インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

『ジェリコ』の世界

2010-03-06 19:33:34 | 映画や小説、テレビなど
最近、アップ回数が減ったが、ブログが単なる自己満足に気づいたから(今さら)、仕方がない。だからどーした、それでどーなる、と自己主張が虚しくなったのかもしれない。

 さて、『ジェリコ』であるが、核爆弾パニックであんなドラマのようになるとも思えないが、社会が混乱に陥れば何が起きても不思議ではない。大勢が空腹になれば、民主主義など簡単に崩壊するだろうし(?)。

 所詮、ルールなんて、権力者サイドの都合の良いように出来ているわけで、今の日本とて、豊かな社会の前提が崩れれば、すぐにパニックになり、争いは起こるだろう(既に水面下では起きているのかも)。

 日本には資源が少ないので、パニックになる条件はかなりそろっているのかもしれない。小麦を輸入できなければ、スーパーのパンの棚はガラガラで、石油がなければ車は単なる鉄の塊である。

 日本にいる人々が働いて(工業製品を輸出したカネで)、必要な資源を買っているのだが、それが出来るのもマネー(円)の価値が保証されているうちだけだろう。何かしら通貨の価値が揺らいでいる。1$88円で交換できるとはいえ、ガソリンは129円もするし、穀物価格は上昇している。じりじりとパニックになっているのかもしれない。

 『ジェリコ』では塩とかガソリン、電力(冬場だったので)などが取り上げられていて、スーパーで肉と小麦を何グラムかの比率で物々交換する場面があったが、他の地域と交易できなければ(ドラマの設定)、仕方がない。

 ただ、本当に価値ある品物だけが取引されるとなると、経済活動が恐ろしく縮小するので、人々の労働は一体どうなるのか? 多分、失業者だらけで、資源の強奪やら人口減少(殺し合いや自殺)が要請されるのかもしれない。

  もっとも、現在の不況が深化すれば、日本も『ジェリコ』の世界になるのかもしれない(いや、なるわけないか)。日本では現在、中国など外国の品物が沢山売られているが、生産サイド(メーカー)が国内中心でないと、雇用がないので、カネが上手く廻るわけがない。経済システムから大勢がはじかれる。

 ルールを守って生活できるのは、税金で生きる公務員、マネーを動かす銀行員、巨大な設備を持っている大企業の関係者だけということになりかねない。国を支えている多くの中小企業はとても不安定で、それゆえに人も雇えず、ルールを守どころではない(税の滞納、労働基準法違反?)。公共事業がないから地方の経済は死んでいるし、労働者は給料が安いので激安店でしか買い物出来ずに、商店街も死んでいる。

 公務員や大企業も支えきれなくなっている。デフレのパニックで価値のない商品が弾かれているためか。機械文明で人間(労働力)の価値も下がっているから、人間も要らないってことか? いまどきPCを使いこなすなんて、当たり前になってきたし…

 人間が多すぎるから淘汰されているのかもしれないのに、「子供手当て」なんて与え、暗い未来の日本に誕生させ、失業者予備軍を増やすのはどうなのか、と思うのであった(何というマイナス思考の文章だ!)。   

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