09/16 私の音楽仲間 (97) ~
午後の挨拶
私の室内楽仲間たち (77)
これまでの 『私の室内楽仲間たち』
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今回の曲目は、Beethoven の四重奏曲第2番ト長調、
Op.18-2 で、6曲シリーズの2番目に当る曲です。
メンバーは、Vn. が私、O.S.さん、
Viola O.さん、チェロ Si.さんです。
O.S.さんとは、前回メンデルスゾーンの四重奏曲でお会い
して以来、2度目になります。 [関連記事 (66)]
O.さん、Si.さんとは、もう何度もご一緒している仲です。
Beethoven のこの作品、演奏される頻度はそれほど多く
ないのですが、『挨拶』という副題で親しまれています。
これは作曲者が記したものではありませんが、第Ⅰ楽章
の冒頭に由来するのでしょう。
「やあ! それで? そうですか。」 そんな言葉や握手を
交わし、我々なら "おじぎ" したくなるようなやりとりで、曲は
始まります。
私たち4人の音出しは昼過ぎ。 差し詰め "午後の挨拶" と
言ったところでしょうか。
ところで、この曲目を提案したのは Viola のO.さんです。
別の仲間たちと最近取り上げたばかりだそうです。
尋ねてみると、ほかのお二人、O.S.さん、Si.さんも、
「この曲ですか? はい、何度も弾きました!」という
お返事。
これでは、
「こんにちは。 この曲、やったこと、ありますか?」
「ええ、何度も。」
「…! そうなんですか…。」
と挨拶しているみたいです。
「ああ、やったことのないのは、またしても自分だけ…。」
どうも最近はこんなことばかり。 私にとってはかなりの
ハンディです。
「ひょっとして、裏で密約でもあるのかな…?」 そんなはず
はありませんが、ついそう考えたくなるほどです。 要するに、
数の上では私の経験した曲が少なすぎるということ。
この場では、まったく大いに鍛えられます。
休憩後は、また別の曲が控えています。
音源です。
[Ⅰ] Allegro
Hann-Yuan Chang(張瀚元), Jwo-Yih Yeh(葉卓逸),
Wen-Yuh Juang(莊文聿) and Yow-Ning Wey(魏佑寧)
Sonus Quartet
[Ⅱ] Adagio cantabile
Sonus Quartet
[Ⅲ、Ⅳ] Scherzo (allegro); Allegro molto quasi presto
Talich Quartet
[Ⅳ] Allegro molto quasi presto
beethoven quartet langham creek orchestra
String Quartet Sonore
[全楽章]
ブダペスト弦楽四重奏団:1952年5月5~9日録音
バリリ四重奏団 1953年録音