ぜんまい綿の綿打ちは、最初にメールで何度かやり取りして話を聞いて、「まあ、綿だから出来るだろう。」と安易な気持ちで受けてしまった訳ですが、実際に届いたホコリの塊のような綿を目の当たりにして・・・「あまりに繊維が短すぎる。機械がこれを繊維と判断してくれるだろうか?」という一抹の不安を覚えました。
そうなのです。綿の繊維が短いものは機械が「使えない繊維」と判断しホコリ扱いとなり、自動的に除去されてしまう恐れがあるのです。そうなると弓ヶ浜に混ぜたとしても、ぜんまい綿だけ綺麗に除去されしまうので全く意味が無くなってしまうのです。
勿論そんな無意味な作業はしたくありませんので先ずは一つまみのぜんまい綿を機械にかけてみる事に! 結果は・・・ゴロゴロした質感の部分が綺麗に除去され、サラサラのパウダー状が辛うじて残るという形になりました。
そこでお客様にこの結果をご報告したところ、「ぜんまい綿のゴロゴロした質感が好きなんです。ゴロゴロ感が無くなっては困ります。」と言われてしまい綿打ちを断念する事となりました。
つづく。