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ロシアの新しい対空ミサイル・トライアンフ極東に配備へ

2011-03-05 | ラジオ
ロシア参謀本部が発表したところによると、ロシアの新しい地対空ミサイルS-400型ミサイル・トライアンフが極東に配備される見通しとなっており、戦略潜水艦の基地防衛にあたるとのことだ。
さらに軍関係者が明らかにしたところによると、今回の新型ミサイルの極東配備の決定は、クリル諸島での軍備拡充および北朝鮮の核ミサイル開発などとは関係ないとされている。

ロシアのメドヴェージェフ大統領は今月(2月)、南クリル諸島における軍備を拡充する指示を行った。大統領はクリル諸島における、ロシアの戦略プレゼンスを確保し、軍備の近代化を行うために必要な措置を全てとる、との声明を表している。
また極東のロシア太平洋艦隊に、ヘリコプターを搭載可能な、強襲揚陸艦ミストラルを2隻配備することも明らかとなっている。
南クリル四島の領有権を主張する日本政府は、そのようなロシアの動きを、日本への対抗措置だと見ているが、今回のS-400型地対空ミサイルの配備も含めて、ロシア側の動きは日本側を警戒させるものではない。

S-400型地対空ミサイル・トライアンフの配備は、原子力潜水艦など海軍兵力の活動効率を高めるためのものに過ぎないからだ。
ロシア戦略ロケット部隊を指揮した経験を持つエシン大将は、今回の措置が極めて防衛的な性格を持つものであると指摘している
「S-400型地対空ミサイル・トライアンフの極東への配備は、ロシアの軍備全体を近代化させる計画の一翼を担うものだ。
それは対空防衛、および対ミサイル防衛などと言う、極めて防衛的な性格を持っている。今回のロシアの行動を客観的に評価してみれば、地域の政治、軍事的状況を悪化させるものでは決して無い」
エシン大将は、このようにコメントしている。

海外においては超音速で飛行可能な新しい兵器が開発されており、それは大気圏のみならず、宇宙での展開能力も持っている。そのような脅威に対応するため、ロシアは自らの防衛システムを近代化することを余儀なくされている。
軍事専門家のコロトチェンコ氏は、次のようにコメントしている。
「アジア太平洋地域では中国やインドをはじめ、シンガポールにいたるまで、全ての国で積極的な軍備強化が行われている。ロシアは極東の防衛システムを新しくすることで、自国の東海岸全体の防衛を確保することができるのだ」
軍事専門家は、このようにコメントしている。

トライアンフ・システムは空軍機や戦略ロケット、巡航ミサイルなどの脅威から、重要な政治経済施設を、効率よく防衛することを可能とするものだ。また中距離弾道ミサイルによる脅威にも対応できるものとなっている。

2月20日放送 ロシアの声・週間ラジオ展望


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