言霊・言の端

言葉のマジックをどこまで行使できるか?そんな想いで言葉を綴っています。

木霊言霊

2016-09-27 20:20:22 | 言の葉


”秋の夜の言葉九重木霊せり”


”言の波は満潮の刻に至り入り心の巌覆ひ濡らしむ”





昨夜は言葉に、それらが伝える想いの波に夢中になって潜んでは浮かんでいた。誰とも知らない人の言葉なのに深く胸に沁み入る波。普段心を動かさないようにしていると、心が動いた時、その揺れは九重の木霊となって響きやまない。





営みの刻み

2016-09-22 23:23:49 | 言の葉
テヘランの街は、クーラーつけずとも暑さを感じなくなりつつある。雨はなく相変わらずモヤモヤとした空で、自分の頭の中のようなので、ここしばらくは外の景色を見ないで、秋物衣類をクローゼットにかけたりして過ごす。長い休暇が終わり、日本の学校制度に半年遅れて、息子もいよいよ中学生となる。


秋分の日を前に時計を1時間前に戻した。(夜10時半だった時計を9時半にした。その夜限りだけど、私は1時間得した気分になった。)次の日からはこの時計を見て行動する。サマータイムの終わり。夏の終わりを時が告げた。



”時の針一刻戻し営みの刻み延ぶ夜に歩み和(あ)はせん”



時計の針をサマータイムから一時間戻し通常時間にしてこれから日増しに延びゆく夜に合わせて秋の、冬の生活リズムに徐々に変えていこう。




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季節を裁く

2016-09-18 22:07:09 | 言の葉
今日習ったセタールの曲は足でリズムを刻んでは弾けない曲だった。其処には何分の何拍子と楽譜には表せないエネルギーのようなリズムがあった。耳で聴いた音を身体で感受したリズムにのせて弾くしかない。それは胸の鼓動を早く強く跳ね上がらせる一つの興奮を音楽にしたようだった。

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近頃は午後になると、強風吹き荒れる。埃が入ってこないようにと窓閉め、街の景色眺めつゝ思う、此処、其処で夏が往く。風と共に、秋に背を押されるように夏が去る。



”季を定む太刀裁き降り風立ちて夏追ひやりて秋招き寄す”

きをさだむたちさばきおりかぜたちて

なつおいやりてあきまねきよす




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風のお陰で久しぶりに澄んだ空に夕陽を見た昨日。