12/21 私の音楽仲間 (242) ~ 私の室内楽仲間たち (216)
年齢計算しか能が無い…
これまでの 『私の室内楽仲間たち』
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Beethoven の初期の作品の中に、弦楽四重奏曲 ニ長調
(Op.18-3) があります。
この "作品18" は、いずれも1798年から1800年にかけて
書かれたといいますから、作曲者の28~30歳の年に当たり、
1801年に出版されています。
この 18-3 は、6曲の中では最初に作られています。 上記
の解説サイトには、「のどかな曲想を持ち、ごく古典的である」
と記されています。
確かに 「雰囲気は古典的」かもしれませんが、実は様々な
創意工夫の跡が見られます。
この点については、また改めて、ご一緒に見てみましょう。
[音源ページ ①] [音源ページ ②]
さて、この日のメンバーは以下の四人でした。
Violin は私、Uさん、Viola が I さん、チェロ Mさんです。
そして、この曲をリクエストしたのは、「Uさんか Mさん
ではないか?」 そう私は想像しています。
いや、ひょっとすると、四人のうちの "誰でもない!"
かもしれないのです。
実はこの曲の当初のメンバーは、この四人ではあり
ませんでした。 Viola はSさんのはずだったのです。
ところが数日前に体調を崩され、参加不能になって
しまいました…。
Sさん。 もう回復されたでしょうか…?
お世話係のSaさんが懸命に連絡を取りました。 そこで急遽
ピンチを救ってくれたのが、I さんだったというわけです。
I さん、この日の前後はかなり多忙だったはずなので、曲の
練習や研究は満足に出来なかったはずです。
ところが I さん、豊かなアンサンブル経験をお持ちなのが
幸いしてか、代役だと言うのに、まったく危なげ無くこなして
くれました!
お蔭で、助かったのは私たち三人です。 ひょっとして
I さん、この曲は何度か弾いておられるのでしょうか?
尋ねてみると、「いや、初めてです。 これで "作品18" を
全部弾いたことになります!」というお返事でした。 すごい!
私は Violin のUさんにも、同じ質問をしてみました。
この曲は以前にも…?
「ええ、何度か!」
…そうですか…。
"私自身は?" と言えば、今回は "1.5回目" になります。
正確に言えば2回目ですが…。
ところが前回のときは、パートは Viola でした。 それも
数えてみると "37年前" になります。 曲全体の記憶も、
ほとんどありません。
お恥ずかしい限りですね…。
そこで自分の年齢を逆算してみると…。 ちょうど、この
"大天才" の作曲当時の年齢と、そう変わりません。
では「私自身は今、何歳か?」と言うと…。
{(28~30) + 37 ± 10 } 歳になります。
…これじゃ、解らないでしょ? 全然。 ハハハ…。
元より、大天才と年齢を比べようなんて、もっての外。 それは
もちろん、「自分の至らなさを思い起こすため」に他なりません。
それでは Beethoven は、"弦楽四重奏曲の処女作" とも言える
この作品に、どのような創意工夫を凝らしているのでしょうか?
(続く)