メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Blind Guardian のAt the Edge of Time

2010-09-25 14:40:44 | メロディック・ハード
ジャーマン・メタル・バンドの9作目。
オーケストラとの共演がなされている。

シンフォニックで荘厳な世界観にまず圧倒される。
ならばロックオペラかと思いきや、決してそんなことはない。
オーケストラに負けることなく、これまでのBlind Guardianと呼べるツインギターと甲高いハンズィのボーカルが中心に据えられ、堂々たる楽曲に仕上がっている。
シンフォニックな中から聴こえてくるリフは、まさにブラガ節である。

ただガンガン押しまくるだけがメタルの真髄なのではない。
まずメロディありきなのだ。
コーラスが美しく、ハンズィの声が苦手な私には歓迎だ。
基本はシンフォニックなメタルだが、時に中世的に、特にトラッド的にサウンドに味付けがされてて心地いい。
この手が苦手な人には、あまりオススメできないが。

Blind Guardianの中では、トラディショナルで叙情的で可憐な“The Bard's Song - In The Forest”が好きなので、5曲目の“Curse My Name”はとても好きだ。
スローなアコギで始まり、民族楽器や古楽器使用で、おまけに3拍子!
もうこれだけで十分。

もちろん、4曲目の“Ride Into Obsession”のような疾走曲もある。
7曲目の“Control The Divine”のギターソロは、泣きがあって聴かせる。
9曲目の“A Voice In The Dark”も疾走曲。荒々しくて、ライブでは盛り上がりそうだ。

一番の聴きどころは、やっぱり1曲目の9分を超す大曲“Sacred Worlds”だろう。
壮大で崇高さに埋没することなく、ブラガならではの個性を見事に打ちだしている。
そして、対と成すような8曲目のエンディングである“Wheel Of Time”
こちらは、幽玄でアラビアンな異国情緒をも感じさせる。

この2曲によって、作品としての格調を高く押し上げた。
よく練られたアルバムだと思う。

Kamelot の Poetry For The Poisoned

2010-09-12 20:44:31 | メロディック・ハード
アメリカのメロディック・パワー・メタル・バンドの9作目。

今回もものすごくクオリティが高い。
暗く暴力的で邪悪でシンフォニックで、何よりも美しい。
ひとつの楽曲の中に、まるでドラマがあるようにシアトリカルだ。
変リズム、場面の変化、静と動の対比、メロディ自体が持つ魅力、どれを取っても素晴らしい。
いつもよりヘヴィーで、うねるようなサウンドが多いし、シンフォニックだ。

ロイ・カーンのボーカルは、以前はは声が美しいとか官能的・情緒的と思っていたが、殺人鬼を扱った4曲目の“The Zodiac”では、邪悪さと冷徹さを見事に表現している。
確実に歌の幅が広がっている。

今回もゲスト陣が充実している。
Epicaのシモーネ・シモンズは、6曲目のバラード“House On A Hill”と組曲Poetry For The Poisoned Pt.2“So Long”で美声を聴かせてくれる。
ロイ・カーンとの掛け合いは、いつもに増して切なく儚く美しい。

Firewindのガス・Gは、5曲目の“Hunter's Season”で、骨太でワイルドなギターソロを聴かせてくれる。
他に、Soilworkのビョーン・ストリッド、Savatageのジョン・オリヴァなど。
Avantasiaでおなじみの、アマンダ・ソマーヴィルとクラウディ・ヤングもバック・コーラスで参加している。サシャ・ピート繋がりだろう。

『Poetry For The Poisoned』を特徴づけているのは、何と言っても4曲の小曲からなるタイトルナンバーの組曲“Poetry For The Poisoned”だ。
シンフォニックで、プログレ的。ロック・オペラ的。
シンプルなパートや、美しいパート、緊迫感があり、変化し続ける楽曲をそのまま受け入れ、音の世界にどっぷり浸れる幸せを感じる。


ところで、私が一番好きなのは1曲目“The Great Pandemonium”だ。
『The Black Halo』の“March of Mephisto”にも似て、邪悪で圧倒的で楽曲としてすごく練られていて素晴らしい。
これ1曲で早くも満足してしまった。

聴けば聴くほど発見があって好きになる。
内容凝縮でシンフォニックなメタルがお好きな人に、オススメである。

Heart の Red Velvet Car

2010-09-05 16:21:25 | メロディック・ハード
アメリカのハードロック・バンドの6年ぶりの新作。
13作目になるのだろうか?
RushのSignalsの“Losing It”でエレクトリック・ヴァイオリンを弾いたBen Minkが、ギター、フィドル、ビオラなどで参加し、さらにはプロデュースまでしている。

Dreamboat AnnieやLittle Queenなどの初期の匂いがぷんぷん。
80年代に大ヒットした、きらびやかでメロディアスで感動的な作品を期待してはいけない。
外部ソングライター作品を使わずに、彼女達の作品のみでまとめてある。
そのせいか、原点に立ち返ったような作品ばかりだ。

1曲目の“There You Go”は、アコーステッィ・ギター使用で、懐かしさが溢れる。
2曲目の“W.T.F”は、リフがまるでZeppelinで、ブルース感覚が泣かせる。
7曲目の“Saffronia's Mark”のアコーステック・ギターは、民族調で、Little Queenの頃みたいだ。

最初聴いた時は、つまらなかったが、80年代ではなく70年代を意識して聴くと、それなりにいい。
ボーカルのうまさと、確かな演奏力のおかげだろう。

Annの声は、さらに渋くなっていた。
だけど声が出ないわけじゃなく、その渋さで高音も歌いきるからたいしたものだ。
Nancyの声は、全く変わらなくて、びっくりする。
声質が軽いから、Annとの相性はすごくいい。
昔はNancyの声の方が渋かったものだが。。

私個人としては、ブルースはあまり得意でないので、続くとキツい。

俊輔のいない代表戦

2010-09-04 21:52:32 | 中村 俊輔
暑い中、W杯のベスト8を決める試合で負けたパラグアイとの対戦でした。
俊輔がいない代表だけど、見てみました。

暑いのに、よく動けていたし、高い集中力でボールへの寄せも早く、いい試合をやっていたと思います。
内田、香川、森本の、22歳以下の選手達の台頭は頼もしい限りです。

W杯前に俊輔との対比がされていた本田には罪はないけれど、本田本田ともてはやされていたのが、今度は追われる立場になっていたのが楽しかったな~。
経験を積むということは、相手からも研究されて潰されることだから、チームの中心という重みを感じたと思います。

けれど、今回は本田を見直しました。
それは、何でも自分が自分がじゃなく、ちゃんと味方にパスして
チャンスメイクしていたことです。
味方の位置が見えていたし、パス出しのタイミングも良かったし、当たり負けてもいなかったのです。
マークされていたせいで、シュート数は減っていましたが、マークを惹きつけるのも中心選手の役割。
このような試合でもいいと思うのです。

香川が1点入れてからは、日本は防戦一方で、あまり良くなかったな~。
栗原の負傷退場が大きかったし、後から入ってきた藤本や橋本が、あまり機能してないように見えました。
やっぱり代表に入って日が浅いと、コンビネーションの絡みで実力を発揮できにくいんでしょうね。

そんな中、代表歴の浅い香川が素晴らしい出足でワンタッチでボールをさばき、シュートしたセンスの高さに舌を巻きました。
オタクっぽい風貌で、とても体育会系に見えないのにね。


今日は、ザッケローニ監督へのアピールもあって、どの選手も必死だったのでしょう。
次回も、集中したレベルの高いプレーを望みます。
攻撃もするサッカーは、やっぱりおもしろいや。