MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

アメリカ広し

2013-11-10 00:00:00 | 私の室内楽仲間たち

11/10 私の音楽仲間 (530) ~ 私の室内楽仲間たち (503)



               アメリカ広し



         これまでの 『私の室内楽仲間たち』




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                   アメリカ広し

                 室内楽で Viola




      Salagadoola mechicka boola

      bibbidi-bobbidi-boo

      Put 'em together and what have you got

      bibbidi-bobbidi-boo …




 これ、どなたも一度は聞いたことがあるでしょう。

 ディズニー映画 『シンデレラ』に出て来る歌、
『ビビディ・バビディ・ブー』です。



 歌は、まだ続きますよ?




      Salagadoola mechicka boola

      bibbidi-bobbidi-boo

      It'll do magic believe it or not

      bibbidi-bobbidi-boo …




 意地悪な継母や姉妹。 邪魔をされ、せっかくの
舞踏会へ行けない、可哀そうなシンデレラ。 でも
そこへ妖精が現われ、魔法の杖を一振りすると…。

 なんとカボチャが馬車に! 見ていたネズミたちは
馬に。 くたびれた犬は、御者や従者に大変身!

 そのときの歌でした。



 無事に王子様に逢えたものの、真夜中の十二時が過ぎ、
ガラスの靴が片方脱げて…。 あとは、よくご存じですね。



 それでは、ビビディ・バビディ・ブー。 お好みの
音源でお楽しみください。

 今回はこれで失礼します。













 …と言いたいところですが、そうも行かない…。
これは “室内楽のコーナー” でしたね。

 「コーナーを間違えたな!」…って思ったでしょ?

 今回は、なぜこうも狂っているのか。 




 一年近く前のこと。 私は家で楽器をさらっていました。

 すると、部屋を出入りしながら、それを聞いていた家族が、
しばらくしてから言いました。

 「さっき、“ビビディ・バビディ・ブー”、弾いてたよね、Viola で。」



 私はビックリ! そんな覚えはないもん。 変だねー…?

 そこで後からよく考えてみると…。 あったんです、そっくり
の箇所が! ほんの一瞬で終わってしまうほど短いけど…。




 さて、ここでいよいよ、貴方にも参加していただきましょう。

 今回の演奏例の音源]は、1分ほどの長さです。



 その中に、この “ビビディ・バビディ・ブー” の
一節が確かにあるのですが、聴き取れますか?

 ほんの1~2秒間ですが。 きっとすぐお分り
になるでしょう。 Viola の、中低音域です。



 「いや、分らない。 何度でも聞いて、自分で探すぞ。」…
というかたは、この先は注意してご覧ください。

 この奥には譜例があり、併せて、音源の「最初から**秒
のところに、その箇所がある」…と書いてありますから。



 “解答” が見当たらないときは、左下の
“続きを読む” をクリックしてください。




 曲は、ドヴォルジャーク (Dvořák)の弦楽四重奏曲
ヘ長調 『アメリカ
から、第Ⅳ楽章の一部です。




           [音源ページ




 解答です。

   ↓

   ↓









   ↓

   ↓




 譜例には、“Salagadoola mechicka boola bibbidi-”
と、そっくりの部分があります。

 ちょっとリズムが違うんだけどね…。 ほかの音が
無ければ、そう聞えてもしょうがないなぁ。

 これ、音源が始まってから 26秒ほどの箇所です。







 あの日、私が一人で練習していた Viola の曲は、この
『アメリカ』だけでした。 その中で、この歌に聞えるよう
な一節は、ほかには見当らないのです。

 何度思い返してみてもね。 「アメリカ広し」…といえど。

 確かに両方とも “アメリカ音楽” だけど。 この箇所を
突きとめるのに、どれほど時間を割いたことか…。



 でも、もし貴方が、ほかに “それらしい箇所” を見つけたら、
そっと教えてくださいね?