インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

お人好しから滅びていく?

2008-03-30 02:45:00 | 苦しみを分かち合う
 人に頼み事をされたら、すぐに断れるか。
 インディオはどうも無慈悲にはなれない。
 多分、このブログを読む人もそうだろう(だからインディオ通信だ)。

「相手が困っている。可哀相だ。助けてやろう…」
 自分の出来る範囲内で、何とかしてやろうと手を差し伸べる…。

 しかしその重さで自分も一緒に谷底へ落ちることもある(かもしれない)。本当に困っている相手は、酷く追い込まれていて、地獄への身代わり(道連れ?)を求めているかもしれないから。鳥インフルエンザの感染者が助けを求めてきたら、献身的な看護婦でさえ逃げると思う。

 江戸のことわざに、「情けは人の為ならず」とある。「人に情けをかけるのは他人のためではない。回りまわって、わが身に返ってくるから、人には情けをかけなさいという意味である。近年このことわざは逆の意味に理解されている。つまり情けをかけると、その人を甘やかすことになるのでためにならない。情けをかけるなという意味である…」
 江戸時代の寺子屋の上級生は、「陰徳あれば陽報あり」(『童子教』)という言葉・理屈を学んでいたのですんなりと理解できたという…。

 江戸っ子は優しいから、インディアンに似ていなくもない。

 理屈抜きで誰でも助けられる人は凄いと思う。それで生き残れるのだから、強運の持ち主で、まさに陰徳陽報だ。

 インディオの場合、助けるか、助けないかはそのときの状況しだい(打算的だ)。相手に助かる見込みがあれば助ける(かもしれない)。相手に義理があれば助ける(だろう)。

「金貸して~」
「この商品を買って~」
「休みも働いて~」
「恵まれない人を救おう~」

 ぜんぶ金絡みだわい。

 したがって、お人好しの財布からはどんどん金が逃げていく(一方でどんどん入ってくるという説もある)。逆に、人が悪くなれば金を出さないから、現金はストックされる。冠婚葬祭、募金、血縁者からの援助要請、全部無視。誰にもおごらない。まあ、金は残るかもしれないが、あまり人は付いて来ないだろう。金以外に、知恵とか別に与えるものがあれば別だろうが。金は減るが、知恵や知識は減らないから、後者を増やした方がいいかも。でも世の中、「知っていても教えない」人が多いから。余計なことは言わない方が良い。襟が乱れていて忠告してくれる人もいれば、無視する人もいる。このブログも誤字や間違いが多いが、それを忠告してくださる方も、人が良いのだと思う(感謝します)。

 それにしても、お人好しは狙われやすい。狡猾な人間がキツネだとしたら、インディオはニワトリなのだろうか…。

  

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