リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

マスメディア、自民マニアぎらい

2011-04-19 07:25:28 | オヤジの日記
原発関連で、色々な話がネット上に踊っている。

民主党嫌いの人は、原発を推進した「プルサーマル計画」の佐藤雄平氏は、現民主党の渡部恒三氏の甥っ子であるから、民主党にも責任がある、という論拠で責め立てている。

つまり、甥っ子に対して、当時自民党議員だった渡部恒三氏が影響力を振るっただろうから、「民主党にも非あり」という主張だろう。

それは、ダウンジャケットの上から背中を掻くような主張だが、一理はある。

しかし、福島第一原発、第二原発を強く推進したのは、当時自民党の木村守江福島県知事だった。
渡部恒三氏が甥っ子をコントロールして「プルサーマル計画」を推進したと批判するなら、最初の原発推進者である木村氏も批判しなければ片手落ちなのだが、そこは素通りというのは、どういうことだろうか。

渡部恒三氏は、自民党時代も民主党時代も、国のお役に立ったとは言いがたい人だ。
福島県には利益をもたらしたかもしれないが、自民党的な利権で票を刈り取ったという、「おらが国」重視型の古い時代の政治家である、と私は思っている。

ただ、彼の影響力が、原発推進にどの程度及ぼしたかを検証するには、今となっては実証に乏しいのではないかと思う。
彼の影響力で原発を誘致したというのなら、利権との因果関係を、ある程度具体的に提示しなければ説得力はない。
県知事が甥っ子だったよ、だけでは状況証拠にもならない。

いずれにしても、原発は、自民党時代に強く推進されたものである。

東京電力と結託して、予算をいいようにバラまき、おいしいことを言って原発を誘致した利権政治家は「当時の」自民党議員である。
「安全神話」などと言って、巨大地震の存在を頬っ被りし、根拠の乏しい「安全」を安売りしたのは、東京電力関係者と自民党議員だということは、今回の結果から推測できる。

164回国会(2005年)と165回国会(2006年)では、某野党の議員が、原発の安全性に対して、具体的な危険性(巨大地震で電源が破壊され冷却システムが機能停止すること)を指摘していたにもかかわらず、自民党は根拠のない「大丈夫」を繰り返し、対策を取らなかったという記事があった。

そして、スポンサーである大企業・東京電力に配慮して、マスメディアも、東京電力、自民党と横並びで、某野党の指摘を無視したというのだ。

それを「結果論」というには、あまりにも甚大な被害が今回東北地方を襲ったが、いつの時代も、自分に都合の悪いことは忘れるという人間という生き物(特にマスメディアと自民マニア)は、「カン政権」の責任だけを強調して、今後も逃げ切るつもりのようだ(情けないことに、オザワ氏、ハトヤマ氏も同じ船に乗ろうとしているようだ。つまり彼らも自民マニアだった?)。


ものごとは、公平に見ましょうよ。


自民党は、その政権時代、原発を推進した以上、その後の原発に責任を持つべきだと私は思うのだ。
原発を推進した昔をほじくり返されるのが嫌で、協力を渋っているようでは、無責任と取られても仕方がない。

福島県知事は、たとえ今の知事が原発推進派ではなかったとしても、地震が起きるまでは、少なからず原発の恩恵にあずかってきたのだから、知事個人の被害者意識は捨てて、カン総理、東京電力と密度の濃い話し合いを持つべきではないだろうか。

そして、カン総理は、各国に頭を下げて、今以上に原発のエキスパートを招致し、「できうる限り」などという政治家言葉は封印して、早急に事態の収束を図るべきだろう。
それができなければ、カン総理は無能、と言われても仕方がないと私は思う。

キュウリをかじる暇があったら、原発近辺に毎日足を運んだ方が、パフォーマンスとしては上等ではないだろうか(そんなことをしたら周りの迷惑になると思うので、もちろん、これはもののたとえである。キュウリを食うよりはましだということ)。

そして、マスメディアは、一国の総理を無能だ、無能だ、とはやし立てるだけでなく、スポンサーである大東京電力に遠慮して何も言えなかった自らの過去を恥じ、理性的で公平な報道をしなければ、金と権力に尻尾を振る、キャンキャンと騒ぐだけの醜い「権力側の番犬」で終わることを危惧すべきだ。



私は、過去を頬っ被りする、そんなマスメディアと自民マニアが、嫌いだ。




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