ロスアトム・ロシア原子力企業のキリエンコ社長は、今後20年間で世界の原子力発電量は2倍に増えるとの見通しを示した。日本での原発事故以前には、この見通しはもっと楽観的なものだった。
福島第一原発事故以降、いくつかの欧州諸国は一時的に原発の稼動を停止し、多くの国々では脱原発に付いての議論が巻き起こっている。
ロシアでも福島原発事故から2ヶ月後ストレステストが開始された。これについて、国立クルチャートフ研究所のクハルキン氏は次のように指摘し(※語尾が全く聴こえない)
。
「すべての原子力発電所および関連施設では、新しい要因を考慮に入れた分析が実施された。
我々は非常に慎重に全ての要因を分析した。福島での事故によって我々の原発をさらに注意深く監視する必要が生まれたが、ロシアでは原子力を断念するようなことに付いての話はなかった」
クハルキン氏は、このようにコメントしている。
なかでもドイツは唯一、完全に原発を断念することを表明している。他の欧州各国に付いては、現在稼動中の原発の期限が過ぎてから、新しい原発を建設する方針を示している。
投資専門家のルビノフ氏は、次のように指摘している。
「全世界的に原発技術の発展の鈍化が感じられる。いまや多くのプロジェクトは中止されることになる。例えばアメリカではそうだ。アメリカでは簡単に石炭発電所が取って替わることが出来るからだ」
専門家は、このようにコメントしている。
原子力発電の規模を考えると、それに取って替わることができるのは、ガスもしくは石炭しかない。しかしアンドレイ・ルビノフ氏は、石炭による発電はガスに比べてCO2排出量が2倍大きい上に、能力も2分の1以下だとして次のように指摘している。
「水力発電を除いて、現在余裕があるのはガスだと考えている。アメリカおよびヨーロッパではその利用が拡大される。
石炭を採掘するときに排出されるCO2はとても多く、また発電の際に生まれるCO2を削減するための技術が現在開発されているが、そのような発電所は非常にコストが掛かるものだ」
ルビノフ氏は、このようにコメントしている。
最近欧州ではシェールが有望なエネルギー源と期待されているが、アメリカのコーネル大学の研究者らは、シェールの利用は環境を汚染するものだという結論を発表し、シェールを使った発電の際には、有害なメタンが放出されることが明らかとなっている。
エネルギー発展基金のピキン総裁は、再生可能エネルギーに付いても、未だ十分ではないとして、次のように語っている。
「原子力発電所のための燃料を有している国、および燃料供給を長期的に受けることが出来る国は、石炭やガスを利用している国に比べて、より大きな安定性を得ることが出来る。
何故ならガスや石炭の価格は常に変動するからだ。もちろん将来は再生可能エネルギーの時代だが、それは今すぐというわけにはいかない。恐らく大々的な再生エネルギーへの移行は2030年より後となること(※語尾は声が出ていないため聴こえない)」
総裁は、このようにコメントしている。
多くの専門家らは、現在のところ現実的な方策として、原発の安全性を向上させ、いわいる高速中性子炉を利用することを挙げている。これは天然ウランをほぼ完全に利用することを可能にし、エネルギー量も約100倍に増やす。ロシアではベロヤルスク原発に高速中性子炉が存在している。
※語尾まできちんといいましょう。男性アナウンサー
1月8日放送 ロシアの声・週間ラジオ展望
福島第一原発事故以降、いくつかの欧州諸国は一時的に原発の稼動を停止し、多くの国々では脱原発に付いての議論が巻き起こっている。
ロシアでも福島原発事故から2ヶ月後ストレステストが開始された。これについて、国立クルチャートフ研究所のクハルキン氏は次のように指摘し(※語尾が全く聴こえない)
。
「すべての原子力発電所および関連施設では、新しい要因を考慮に入れた分析が実施された。
我々は非常に慎重に全ての要因を分析した。福島での事故によって我々の原発をさらに注意深く監視する必要が生まれたが、ロシアでは原子力を断念するようなことに付いての話はなかった」
クハルキン氏は、このようにコメントしている。
なかでもドイツは唯一、完全に原発を断念することを表明している。他の欧州各国に付いては、現在稼動中の原発の期限が過ぎてから、新しい原発を建設する方針を示している。
投資専門家のルビノフ氏は、次のように指摘している。
「全世界的に原発技術の発展の鈍化が感じられる。いまや多くのプロジェクトは中止されることになる。例えばアメリカではそうだ。アメリカでは簡単に石炭発電所が取って替わることが出来るからだ」
専門家は、このようにコメントしている。
原子力発電の規模を考えると、それに取って替わることができるのは、ガスもしくは石炭しかない。しかしアンドレイ・ルビノフ氏は、石炭による発電はガスに比べてCO2排出量が2倍大きい上に、能力も2分の1以下だとして次のように指摘している。
「水力発電を除いて、現在余裕があるのはガスだと考えている。アメリカおよびヨーロッパではその利用が拡大される。
石炭を採掘するときに排出されるCO2はとても多く、また発電の際に生まれるCO2を削減するための技術が現在開発されているが、そのような発電所は非常にコストが掛かるものだ」
ルビノフ氏は、このようにコメントしている。
最近欧州ではシェールが有望なエネルギー源と期待されているが、アメリカのコーネル大学の研究者らは、シェールの利用は環境を汚染するものだという結論を発表し、シェールを使った発電の際には、有害なメタンが放出されることが明らかとなっている。
エネルギー発展基金のピキン総裁は、再生可能エネルギーに付いても、未だ十分ではないとして、次のように語っている。
「原子力発電所のための燃料を有している国、および燃料供給を長期的に受けることが出来る国は、石炭やガスを利用している国に比べて、より大きな安定性を得ることが出来る。
何故ならガスや石炭の価格は常に変動するからだ。もちろん将来は再生可能エネルギーの時代だが、それは今すぐというわけにはいかない。恐らく大々的な再生エネルギーへの移行は2030年より後となること(※語尾は声が出ていないため聴こえない)」
総裁は、このようにコメントしている。
多くの専門家らは、現在のところ現実的な方策として、原発の安全性を向上させ、いわいる高速中性子炉を利用することを挙げている。これは天然ウランをほぼ完全に利用することを可能にし、エネルギー量も約100倍に増やす。ロシアではベロヤルスク原発に高速中性子炉が存在している。
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※語尾まできちんといいましょう。男性アナウンサー
1月8日放送 ロシアの声・週間ラジオ展望