あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

撮像面の大きさ

2017-09-22 06:50:50 | いろいろあります
いっぱいカメラが増えてきて、最小はコンパクトカメラのサイズやスマートフォンの本当に小さな大きさから、110サイズに近いペンタックスQもありますし、一般的な35mm判のカメラからAPS-Cサイズ、大きくなれば645判や6×6判があります。いろんなフォーマットが集まってくると、必然的に使い方も決まってくるような感じです。

ボケ量も少なくて、集合写真のようにかなり広い面積で奥行きもある場合は、隅々までしっかりと写し込む時に、フルサイズの一眼レフ・カメラはかなり不利になります。広角レンズを使って、かなり絞り込まないと隅々まできっちりと写ってくれませんので、簡単に撮影となると結構苦労します。

そのような時はコンパクトカメラか、スマートフォンの付属カメラを用いると、結構隅々まではっきりと写せて好都合です。逆にスマートフォンのカメラを使って優雅なボケ味の写真を撮影しようとすると、相当近寄ってある意味マクロ撮影のようにしないといけませんし、それでも背景ボケはかなり硬い状態です。

今年の夏は色々なサイズのカメラで撮影していましたので、ボケ味を考えると6×6判のカメラの方が圧倒的に有利です。至極単純な造りのヤシカDなのですが、35mm判カメラよりも優雅に写りますし、ボケの中から被写体が浮かび上がるように撮影が出来ます。反面集合写真の場合には深く絞り込んで撮影しないと、少し奥まった位置にある方にピントが合いません。

集合写真や旅先スナップはスマートフォンやコンパクトカメラで、作品作りの撮影行はAPS-Cサイズ以上の一眼レフが有利に感じます。このように考えると旅行のお供はコンパクト・ディジタルカメラが有利とも考えられますが、旅先で作品になりそうな被写体を見つけてしまう事も結構あるわけで、一概に言えないところが歯がゆい感じです。

それでも、ラージ・フォーマットの中判カメラは、一度撮影すると病みつきになる魅力を持っています。35mm判フィルムの4倍強の面積がありますから、ボケ味は2倍になって背景が溶け込んでざわつきがなくなります。加えてフィルム粒子が判らないほどに小さくなり、しなやかで高解像な結果を得る事ができるのですが、反面粒子あれを期待することが出来なくなります。

夏に撮影した画像を見返していると、やはり中判カメラの画像が一番しなやかに写っていて、前後のボケが柔らかくなっていますので、注目している部分が浮かび上がってきてより印象的な結果となっています。集合写真やスナップには少し不向きなのですが、作品作りには十分すぎるほどに印象的な画作りとなります。

これからは少しずつ錦秋の秋、夏の気配が未だ残る初秋はコンパクト・ディジタルカメラを持ちながら、軽い雰囲気で撮影を愉しんでみようと考えています。

それでは、盛夏の先月下旬に撮影した写真から掲載します。


Zenza Bronica EC Zenzanon MC 150mmF3.5
撮影データ:1/250sec F5.6 Fujichrome Provia100F
えのきの実が色付いて、もう少しで紅葉してきます。つかの間初秋の雰囲気が漂います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする