フウラン「綾三彩」の再生手術。
昨日入手した枯れかけの「綾三彩」。
この品種ホンチャンと言われているものは非情に弱い、且つ高価だ。
青軸富嶽からの覆輪種なら散り斑縞の仔を良く出すので丈夫で安価だ。
枯れかけに対し、どのように処置をすべきか迷った。
今植え替えると危険だ、動けない重病人に更なる大手術を加えるようなもので、助か
るものも助からない場合がある。
しかしながら悪い処があるならばそこを取り除く処置をしないと助かる可能性を見過
ごす。
調査の結果、処置必要と判断した。具合が悪いので植え替え処置をしたたばかり
だそうだがこのまま見守る方針は枯れるのをただ待つに等しい。
要は、マンポウ流の処置をやってみることとする。
今年の夏を乗り切れば秋には新葉が顔を出すだろう。
成功すればブログに載せる。失敗の場合は黙っていることにしている。
恐る恐る水苔をかき分け根の状態えをチェックした。
結果。
植え替えて1ヶ月しか経っていないのに根が更に腐って中は真っ黒だ。
これがベテランの方の処置の結果なら私が今後どのように処置してもまずもって
助からない。
しかしながら、素人の方の処置の結果なら本質が解らず植え替えているだろうから
助かる可能性は大きい。
黒く土のように風化したところを取り除いた状態。
5月末と云うのに根は全く動いた形跡なく表面にはカビが生えている。
この根の下の腐って茶色くダンゴになった根を除去する、タブン腐敗菌でいっぱいだ。
このまま維持栽培を続けると枯れるのを待つだけだった。
腐った根を除去。
根の表面に着いていたカビも除去。
この状態を見る限り元気になりそうだが、実際は表面皮膜が一皮剥ぎ取られて
いるので毛根の穴や表面はボロボロだ。これを私は大手術と云っている。
水洗い後の乾燥は約半日。徹底的に日陰で乾かす。
植え替えて終了だ。
これからは当分、日が強過ぎず且つ暗過ぎない所又は半日陰か更には70%遮光
に置いて乾かし気味に管理する。
昔の表現ではこうなる。
何のことだか良く解らない?。解ったような錯覚に陥るが良く解らないのだ。
ちなみに。
その点同じような古典園芸でありながら万年青の世界は実に化学的だ。
照度はどの辺の Lx が良いか。朝日と夕日における分光光度と万年青の活性
状態の違い。水苔の肥料成分と古くなった時のPHの変化。遮光の事。等、きりが
ないほど事細かく、基本を解析して記述されている。
本題だが。
私の場合照度で管理している。それがどうしたと云われれば何もないが、本人の
気がすむからやっている。
照度計は昔から仕事で使っていたので抵抗はない。
実生のボトル苗の育成管理にはこれが必需品だが高くて買えなくて実生の先生に
お古を戴いた。その頃より積極的に使っている。
精度の良いものは数万円する。何処で買ったか忘れたが4~6千円くらいで良さそう
な物があり2回ほど買って試したが、オモチャの範囲を出ない。
先生の計器と数値が大きく狂うのだ。
今は戴いた物も寿命なのか時々寝てしまい起きない。
仕方なしに以前買ったオモチャを引っ張り出し使っている。従って数値は超参考値で
ある。
今回の場合当面は、照度的に最大2000~4000Lx程が適当と思っている。
晴天の日の室内出窓の薄いレースのカーテン越し20センチ程の位置の光が
これに相当する。
精度が良くて安価な照度計の出現を待っている。
オモチャでも自分の棚の比較はできるので充分使える。
誰もがこうした科学的な方法で管理する時代がきてほしいものだ。
ご参考。
仕事の関係で色々なタイプの計器を使ったが上記の物が使いやすい。
お勧めだ。
お詫び、購入場所・値段等は古い出来事なので忘れました。
確か殆どは出入りの専門業者の方が探してくれた。値段はオモチャの範囲を
出てないので数千円程度か?。