くの寺院が並ぶ。亀山城を築いたのは明智光秀。戦国史上、いや日本史上最大の謀叛人、裏切者扱いをされている明智光秀だが、丹波では英雄である。福知山のキャラクターも光秀をモチーフにしたものだし、事実、領主としての能力や評判も高かったのだろう。亀岡の観光協会も、光秀にも脚光をということで、大河ドラマにしてほしいというキャンペーンを展開している。まあ、それはそれでいいのでは。少なくとも「吉田松陰の妹」や「新島襄の妻」よりは多くの人に受け入れられるのではないか。なぜ本能寺の変が起きたか。いろんな方がいろんな要因を唱えているが、それぞれ一理あると思うし、それらが複合したものだろう。ちょうど、現代の複雑な社会構造の下で悩むエリートにも通じるのでは。

亀山城は明智光秀が討たれた後は豊臣配下の所領となったが、関ヶ原後は山陰道と豊臣秀頼の抑えとして譜代大名が藩主となった。ただ、国替えも頻繁に行われて藩主の家もころころ替わったから、歴史上最も名のある城主は明智光秀ということになる。

明治維新以降、全国の城は軍事拠点、行政施設、史跡、学校、公園などの形で保存されたものも多いが、朽ちてなくなったものも多い。そんな中で、亀山城は何と宗教の本拠地になっている。それが大本教である。城の敷地に神を祀り、修行の場がある。

大本教・・・日本史の受験勉強でその宗教名と、出口王仁三郎(おにさぶろう)という名前を見たことはあるなというくらいの知識である。新興宗教でも天理教とか金光教などと並んで先発組だったような。

はじめは「由緒ある城が宗教の手に落ちた」と思ったのだが、改めて歴史を見ると、王仁三郎がいたから亀山城が保たれたというくらいのものである。宗教施設だから信者以外は入れなさそうだが、受付で申し出れば、史跡として一部の見学はできるようだ。また、この12日は花見のイベントがある。

西国三十三所のような古来からの仏教寺院や、神社なら何も気にせずに入るのだが、こうした新興宗教の施設は緊張する。駐車場の奥には巨大な建物がある。入り口で信者か否か尋問されたり、無理やり入信や寄付を迫られるのではないかとか、勝手にイメージする。そんな中、京都以外のナンバーのクルマが次々に敷地に入る。私もその合間に入るが、別に信者かどうか訊かれることはなかった。案内のテントで「パンフレットどうぞ」とか、「東日本大震災の復興支援で東北の物産展やってます、いかがですか?」とか、普通の対応である。

石垣を見ながら進むと新しい造りの拝殿がある。その前ではお茶の振る舞いがあり、拝殿からは謡曲が聞こえる。入場も自由のようだ。

その前にお参り。作法は、軽く一礼、深く一礼、四拍手、深く一拝、最後に一礼というもの。出雲大社のようだ。そして拝殿に入る時には神官からお祓いを受ける。古来からの仏教や神道とさほど変わるものではない。

中には能舞台があり、そこでは謡曲の上演の最中。少しだけ鑑賞したが、そそくさと出る。

拝殿の前に桜の木がある。特別な意味があるのか、縄で仕切られて御神酒徳利(と呼んでいいのかな)が供えられている。ここに、若者と子どもたちが集まってくる。和服姿の子どもも何人かいて、この後で能舞台に立つのか。すると、この木に向かって整列し、若者のリードで祝詞か誓願か(こういう呼び方でいいのかな)を唱和し、「二礼四拍手一拝一礼」する。この子どもたちの唱和もちゃんとしていて、一家揃って大本教の信者なのかなと思う。

現在、大本教の信者がどのくらいいるかは私も調べる必要があるが、設立された明治大正期は結構勢いがあったそうである。司馬遼太郎『坂の上の雲』の主人公の一人、秋山真之も入信するなど、軍部にも信者、支持者が結構いたようだ。その反動なのか、大本教は戦前二度に亘り大弾圧を受けている(大本事件)。

そのことを書いた『大本襲撃』という著作の文庫版を、この日の帰りに梅田の紀伊國屋書店で購入した。著者は、元毎日新聞記者の早瀬圭一氏。『無理難題「プロデュース」します』の著者でもある。まだ「つん読」状態だが、こういうところから大本教についてもう少し見ようと思う。

肝心の亀岡の人たちは、大本教についてどんな想いを持っているのかな。町そのものが天理教で発展した天理市のようなものなのか、真逆で忌まわしい存在なのか。はたまた、別にどちらでもないとか・・・。

前の記事で書いた心学の石田梅岩も含めると、明智光秀、出口王仁三郎、大本教と、亀岡は結構濃い。この町の居酒屋などで歴史思想宗教の話をすれば、泥沼のように話が広がり、収拾がつかないかもしれない。

さて、この辺りで今回のコラボイベントに目を向けることにする。駅窓口でJRの西国三十三所のスタンプをいただき、向かうは隣の馬堀駅・・・。
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第21番「穴太寺」~西国三十三ヶ所巡り・20(丹波亀岡)

2015年04月12日 | 西国三十三所
15試合、リーグ戦一回りして2勝12敗1分・・・もう、何がなんやら。

仙台での3連戦の結果が一番こたえているのではないかと思う。第1戦は雨中での寒い試合、第2戦はリードしながら9回裏に馬原が同点2ランを浴びて、何とか12回まで引き分け、むしろよく負けなかったなというくらいのもの。そして第3戦もリードしながら2連続押し出しで追いつかれ、最後は佐藤達がサヨナラタイムリー・・・。先発が踏ん張っても後の投手が試合を壊す。馬原もダメ、佐藤達もダメとなると、後は誰がおるねんという感じである。これで勝てないとなると、逆に「どういう形なら勝てるのか」というくらいのものである。

まだ4月半ばで借金10というのはプロとしてどうなんだろうか。監督を休養させたりコーチを入れ替えたりというだけでは済まないレベルである。このままだと、2009年の再来どころか、それを通り越して最悪の結果になってしまう。思い切ったこともやって、どないかしましょう・・・・。

さて、そんな中であるが西国三十三所巡りの続きである。前回、3月末に革堂と六角堂を回った後のくじ引きとサイコロで決まったのは、21番札所の穴太寺。最寄駅は山陰線(嵯峨野線)の亀岡で、駅からバスの便がある。

山陰線で何回か通ってはいるが、下車するのは初めてである。それだけに楽しみである。関西一円に広がる西国三十三所であるが、これをきっかけに初めて訪れる寺院や町も多く、改めて「関西、たっぷり」てな感じで見ることができるのも面白い。

亀岡へは京都から山陰線(嵯峨野線)に乗る。221系の亀岡行き。7時台の早い時間帯であるが、それなりの乗客数がある。市街地を走り抜け、花園、太秦、嵯峨嵐山などといった京都らしい駅名を過ぎる。洛西、嵯峨野は京都の中でも特に人気のあるエリアである。嵯峨嵐山からはトンネルで保津峡を走り抜ける。並走する旧線は嵯峨野観光鉄道のトロッコ路線として活用されている。

終点の亀岡に到着する。新しい感じの橋上駅舎である。京都駅まで約30分、快速なら約20分で行けるということで、ベッドタウンとしての役割も果たしている。221系を中心に近郊型車両がバンバン走っているが、私がこの区間に初めて乗った時には旧線で、ディーゼル機関車が牽引する客車列車だった。

コンコースには亀岡市のマスコットの「明智かめまる」と、サッカーの京都サンガの横断幕や幟が出迎えるが、その中で裃姿の武士の像がある。これは丹波亀山城を築城した明智光秀・・・ではなく、石田梅岩である。

石田梅岩は「石門心学」と呼ばれる思想を世に広めたのだが、その出身が亀岡である。これまで武士の倫理として重視されていた儒学、朱子学に対して、その「商人バージョン」を築いたというところである。儒学、朱子学だけでなく仏教や神道、道教なども混ぜ合わせたもので、思想というよりは倫理学に近い。ただ今日の資本主義思想とか、CSRの考え方にも近いものがあるという。

そんな中での穴太寺である。交通アクセスは亀岡駅からバスが出ているが、地図で見るとおよそ3キロというところである。朝一番であるし、ここは歩いて行くことにする。

市街地を歩くと、石田梅岩の言葉が書かれた「心学の道」とか、生誕地の碑も見える。亀岡市役所の横を過ぎるとのどかな田園風景が広がる。そろそろ散り始めの枝垂れ桜を見たり、「巡礼橋」という名の橋を渡る。天気も良いし、歩き続けると少々暑さすら感じる。

駅から30分あまり歩き、曽我部地区という中に出てきたのは穴太寺の仁王門。山の上にそびえるわけでもなく、田園風景によく溶け込んだところである。亀岡市の運動公園が隣接しており、境内にも、野球のスタメンの読み上げの放送が聞こえる。まだ朝の早い時間帯で、3人の方が境内の掃除をしているところである。

まずは本堂の前にてお勤めし、本堂横の納経所で納経を受ける。掃除の手を停めて対応していただく。

こちらは本堂の外からお参りするのは無料であるが、拝観料500円で本堂の中と庭園を見ることができる。改めて本堂の中に入り、先ほど読経した般若心経をもう一回。

ここの聖観世音菩薩は「身代わり観音」として知られる。今昔物語にも出ている。この辺りの郡司が都の仏師に依頼してこの観音像を造らせ、お礼として自分が大切にしていた名馬を与えた。しかし、名馬が惜しくなった郡司は、家来に命じて仏師を待ち伏せして弓矢で殺し、馬を奪い返した。その後、仏師が殺されたとなれば騒ぎになるところが何の音沙汰もないので様子を見にやらせると、仏師は何事もなく健在だった。そして観音像を見ると、胸に弓が刺さっていた。以後、郡司は改心して仏道を信じるようになった。ただその観音像、昭和43年に盗難に遭ったという。今祀られているのは模造品だとか。

穴太寺で一番の見ものとされているのが、本堂の右手奥に安置されている釈迦涅槃像である。木造のこの像だが、本堂の中に入った人は直に触れることができる(写真撮影はできないが)。いわゆる「なで仏」はびんつるさんが有名であるが、こちらはお釈迦様をなでるのである。こういうところはなかなかないだろう。そしてもっと変わっているのが、この釈迦涅槃像、布団をかぶっている。普通釈迦涅槃像では何もかけてはいないのだが、ご利益を受けた人がお礼に布団を寄進したのが始まりという。「そんな姿で寝ていたら風邪引くで~」てなもんだろう。ちなみに、像をなでる時は布団をはがしても構わないという。何かちょっと、お釈迦様とベッドを共にするみたいで・・・妙な感じ。

京都府の指定名勝にもなっている庭園も見る。多宝塔を借景としたそれなりのところ。ただすぐ横が運動公園の野球場で、歓声が聞こえてくる。まあそんな地元の気軽なスポットとして、どこかホッとさせるものを感じる。

さて、ここで次の巡礼先を決めることにする。次に行くとすれば5月の連休くらいだろうか・・・。

1.近江(長命寺、観音正寺)

2.宇治(三室戸寺)

3.姫路(圓教寺)

4.山科醍醐(元慶寺、上醍醐)

5、和歌山(紀三井寺、粉河寺)

6.飛鳥(岡寺)

そろそろ折り返し点、ここに来て京都が続いており、今回も宇治と山科醍醐の選択肢が出た。姫路も、姫路城の修復が完了したので行ってみたいところだし、ここ連日報道されている「文化財に油などが撒かれた」という被害に遭った岡寺というのも出るか。

・・・そこで出たのは、「5」。和歌山である。この2所はすでに一度参拝しているが、納経軸を完成させるためにもう一度訪れるべく対象に入れていた。次に行くことで、華厳寺のある岐阜県を除き、2府6県の中でもっとも早く、和歌山県がコンプリートする。

穴太寺の参拝を終え、今度は再び亀岡の市街地へと向かう・・・・。
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急遽観戦記~カラバイヨの怒濤の一撃に喜ぶも最後は・・・

2015年04月09日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
今日9日は日中外出していたのだが、上司の計らいにより出先からの直帰が許可された。

・・・ならば、普段は試合開始から観戦できないということで滅多に行かない平日の大正ドームに急遽立ち寄り。ロッテ戦である。背広姿で観戦スタイルではないので、タオルだけ買う。

平日なので席は空いている。いつもの内野上段席でもいいのだが、せっかくの機会、また懐にはファンクラブ特典の指定席引換券がある。ここで1枚行使して、ベンチ上のS指定席に座る。さすがにこの辺りは客は多く、自由席に慣れた身には狭いといえば狭い。まあ、カメラも持ってきていないし、写真を撮るとかは考えず、ふと舞い込んだ時間を楽しむことにしよう。

グラウンドには背番号99の巨漢の姿がある。おっ、カラバイヨやん!BCリーグ出身ということもあるし、以前にバファローズに在籍していた時はデビュー戦での本塁打を生で見た。拙ブログでもカラバイヨについて書いた記事があるが、ブランコに続いてヘルマンも故障のため、思っていたよりも早く一軍昇格となった。

しかも、3番・指名打者である。初回からあのオグリビー、トレーバー、スチーブンス、クラークなどに使われた「近鉄外国人砲応援曲」が聴けるのかと思うと、それだけでもいい日に来た。

先発はバファローズが東明、マリーンズがチェン。

初回にカラバイヨの打席。一度経験しているからか、落ち着いて見える。しかし、フルスイングでバットが折れる。ボールはファールゾーンへ、ただしバットはショートの鈴木の足元まで飛ぶ。これでチェンがビビったか、四球で出塁。しかし中島三振で得点ならず。容赦ないヤジが飛ぶ。

先制はマリーンズ。この日6番に入った福浦がライトのポール際への一発。何でも4年ぶりの本塁打だそうで、これは意外。

しかしこの日の東明は良かった。隣り合ったファンたちの話では、テンポもいいし、攻めの姿勢ができていると。福浦の一発は仕方ないとしてもそれ以外には外野に打球が飛ぶことすらほとんどなかった。

3回、カラバイヨの2打席目。低めをすくった打球は何と上段席へ。奇しくも、前回の在籍時と同じ一軍2打席目での一発。BCの三冠王を取ったのはダテではない。これは嬉しい。私も周りの人たちとハイタッチ。これで私も、スイッチが入った。

ただ、後を打つ中島が・・・いやもう、今やファンの批判は「中島4番」に矛先が向いているのを感じる。

5回、山崎、糸井、平野の3連打で一死満塁のチャンスでカラバイヨ。チェンから代わった金森から左中間へのヒット。3対1と勝ち越しに成功!私も周りの人たちと大盛り上がり。「明日から4番カラバイヨや!」

・・・ただ、盛り上がりはここまで。

7回、これまで好投の東明がまたも福浦に右翼ポール直撃の2ランを浴びる。3対3の同点。

その裏、二死二塁でカラバイヨ。「敬遠して中島で勝負か?」などとヤジったら、敬遠ではないが死球を与える。その後中島が・・・もう、彼の評価はこの試合でがた落ちになったと言ってもいいだろう。後ろから聞こえた「なかじー次は頑張って~!」という女性ファンの声も、同調者もほとんどなく空しく響く。


試合は9回。これまで踏ん張った東明に変わり佐藤達が出るが、制球も定まらず一死一・三塁のピンチを迎える。で、クルーズに四球・・・どころか暴投で点が入る。4対3。打たれたならともかく、しょうもない失点にスタンドからはブーイング。なんとまあ、「東明とカラバイヨと福浦の試合」の主役をかっさらったものよ・・・。周りもガックリ、私の前に座っていた安達ユニ姿の女性ファンもタオルを顔に当てて、もう後はボヤキまくり。

これで反撃意欲もなくなったか、最後は「一人でも出ればカラバイヨに回る」打順だが、マリーンズ抑えの西野の前にあっさり三者凡退で試合終了。

うーん、2勝10敗、両リーグ最速の二桁敗戦か。東明の好投やカラバイヨの打撃は良かったし、糸井にもマルチは出たが、やはり全体が停滞ムードで、かなり重症に思われた。

本当にこの先どうなるのか・・・。
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2勝目はサヨナラやね・・・

2015年04月07日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
サヨナラで勝ったんやね、駿太が決めたんやね・・・。

7日は打線も入れ換えて、糸井を1番にしたり竹原を起用したり、ともかく何とかしようというのが最後に出たか。

ともかく良かった・・・何とか眠れそうだ。
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比例で当選して党籍離れても議員のままって・・・

2015年04月06日 | ブログ
このところ世間を賑わせているニュースの一つに、維新の党の上西小百合議員のゴタゴタがある。

病気の診断書を出していながら他の議員と居酒屋を梯子したり、本会議での予算採決を欠席しているのに次の日には秘書と京都の宮津に「旅行」に出かけたとして、議員の資質を問われた問題。橋下氏は上西議員に「一旦議員を辞職して次の選挙で出直すように」促したが、「法に反しない限りは議員の地位を剥奪されない」という屁理屈を持ち出し、「除籍でいいです」として維新を出て、無所属のまま議員には止まるというものである(表現がかなり大雑把だが、内容はざっくりこんなもんでしょう)。

宮津への旅行と聞いて思い出したのが、昨年、「城崎温泉に日帰り出張した」として政務活動費を不正に受け取り、その後兵庫県議会議員を辞職した野々村竜太郎氏。何か、丹後、但馬って、関西(の京阪神側)から退避スポットの定番なのか?

まあ、カラ出張の野々村氏に比べれば、上西氏が宮津に行ったのは事実のようだ。別に犯罪をしたわけではない。ただそれにしても、議員活動をどう考えているか疑問である。

確かに、予算案と言っても今さら覆るものではないし、まして2年生議員なら信任に投票することしかできない。採決というよりセレモニーの要素が強いかな。だから「別にええやん」と、欠席もそんなに重く考えなかったのかもしれない。事実、欠席したからと言って採決に影響があったわけではない。

上西議員の姿勢は問題である。号泣会見の野々村氏のほうが、身をもって政務活動費の問題を世の中に知らしめ、地方議会のあり方に警鐘を鳴らした点で議員になった価値はある(嫌味)。

上西議員はどうだろうか。比例選出議員の身の振り方にも一石を投じた意味はあるし、もっと広い意味で、「国会議員も、国会の運営も、本会議もその程度」という印象を植えつけた。

国会議員定数の削減を公約にしている維新の皆さん、上西を悪しき事例にして、「こんなカスはそもそも議員になれない、上西のような議員を産み出さないための」定数削減活動をやればいいのでは。

まあ、無理だけど・・・。
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観戦記・本拠地開幕第3戦~Bs Spititsユニも敗戦

2015年04月05日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
前の記事で、1勝7敗のオリックス・バファローズを「相撲に例えるならあと一つで負け越しだな」と書いたのだが、長いペナントレースのことを思えば、「相撲に例えるなら『綱取りとか大関昇進がかかった場所で、初日から連敗して早くも絶望的になった」とでもいうべきだろうか。いや何も、相撲に例える必要はないのだが・・・。

本拠地開幕の第3戦となった5日、今季初めての大正ドーム見参である。北海道日本ハムファイターズ戦。普段なら上段席の最前列に行くところだが、せっかくの開幕シリーズということで、わざわざ下段の指定席を確保しておいた。

それに加えて、今季新たに採用された金色のユニフォームでの試合である。私もファンクラブの入会特典でもらったので、こちらを着用する。試合前の着用姿を見るが、どうも「薄い」ように見える。個人的には、昨年のネイビーカラーのほうが締まった感じがする。

また、相手のファイターズのビジターユニフォームも同じ金色。パッと見たところ、「どっちがどっちやねん」と思うが、ファイターズのほうが金色の色彩が濃いし、袖が黒なのでより締まって見える。金色はこちらが本家本元だと言わんばかりである。

それにしても、開幕シリーズということもあるし、シーズン前からの期待もあって観客がどんどん入ってくる。私の周りの指定席も埋まっているし、上段席も試合開始が近づくにつれて三塁側もほぼ満席となる。公式戦でここまで満席になるというのもなかなかないのではないだろうか。金色ユニフォームを着ている人も多いし、入場プレゼントの黄緑色のマフラーとも相まって独特の色合いである。

新メンバーとなったのBs Girlsのダンスや、関西を中心に活動する700名のシンガー「human note」による「Sky」のアカペラに国歌斉唱があり、ムードを盛り上げての試合開始。

バファローズの先発は、ドラフト1位ルーキーの山崎福。前回は開幕3戦目の「表ローテ」での先発起用だったが、勝ち負けなしで早い回での降板となった。オープン戦での好投と金子の故障があってローテーションに入ってきたが、もちろん期待するのは「プロ初勝利」でのヒーローインタビューである。

対するファイターズはベテランの武田勝。前日は大谷の剛球の前に11奪三振という打線だが、山崎を援護できるか。

その山崎、先頭の西川にいきなり3ボールとする。その後粘ってゴロに打ち取り、後続も退けて3人で片づける。

先制はバファローズ。2回裏、一死からT-岡田がヒットで出塁。小谷野の三振の間に盗塁して二塁に進み、坂口がセンター前へ。まずは1点を取る。

その直後の3回表、岡、中島卓の連打で無死一・二塁とチャンスを作り、西川のバントがエラーとなり無死満塁となる。何だか嫌なムード。ただここは杉谷をショートへの併殺に取る。その間に1点入って同点となったが、これは仕方がない。続く田中賢を打ち取って、よく1点でしのいだと思う。

ピンチの後にチャンスありで、3回裏、一死からヘルマンの四球、平野恵の内野安打で今後はバファローズがチャンスを迎える。しかし糸井がセカンドへの併殺打。開幕から調子の上がらない糸井。キャプテンに対する声援は大きいのだが・・・。前日は剛球に三振の山、そしてこの日は軟投の前にゴロの山・・・。

試合が決定したのは5回表。先頭の近藤が二塁打を放ち、続く岡。スタンドの電光掲示板で経歴が明大卒というのを見て、「先輩対後輩に投げるんやなあ」と見ていた。その岡の打球はボテボテのピッチャーゴロ。「送りバントと同じ形だな」と見ると、山崎はそれをファンブルして投げられない。直後、足を気にするような仕草もしていたが大丈夫なようだ。

続く中島卓は空振り三振になり、その岡は盗塁。タイミングはアウト、三振ゲッツー・・と見えたがこれがセーフ。平野恵がグラブを挙げてアピールするも認められず、森脇監督も抗議に出た。続く西川にも制球が定まらず、半ば塁を埋める形で四球となり満塁。

3回表と同じく迎えるのは杉谷。ここで同じようにショートへのゴロとなるが、打球が三塁寄りだった分セカンドのフォースアウトが精いっぱいで、1点入る。2対1とファイターズが勝ち越し。2打席連続でショートゴロで点が入るって、結構曲者だなと思う。もっとも、ファイターズファンの方から見れば「何であそこでタイムリーが出ず、2打席ともゴロになるのか」と、杉谷に対してブーイングものなのかもしれないが。

そして、先ほどは打ち取った田中賢にも四球。迎えるは4番の中田。四球のところでてっきり交代するのかと思ったが、ここは続投させる。昨年、5回二死の場面で勝利投手目前だった吉田一を交代させた非情采配があったな・・・というのを思い出す。

投じた一球。帰宅後に見たスポーツ紙のサイトでは、中田は打ち取られたと思ってバットを叩きつけたという。ただ打球は滞空時間が長く、レフトポール際のレストラン席にポトリと落ちた。何とまあ、満塁本塁打である。6対1、結果は最悪なものになった。スタンドはこの時点で「またか・・・」という重い空気になった。

ただ選手はまだあきらめていない。直後の5回裏、二死から伊藤が右中間にエンタイトルツーベースを放つ。続くヘルマンもサードゴロのところ、サードのレアードの悪送球で生きる。そして平野恵がセンターに運んで1点を返す。6対2となり、なおもランナーが二人残って糸井。今度こそ・・・の期待もまたしてもセカンドゴロ。糸井、かなりの重傷である。現在「不動」の3番であるが、ここまで来ると何らかの処置を下さなければならないのではと思う。もっとも、あれだけ戦力補強したと言われながらも、現在の1軍メンバーの顔ぶれを見るとレギュラーを脅かしそうな控えがいないのが現実で・・・・。

山崎は5回で降板し、6回はバファローズが白仁田が登板。6、7回をきっちり抑える。阪神からのトレードで来たこの投手、今のところなかなか機能している。

8回からは塚原が登板。この投手、新人の年のDeNA戦に先発して見事初勝利を挙げた。その試合を観戦したので憶えている。ただその後は故障もあり、話題になったのはファームの球場でウグイス嬢をしていた方と結婚したくらいである。平野佳の故障で入れ替わりに昇格し、この日が復活登板となった。「ええ声の奥さんもらったんだから頑張れよ!」という声もかかる。満塁本塁打を打った中田にも真っ向勝負し、レフトフライに打ち取る。

中島、田中賢・・・「アメリカで全然パッとしなかった」ご両人が並ぶ・・・まあ、せいぜい頑張ってくださいや。

バファローズの最後の反撃は8回裏。この回からファイターズのマウンドには新人の4人目・瀬川が登板。「瀬川って誰かようわからんピッチャーくらい打たんかい!」という後ろの席の客のヤジが効いたのか、一死から糸井がセンター前ヒット。こういう当たりを前の打席、さらにその前の打席でもしてほしかったが、まあ1本出たことで次につなげてくれるか。そして中島にもヒットが出て、一死1、2塁。ここで迎えるのはT-岡田。彼で思い出すのが、昨年秋のクライマックス・シリーズ第2戦での逆転3ラン。打った瞬間にそれとわかる打球に、感激、感涙した。あの本塁打は、オリックスグループのCMでも使われているし、この日の球場内で流れる応援映像でも流れる。ここで本塁打が出ても6対5と1点足りないが、それでも追撃ムードが一気に出て、逆転も見えてくると期待する。

・・・・ただ結果は・・・ワンバウンドのボール球を空振り三振。肩を落として退くT-岡田。新婚さんがいかんぞ、そんなことでは。

ここで5人目の鍵谷に交代。バファローズも小谷野に代打・駿太を出すがレフトフライに倒れる。ここで席を立つ人も出た。

最後の9回表には塚原が岡にタイムリー二塁打を許して7対2と、これで万事休す。9回裏も6人目の矢貫に簡単に抑えられる。最後は伊藤がワンバウンドの球へのハーフスイングを取られての三振。何とも締まらない形での試合終了となった。

試合終了後、今季は勝ち負けに関係なく監督、選手がグラウンドに整列して一礼するということで全員出てきたが、周りからは結構ヤジが飛んでいた。まあ、そりゃそうだろう。首位を行くチームに敗れたのだから首位とのゲーム差は広がるわけだし、1勝8敗から5割に戻すだけでも大変だ。

ここまで低迷している原因はいくらでもあるだろうし、評論家や熱心なファンの方はそれぞれ分析されていることだろう。その中で私としては、選手が浮き足だっているようにも見える。莫大な補強もあるし、ファンからの熱烈なサポートも厚い。また、西宮万歳の関西マスゴミもミーハーな感じでバファローズを取り上げる。ただ実のところは、真の補強は何もなされていない、主力が離脱すれば一気に戦力が落ちる、その程度のチームなのだろう。

まあ、私も浮き足立つというか、浮かれているファンの一人である。まだまだ先はあるが、もっと厳しい目、冷静な目で見なければならないのかなと思う。まずはロッテ、楽天と対戦して一回り終えたところでどうなっているか・・・・。
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