2009年の初詣のお出かけということで、今年も例によって大和人さんとともに関西初詣行き倒しである。
昨年は神戸から宝塚方面というものだったが、今年は大和人さんからの提案で阪急宝塚線にターゲットを絞る。そのお目当ては、「西国七福神集印めぐり」というもの。宝塚線沿線に点在する7つの寺社を回り、それぞれのご朱印を受けると「お楽しみ」がある。なるほど、お互いにいろんなことがあったし、年の初めに福を授かって、よい年にしたいものである。
使うのは「2009初詣グルッとチケット」。600円で宝塚線・今津線・箕面線が1日乗り放題で、初乗りが150円とかだから、4回乗り降りすれば元が取れるというもの。
曇天の阪急梅田駅で大和人さんと合流し、まずは曽根駅に向かう。大阪郊外の住宅地が広がる高架駅だが、ここから歩いて5分のところで一つ目の東光院に到着。通称「萩の寺」というらしく、小ぢんまりとした境内では正岡子規などの句碑が並ぶ。ここでまず一つ目の「毘沙門天」。お参り後に集印用の「大福帳」を求め、ここでスタンプと、毘沙門天のミニチュアをいただく。
このスタンプラリー・・・もとい集印は、それぞれの寺社で300円を納めて朱印をいただくもの。300円×7ヶ所=2100円、大福帳でプラス300円か・・・という俗なことは言ってはいけない。大和人さんはこの大福帳のほかに、ご自身の朱印帳にも御朱印をいただいている。こちらは寺社の人が直筆でさらさらとご本尊の文字を書いていただく。やはり寺の人は達筆でないと務まりませんな。
曽根から2駅で蛍池。駅から歩いてモノレールの高架を見るとすぐに次のスポットである円満寺に到着。こちらは最近に立て直したのか、真新しい感じの本堂である。ここは「福禄寿」のお寺。先ほど萩の寺で見かけた人もおり、やはり同じようなコースで回る人も結構多いようである。
順番に北に向かう。石橋で箕面行きの電車に乗り換え、終点の箕面着。さすがに山の中とあって雲が広がっており、強い雨が降っていた。売店で傘を購入して山道に入る。紅葉の名所であるが、この時期は完全なシーズンオフで、「もみじの天ぷら」などの銘菓を売る店も手持ち無沙汰の様子。箕面のスパーガーデンを過ぎてわき道に入ると、3つ目の西江寺へ。
ここは「大黒天」のお寺・・・といいつつも、入り口には大きな鳥居。「ここから入っていいのか?」と顔を見合わせる。石段を上がっていくと大黒様を祭った建物もあれば、ご本尊も仏様か神様かはっきりしない感じである。朱印の受付も巫女さんの格好をした女の子がいて、私の分は巫女さんに押してもらったが、大和人さんの朱印帳への記入を頼むと「住職を呼んできます」とのこと。巫女さんと住職がひとつ建物にいるというのも妙な感じだ。聞くところではいわゆる「神宮寺」の歴史を残すところとかで、拍手を打つ参詣客もいれば般若心経を唱える参詣客もいるという、なんとも日本の宗教スポットらしいところである。
西江寺を出て、渓谷沿いの道を10分ほど歩くと瀧安寺に到着。4つ目の「弁財天」の寺である。琵琶湖の竹生島、江ノ島、厳島とならぶ「四大弁財天」のひとつでもあり、修験道のスポットとしても知られる。はじめは立派な観音堂がそうかと思ったがここは入り口で、弁財天はもっと奥におわした。集印めぐりをやっていなかったら手前の観音堂がそうと思ってそのまま引き返してしまったことだろう。
奥のお堂では山伏姿のお坊さんたちによる護摩祈祷が行われて賑やかである。かつては空海やら日蓮なども修行をしたことがあるとか。ここで4つ目の朱印を受け、開始から2時間あまりで七福神のうち4つを回ったことになる。早ければいいというものではないが、効率的である。
時間があれば箕面の滝も見物しようかと思ったがさすがに断念し、箕面駅へ引き返す。駅に着いたら雨がやんだ。お天道さんがからかっているのかもしれない。
石橋まで電車で出て、これから後半戦である・・・。
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