あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

SMC Pentax 120mmF2.8(Asahi Pentax ME)

2017-09-08 06:56:06 | レンズいろいろ
ペンタックスMEを手に入れて、俄然Kマウント・レンズに目が向いたわけですが、今のところはMレンズを持っていないという感じで、これからいろいろ揃えて行こうと考えている所です。何しろ電気接点無しの初期Kマウント・レンズは、現行のディジタル一眼レフ・カメラであるK-5に装着すると、何とも使い難い存在になってしまいますので、フィルムの方が良いと考えた次第です。

120mmF2.8レンズは、質感描写がとても良いレンズとして紹介されています。おなじみのペンタックスさんの風変り焦点距離レンズで、SMCタクマーの最終バージョンとして登場しましたが、その後はMレンズまでの間生産されていました。結構短命のレンズであったわけですが、一時代を形作ったレンズであろうと考えています。

それ程生産されていないレンズですから、中古品で見つけようにもあまり見かけない事が多く、見つけても結構高額なレンズと言う感じです。望遠レンズで、フィルムを使っても手振れし難い事を目指して開発されたレンズは、手軽に望遠効果が得られて使い易くなっていますから、一本は持っていても満足できると考えています。

ペンタックスMEと組み合わせると格段に使い易くて、撮影結果も満足できる優れものレンズですから、これからはお散歩スナップ撮影用として活用範囲が広がった訳で、期待感は結構あります。前回はカラー・フィルムを用いて撮影しましたので、今回は黒白フィルムを詰め込んで印象的な風景を楽しんでみようという按配です。

夏はやはりトライXの粒子感で、力強さを出してみたい感じです。120mmF2.8のレンズであれば、独特のしなやかな感触を表現するためにネオパンアクロスの微粒子で試してみるのも面白いと思いますが、反面コントラストが下がるレンズですから、ふわふわの画像になってしまってもあまり面白くはありません。

もう少し被写体にコントラストがついてくる、秋の紅葉などの雰囲気になってくると、面白い結果が期待できるかもしれませんが、今はコントラストが強く出てくるトライXの力強さで、光の強さを表現する方が良いと思いました。いそいそとフィルムを詰め込んで撮影行に出かけます。

つやつやの実が顔をのぞかせてきたへくそかずらも、これから葉が落ちてくると恰好の被写体になってきますし、水道の蛇口などのつやつや感などは面白い表現題材になります。色々な場所を探し回って、木の実やオブジェクトを撮影していきます。いろいろ撮影して、汗だくになった後は現像が待っていますが、何しろ夏の一日です。現像液の液温が高くなりすぎていてなかなか作業に移れません。冷蔵庫から氷を出してきてボトルを冷やします。

現像を終えたらスキャニング、やはり自身で考えて現像時間を決め、現像したネガは程好い濃度で深みのあるトーンが得られそうです。休みの日の時間を贅沢に使って黒白フィルム撮影、これもまた良いものです。


それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax ME SMC Pentax 120mmF2.8
撮影データ:1/125sec F8 Kodak Tri-X400
庭の草むしりをした後でひょっこり顔を出したやぶみょうがの花で、白色の花は黒白フィルムを用いることでグラデーションがきれいに出てくるようになります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする