インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

6月4日…インディオに尽くす人の本

2007-06-04 00:38:33 | 古代アメリカの資料
『アマゾン、インディオからの伝言』(2000)
南研子 (熱帯森林保護団体代表)
ほんの木 1700+税

凄い人だ。
ジャングル生活だから品性は?だが、人間の器が馬鹿でかい。
自腹を切りまくって、インディオにいろいろ与えている。
この本の印税も、○×族や△□族へ渡っているに違いない。
(多分、そのために値段も高めに設定されているはず)

「そこまでやれるか?」って感じの内容だ。

熱帯森林保護団体(RFJ)とは、NGOのこと。

NGOとは、NGO(Non-Govermental Organaizations)、すなわち日本語で「民 間公益団体」。「非政府機関」「民間自発団体(PVO)」ともいう。 市民の海外協力団体をさす。軍縮、人権、開発などさまざまな分野で、 各国の国内NGOが、国連諸機関の活動と協調して、あるいは独自に、 活動を展開するようになった。(現代用語の基礎知識)

国家は溺れている国民全てに、救いの手を差し伸べることはできない。

生活保護費や医療費を、溺れている全員にばら撒けない。

「体力のある奴は自分で泳げ!」→ 力尽きて死ぬ…。

インディオ=動物(!!)として、ブラジル政府から見放されているらしい(悲)。

「貨幣経済の波」が大自然を破壊している。
 アマゾンの原住民は、災害や病気などを被っている。

インディオは呪術や薬草があるから、現代医学の助けなど必要ない! …わけはない!

Meは春に風邪をひいて、医療の重要性を改めて認識した(春のカゼ物語)。

  誰かがインディオに薬を届けに行かねばならない!

  誰もやらないなら、NGOが!(ないなら創設しちまえ!)

きっと病気で死に掛けているインディオの姿が、彼女の頭に浮かんでいるのだろう。

一人でも多く救うため、医師でも看護婦でもない彼女は、アマゾンへ行くのである!

同時に、『インディオからの伝言』を日本人(いや、世界)に伝える使者なのだ。

彼女は語る(p105)。
「しかしこれだけは言える。北側先進諸国の豊かさを支えるために犠牲になっている人々が存在すること。誰がどうだと他者を批判する前に、私自身が小さくても確実に行動を起こさなければ何も変化しない。私は決心した。(マスコミなどに事情を話して)緊急医療支援の協力を求めようと。
・・・・・・今回ラオーニ(某部族の大酋長)が私に言った言葉を思い出す。
「研子の役目は、この自然の中で調和して暮らすインディオの生き方を、文明側に伝えることだ。架け橋になりなさい」彼女200万円の医療品購入カンパを携え、アマゾンに戻った。

熱帯森林保護団体(RAIN FOREST JAPAN)
http://www.rainforestjp.com/

焼け石に水のような団体だが、強烈なインパクトを与える。

大衆は覚めた目で「自分の生活で目一杯なのに、そんな無茶なボランティアができるなんて裏がある・・・・・きっと、彼ら(職員)が生きていく良い飯の種なんだわ」と見るだろう。

が、このNGO団体は全員無給らしい(p78)。

何か全然次元の違うものを追求している。

何だろう?

「呪術師は植物の声が聞こえる」という(p101)。
アマゾンという超パワースポットで、彼女も多分、それに近い霊的体験をしたのだろう。
インディオ世界の伝道者として、今後も無事活躍されることを祈る。

シャーマニズム世界では、個人の垣根が壊れ、人間の垣根さえも壊れる。

死んでもいいから、アマゾンへ行ってみようかなあ。

…やっぱ、命は惜しいから西表島にしておこう(この臆病者が!)。



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1 コメント

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こんにちは (memaido)
2007-06-04 03:46:46
はじめまして、楽しく拝見させていただきました。
またちょくちょく拝見させていただきます。
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