マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

ネガティブ体験も今では「人生の支柱」&ティーンになっても揺るがない親子間の絆を築くものとは?

2017年08月07日 | 子育て全般

昨夜、キャンプから戻りました!

 

長女と次女は他州、

他国から戻ったばかりの長男はロボティックス等の活動続きで、

三女10歳と次男8歳と夫の4人のみのキャンプ。

ああ、子供が2人ってこういう感じなのだなあと新鮮でした。

やっぱり、1人1人と向き合う時間が格段に増えますね。

 

 

あの「もうだめだ」と思った夜があったからこそ 

長年お世話になった大きなテントが壊れてしまい、

今回、「4人だから大丈夫だろう」と小さなテントを持っていったんですが、

夜になって横になってみたならば、ぎゅーぎゅー。

自ずとテントの半分近くの場所をとる夫と、

小さいながらも動き回る子供に挟まれ、

私なんて、胸の上で腕をクロスしたまま、身動きひとつ取れない状態。

 

それでも何とか眠ろうと、身体の力を抜いたりして、

頑張ってみたんですが、

日が沈み少しは涼しくなったとはいえ、

ぎっしり詰めのテント内はまるでサウナのようです。

←ちなみに、日中35度過ぎ。

 

そこへ、隣のキャンプサイトの大家族が、

夜更けにも関わらず旅立つことに決めたようで、

テントやらの撤去作業を始め、それは賑やかになります。

その上、隣で夫のいびき&次男の寝息も始まります。

 

結局、「もうだめだ・・・」と真夜中に車へ移動。

ああ、足も腕も「それなりに」伸ばせる!なんて快適!なんて静か!

 

まさか40過ぎて、車の後部座席で寝ることに、

これほどの喜びを感じることになるとは、

想像もしなかったですよ。

 

 

朝よくよくテントを見てみましたが、

ち、小さい!

ああ、「4人いける」と思った親の大雑把さ・・・。

 

 

翌日、

「どっちみち、これから家族でキャンプするにしても必要になるからね」と、

大型テントを購入しました。

その夜以来の快適さといったらありません。

 

子供たちも私も、

これまで当たり前のように用いてきた大型テントを

これほど有難く感じたことはないです。

「私達のお城」とまで呼ぶ子供達。

 

もし、「壊れたから」とさっと買い直していたら、

親子共々、これほど有難くは感じなかったでしょうね。

あの「もうだめだ」と思った夜があったからこそです

ネガティブに見える体験が、糧になったなあ、

そんなことを、しみじみと思っていました。

 

 

そして、ここからちょっと飛躍にみえるかもしれないアナロジーですが、

「夜の苦しみ」つながりで、

13年前にメンタルヘルスを壊し(パニック・アタックらしきもの)、

夜な夜な発作に襲われ、パジャマのまま庭を歩き回り、

日常生活がままならなくなった体験を思い出してました。

慣れない場での真っ暗闇に、せまい、息苦しい、身動き取れない、虫や人の声が迫るという状況は、

パニックアタックのひきがねになりやすいんですよね。

私自身は、今ではどうしたらいいか分かるので、落ち着くことができます。

 

そして、あの苦しみもだえた夜があったからこそ、

「当たり前の日常」を送れることをどれほど有難く感じるか、

また、苦しみの中にも自らの手綱を取り戻せるという自信がどれほど培われたかを思っていました。

 

あの体験があったからこそ、

今、子ども達の様子や状況に一喜一憂しながらも、

心の底のところで、「この子達はいずれは大丈夫」と落ち着いた自分がいる、

そう思います。

 

子どもたちに同じような苦しみを通って欲しくない、そう切実に願いつつも、

同時に、それでも、もし通ることになろうとも、

それらの体験は、必ず、その子のその後の人生を支える柱となる、

そう信じる自分もいるのです。

 

 

ネガティブに見える体験は、

後の人生の「糧」となり得ます。


私の13年前の「ネガティブ体験」は、

今では、「人生の中心的な支柱」

 

 

子供達が、

ネガティブに見える体験から一回りも二回りも大きくなっていく姿を、

信じてあげたいですね。

 

 

幸い雨が降らず、テントの外のカバーを取り、星を見ながら眠りましたよ。

目を覚まし、陽光にみとれて。

 

 


家族の比重がまだまだ大きい子供時代こそ一緒に多様な体験を

上の3人がティーンとなり、

子ども時代から成長するほど、彼ら彼女達の中で、

「家族の比重」がどんどん小さくなっていくのを実感しています。

 

子どもは、小さければ小さいほど、

それこそ、次の図のように、「家族が全て」です。

それが、年齢を重ねるにつれ、

友人や周りのコミュニティーの比重が、

どんどん増していきます。

 

 

 

キャンプ中も、三女と次男がきゃーきゃーと遊ぶ様子を眺めながら、

「あと○年したら、ティーンだね」

夫と、そんな言葉を交わしていました。

 

そして、「じゃあ、この家族がまだまだ全ての子ども時代に、

これだけはしておきたい、

そう、上の子達の成長をみるなかで感じることって何だろう?」

改めて、そんな話をしていました。

 

そこで同意したのが、

とにかく、

一緒になって喜んだり悲しんだり笑ったりしながら、

 5感を通したいろんな体験をすることだね、ということ。

砂山を一瞬にして呑みこむ満ち潮に呆然としたり。

水着のまま自転車で森を行ったり。

泡に埋もれたり。

猛スピードで滑ったり。

(この滑り台かなりのスピードなんですが、呆れるほど何度も何度も繰り返してました。←1時間以上

「初め恐かった」そうですが、克服できた自分たちが嬉しくてしょうがないようでした。

こうした「小さくみえる体験」から、実は「とても大きな感覚」をつかんでいることってあるなあと思います。

特に、本人が、極端に吸いつけられるときほど)

 

焚き火をみつめたり。

 

「お城」をしまったり。

 

 

子供時代に、

体験を通した様々な感情を共有することが、

後の「親子間の絆のコア」となるのじゃないかな、

そう思います。

 

いつか子供は青年となり、

家族以外のつながりの中で、様々な体験を通し、

自らの人生を模索するようになります。

それでも、そうした「絆」こそが、

親子でぶつかったり同意しなかったりする場面でも、

話し合ったり、耳を貸してみたり、労わったり、愛したりとすることを可能にするのかもしれないな、

そう感じています。

 

「教える」よりも、

「体験に寄り添って」いきたいですね。

 

 

 

さて、明日には長女と次女も戻り、

5人との夏休みが始まります。

夏休みは9月最初の週まで、まだまだ続きますよ。

みなさん、よい夏休みを!