白き焔BLOG

腐属性注意。ツイッター @masoho_zero 連携中心。

ぱふ4月号荒川弘先生インタビ感想

2005-03-07 01:17:42 | 鋼コラム
ぱふ読んできました。感想というか、ロイ論というか・・・。

イシュバールを描いてくださると言うことで、とてもうれしい。長くなってしまいそうだが最短で・・・とのこと。微妙~。長ければうれしいしけど、短くして妄想で補完ってのも(笑)

イシュバールはヒューロイやらロイアイの人にとっては、すごいターニングポイントだから、同人誌的にたくさんの人の手で書かれている。私の中にも妄想シュチュエーションってあるので、他の人の書くイシュバールはあまり読まないようにしてきた。影響されてしまうから。でも、なんだか共同幻想化している部分があって、書かれていないのに同じようなシュチュエーションが多いのは何故だろう?みんなの想像力が足りないというよりは、荒川先生の影響力がそこまで及んでいるということか?

ご本人が描くイシュバールが、どれだけ共同幻想を上回るか楽しみである。

さて、話は変わってハボック・・・。(最近ほんとハボックだから、私。)死ぬ予定だったらしい・・・。取り合えず今回は生きてしまったというところか。しかし、生きていて、大佐にあぁ言われてしまったら、やっぱり彼はまた戦いに赴かずにはいられないんだろうなぁ。その役割から逃れられない。つまり復活!してくれるんだろうと思う。生き延びてしまったっていうのは、いつの間にかそれだけのキャラに育ってしまったということなんだろう。でも最終的には、死んじゃうかな・・・。

その点、ヒューズは明らかに最初から死ぬ設定のキャラだったといえよう。

ロイが偉くなるための等価交換的なものとしての「生命」という表現は使いたくない。生命はモノじゃない。だけど希望のために命をかける、「希望」と等価交換になるモノとして「絶望としての死」というのはあるかもしれない。

希望のために等価交換になるのは「努力」ではない。努力はHOW(手段)であり、WHAT(モノ)ではない。ロイが手に入れようとしているものは、賢者の石なんかよりも、生々しくそういうもの(=絶望としての死)が必要なのではないか。

ロイは本当に何がしたいのか?「大総統になる」というのは、WHATだが、WHY(理由)が読めない。(ミニスカはさて置き)

アニメでは大総統を殺している。殺したって、不正を暴いたって、ロイが代わりにその座に就けるかというと、かなり確率は低いはずだ。(ファンタジーとはいえ、政治機構として成立しているから)むしろ反乱軍でも作って革命を起こすというなら、次のトップの座を得ることが可能ではないか。

でもロイはアメストリス軍という機構の中で、そういうことはしない。大総統は普通に出世していって昇れる地位ではない。その辺の勝算をどう考えているのだろう。

アニメの最終話で、アイパッチしてベッドに居るロイは衝撃的だった。泣きそうになった。あれでは、自分が大総統になるよりも、大総統を殺すことが重要だったようにしか見えない。(映画が続きになるというなら、どういう姿で続くのか非常に気になる)會川昇氏に、どこまで期待していいのか・・・。不幸ネタに偏るならそれでもいいが、結論を見たい。

話はぱふに戻るが、荒川先生の実家について「産ませて殺す職業」だという話。

マンガ夜話で「死が軽い」と言われていた原因のひとつに、これがあるのではないか?日常的に死を体験することが少ない現代で、死を見る機会が多い職業の家に育ったということだろう。

「死=暗じゃない」という荒川先生の話は、非常に共感できる。だが死を日常の延長として描いたときに「軽く」見えてしまうかもしれない。

そのような環境で育ったからこそ、命の重さを実感していることは言うまでもないし、人が生かされているという感覚はあると思う。

「死」は特別ではなく、誰でも死ぬ。問題は死ぬことではなくて、生き方だと思う。鋼のすごさは、日常があって、戦場があって、子供が産まれて、人が死んでいく―現実と同じパーツ―で構成されていることではないか。

いきなり自分の母校へ包丁持って行って先生を殺すなんて現実より、鋼の世界の住人のほうが「死と向き合って」いるように見える。

多くの猟奇的犯罪が、ゲーム脳だのヲタクの社会適応障害のように言われている。私には「死を軽く思っている」というよりは「死を認識できない」(=軽いと言われればそれまでだが)のではないかと思っている。死を認識できない子供が、残忍に虫を殺したりするような・・・。

死はすべての生物に訪れる。それを必要以上に「悲観しなくてはならない」というのは、押し付けじゃないのか。

現実では、多くの人が身内の死を乗り越えて生きている。そのときは悲しむ。でも人類は滅亡せずに増え続けている。

鋼世界のキャラクターたちがどう生きるのか、残り3年、楽しみである。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい (ミント)
2012-06-28 15:00:50
懐かしいですね。
ハガレンこれは、原作に沿って何回かに
分けて、アニメ放送すべきでした。
アニメのパート1はヨキは野垂れ死にだったような・・・
ガイドブックのその後のヨキ(4コマ)では
ものごいに。
原作アニメパート2では、大道芸人になってたけど(笑)。

ぱふは去年廃刊に。
そうなってなかったら今年の4月号年間ベスト10の話題は、男女逆転大奥江島生島事件
の事でもちきりだったでしょうね。

懐かしい話ですね・・・ (真朱)
2012-07-01 21:17:03
ハガレンは、原作エンドに不満だったので
あの段階で独自路線でやったのは
悪くなかったなと思っています。

FAでキャスト変えてやった分は見もしませんでしたし。

ぱふ、廃刊になっていたのですか。
知りませんでした。

コメントを投稿