インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

『アヴェンジャー』

2009-07-29 22:36:36 | 映画や小説、テレビなど
 今、『アヴェンジャー』なる小説を読んでいるが、フォーサイスは文章が面白いし、明解で読みやすい(『天使と悪魔』のダン・ブラウンは薀蓄だらけで…)。

 
アヴェンジャー (上)
フレデリック・フォーサイス
角川書店

アイテムの詳細


 内容は子供失踪(殺害)ものであるが、小説として書きやすいテーマなのかもしれない。特に実際に子供を持っている親が読者ならば、「わが子が攫われたら(殺されたら)…」と熱心に最後まで読むだろう(大切なものを失うということ)。

 フォーサイスはベトナム戦争やらボスニア紛争などを絡ませているが、純粋に日本でこのテーマで書かれているのが、桐野夏生の直木賞受賞作『柔らかな頬』(これも読みやすく、何かしら己はこの作者と感性が似ている気もする)。

 
柔らかな頬
桐野 夏生
講談社

アイテムの詳細


 実際に子供を持っている作家が書くわけだから、気迫がある。
 子供が行方不明になること自体、主人公(親)にとって人生最高のミステリーであり、何が何でも捜し出さなければならない。死んだとしても、何が何でも犯人を探し出し、裁かなければならない。一体なぜこんなことになってしまったのか?

 そのどろどろした状況説明だけで長い話が出来上がる。

 一体なぜが行方不明になったのか(『ネコとヒヨコ』に応用)

 今、王子は生きているのだろうか(ニワトリ王国は大騒ぎ)

 は太らされ、になる真っ最中でした。

 そんなことを知るわけもない母親(女王)は、

 ハムスター探偵を雇いました(蝶ネクタイをしたヒヨコを探して)

 のんびりとしながら調査しているうちに、

 糸を手繰り寄せ、を見つけました(怪しい)

 
 あんまり面白そうなストーリとは思えんわい(まずは世界を設定しましょう)
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿