今日の新報道2001で、首相の行った国連総会絡みで、TPPについての話をしていました。
番組内ではなぜか見解がまとまって進んでいる感がしましたが、自分がこれまで見てきた討論や記事と比べたら、どうも見解が違うというか、よく分からない点が多かったです。
まず、今回の野田首相とオバマ米大統領との間でTPPの話題もあったことから、
さもアメリカとの友好関係をこれ以上壊さない為にもTPP参加が必須、のような印象を受ける報道でした。(首相が1年ごとに変わったり、普天間問題などで民主党政権が米国からの不信感を強めてきたという背景に乗せて)
普天間問題については日米安保にも関わる課題だとは思いますが、TPPはあくまで経済連携で、日本は日本の国益の為に自主的に判断することでしょう。米国は自国の国益の為に日本のTPP参加を望んでいるでしょうが、それによって日本の経済がさらに悪化し、国益が損なわれるのなら辞退すべきでしょう。TPPに参加しようが、普天間問題が凍結したままだったら日米関係は何も進展しないように思います。
なので、TPP参加に半端な外交判断を持ち込んだり、そう思わせるような報道をするのは間違えと思いますね。
その点で番組内では民主党政調会長になった前原さんが、TPP参加の是非は日本が主体的に決めることである、とハッキリ言っていたのでそれはいいのですが、そこで気になるのは「実際問題どこまでその姿勢が貫けるのか」という点で、
今はTPPの「交渉」に参加するかどうかという時点ですが、反対派の意見としては、「交渉」に参加した時点でもう抜け出せなくなる(参加せざるを得なくなる)可能性が高い、という話で、確かに交渉に参加すると、参加国の間でも日本が参加する事を前提とした交渉やルール作りが始まるでしょうし、まだ未参加の国で、日本が交渉参加するということで新たに交渉参加する国も出てきたりして、現実性がぐんと増してきそう。また期限とされている11月のAPECでオバマが故郷で錦を飾りたいとかいう話もあるようですね。そんな中で日本がどこまで上記の「日本が主体的に考える」ことを貫けるか。。おそらくその時点で参加辞退すれば、マスコミの批判(アメリカの信頼を大きく失った的な報道とか)や規制緩和な自由経済を良しとする多くのコメンテーター達の「日本終わった。もう内向きで衰退するのみ」的論調も激くなることでしょう。。
前原さんや、一緒に出ていた自民党の石破さんも、「議論を深めるための詳細な情報を得る為にも、まずは早く交渉に参加すべし」と言っていましたが、果たして交渉参加の扉をそんなに軽く捉えていいものかどうか疑問です。。
これまで賛成・反対についての十分な議論が進められているのなら良いのですが、どうも賛成派の意見が「参加してよりグローバルな自由経済に近づいて行くのは当たり前に良いことだ」という感じに聞こえて、その「当たり前」の部分が自分のような低能者には紐解いて噛み砕いて説明されないとよく分かりません。競争で磨かれたり発展する者と、その裏で頑張ってもどうにもならなく諦めざるを得なくなる者と、でも国家的観点(文化や歴史や道徳やその他国益や、国の安全保障)上、諦めてはマズい(ともすれば自由経済の「自由」を保障している存在自体が崩壊しかねないという「自由を壊す自由」を知らず知らず選択するという本末転倒な結果を招きかねない的な)保護すべき事なんかが色々あると思うのですが、それらの分別を無くして原則として全ての関税を撤廃するTPPや、国家観を無くしがちなグローバルな自由経済が「当たり前に良い」と述べる(というか直観的に良しと捉える)感覚の背景にある価値観、道徳観がどうなっているのか(どこまで個人主義に偏っているのか、それを許容し支えてきた国家や社会組織等の存在の寄与をどこまで意識しているのか)ちょっと気になるところです。
とまあそんなヨタ話はいいとして、、やはり今出ている賛成・反対議論をもっとぶつけて深めていくべきですね、でも11月がリミットだったら交渉の時間すらないよなあ、、それで焦って参加して何年か後に「こんなはずじゃ・・(というか知らず知らずに経済悪化)」とかにならないだろうか、、やっぱ色々問題ありな状況ですね。
日米友好とかを変に絡めないなら、半端な議論のまま焦って参加しないほうが間違いがないと思いますね。
番組内ではなぜか見解がまとまって進んでいる感がしましたが、自分がこれまで見てきた討論や記事と比べたら、どうも見解が違うというか、よく分からない点が多かったです。
まず、今回の野田首相とオバマ米大統領との間でTPPの話題もあったことから、
さもアメリカとの友好関係をこれ以上壊さない為にもTPP参加が必須、のような印象を受ける報道でした。(首相が1年ごとに変わったり、普天間問題などで民主党政権が米国からの不信感を強めてきたという背景に乗せて)
普天間問題については日米安保にも関わる課題だとは思いますが、TPPはあくまで経済連携で、日本は日本の国益の為に自主的に判断することでしょう。米国は自国の国益の為に日本のTPP参加を望んでいるでしょうが、それによって日本の経済がさらに悪化し、国益が損なわれるのなら辞退すべきでしょう。TPPに参加しようが、普天間問題が凍結したままだったら日米関係は何も進展しないように思います。
なので、TPP参加に半端な外交判断を持ち込んだり、そう思わせるような報道をするのは間違えと思いますね。
その点で番組内では民主党政調会長になった前原さんが、TPP参加の是非は日本が主体的に決めることである、とハッキリ言っていたのでそれはいいのですが、そこで気になるのは「実際問題どこまでその姿勢が貫けるのか」という点で、
今はTPPの「交渉」に参加するかどうかという時点ですが、反対派の意見としては、「交渉」に参加した時点でもう抜け出せなくなる(参加せざるを得なくなる)可能性が高い、という話で、確かに交渉に参加すると、参加国の間でも日本が参加する事を前提とした交渉やルール作りが始まるでしょうし、まだ未参加の国で、日本が交渉参加するということで新たに交渉参加する国も出てきたりして、現実性がぐんと増してきそう。また期限とされている11月のAPECでオバマが故郷で錦を飾りたいとかいう話もあるようですね。そんな中で日本がどこまで上記の「日本が主体的に考える」ことを貫けるか。。おそらくその時点で参加辞退すれば、マスコミの批判(アメリカの信頼を大きく失った的な報道とか)や規制緩和な自由経済を良しとする多くのコメンテーター達の「日本終わった。もう内向きで衰退するのみ」的論調も激くなることでしょう。。
前原さんや、一緒に出ていた自民党の石破さんも、「議論を深めるための詳細な情報を得る為にも、まずは早く交渉に参加すべし」と言っていましたが、果たして交渉参加の扉をそんなに軽く捉えていいものかどうか疑問です。。
これまで賛成・反対についての十分な議論が進められているのなら良いのですが、どうも賛成派の意見が「参加してよりグローバルな自由経済に近づいて行くのは当たり前に良いことだ」という感じに聞こえて、その「当たり前」の部分が自分のような低能者には紐解いて噛み砕いて説明されないとよく分かりません。競争で磨かれたり発展する者と、その裏で頑張ってもどうにもならなく諦めざるを得なくなる者と、でも国家的観点(文化や歴史や道徳やその他国益や、国の安全保障)上、諦めてはマズい(ともすれば自由経済の「自由」を保障している存在自体が崩壊しかねないという「自由を壊す自由」を知らず知らず選択するという本末転倒な結果を招きかねない的な)保護すべき事なんかが色々あると思うのですが、それらの分別を無くして原則として全ての関税を撤廃するTPPや、国家観を無くしがちなグローバルな自由経済が「当たり前に良い」と述べる(というか直観的に良しと捉える)感覚の背景にある価値観、道徳観がどうなっているのか(どこまで個人主義に偏っているのか、それを許容し支えてきた国家や社会組織等の存在の寄与をどこまで意識しているのか)ちょっと気になるところです。
とまあそんなヨタ話はいいとして、、やはり今出ている賛成・反対議論をもっとぶつけて深めていくべきですね、でも11月がリミットだったら交渉の時間すらないよなあ、、それで焦って参加して何年か後に「こんなはずじゃ・・(というか知らず知らずに経済悪化)」とかにならないだろうか、、やっぱ色々問題ありな状況ですね。
日米友好とかを変に絡めないなら、半端な議論のまま焦って参加しないほうが間違いがないと思いますね。