インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

ミュリエルの結婚

2011-01-28 21:45:33 | 映画や小説、テレビなど
 雪が降るのと歯医者に行くのとで、週末は都会(?)のレオパ(準ネットカフェ)にいるわけであるが、さっきたまたま面白い映画をみた(偶然レオパのAXNで流れていた)。『ミュリエルの結婚』なるアバの曲が飛び交う映画で、なかなか元気を頂けた。

 なぜか女性が主人公の映画をよく観るわけで(野郎だと重苦しいからか?)、冴えない登場人物の田舎の主人公・ミュリエルが、全然違うタイプの旧友と出会い大都会へ行き、変貌を遂げる(?)ストーリーで、これを観て「大都会で生活するのが楽しいかも」ってな若者がいてもおかしくない(しかし15年前のアメリカと今は違うか)。違う世界と触れ合うのはプラスになるには違いない

 地元の田舎=元クラスメートや家族が住む=しがらみがあり、昔の自分を引きずる。

 大都会=資本主義で何でもあり、カネさえあれば自由=新しい環境で、新しい自分をクリエイトできる。


 …ってな感じか。もっとも、平凡な(どころか無能な?)主人公にカネを持たせたところで、リアルさは消えているが。一方で、旧友のロンダにいろいろ起こったところには、格別にリアルさを感じ、「やっぱし田舎者が都会に出たところで、業の深い行為を増やすだけなのかなぁ」とも思わされた。

 登場人物の立場が変わるというのも、これも示唆的で面白い。何もできなかった子供も、時間が経てば親と立場が逆転するわけで、立場はそのままで一定しているということはない。どうしようもないダメ主人公も有名になれば、爪弾きしていた友達も近寄ってくるわけだし、ミュリエルとロンダとの関係も…。

 我が輩も有名になったら向こうから出版社が近づいてくるのだろう。今から修練を積む小説でも書くか(考えてみると、なかなかクリエイティブな環境にある)。

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