
「知りすぎていた男」はヒッチコック監督、ドリス・デイ、ジェームズ・スチュアート主演の1955年の作品。昼のテレビで見た。
有名な「ケ・セラ・セラ」が効果的に使われ、オーケストラシーンもなかなか。ヒッチコックならではのカメラワーク、音使い、映画的には感心することが多いのだが、いかんせん、当時のアメリカ映画総てと共通して、男女の関係が気色悪い。息子が誘拐されたことを知ったらヒステリーを起こすだろうと妻に睡眠薬を飲ませてから伝える夫なんて!
http://www.t3.rim.or.jp/~bluesnow/vertigo/hitchcock/holly22.html
昔の欧米映画は、男女の関係、有色人種の扱いが、本当にひどい。そういう時代だったのだと、胸に収めて見るのだが、鼻白んでしまって、感動が薄まってしまう。子どものころ、ワクワクして見たオードリー・ヘップバーンの映画も然り。小鹿物語は今も泣いちゃうけど。
なんでも出来て強くて頼りがいのある男、おきゃんで自立心が強いけど、最後は男を頼って幸せになる女。このパターンばかり見て育った女性たちが、後にウイメンズリブを激しく立ち上げた気持ちはわかる。アメリカ男の胸をくすぐるこのパターンを実現しようと、アメリカって他の国にでしゃばって行って、頼ってもらって、「アメリカのおかげで幸せになったわん♪」と、他国に言ってもらいたいのじゃないかと、映画を見ながら思ってしまった。父性の国アメリカ! わたしには、ジェームズ・スチュアートが年寄りに思えて、ドリス・デイのお父さんに見えちゃう。フレッド・アステアも、ケイリー・グラントも、グレゴリー・ペックも、恋人というより、お父さんって感じしませんか!?
世の中のカラクリがわかるたびに、酔えるものが減っていく。
有名な「ケ・セラ・セラ」が効果的に使われ、オーケストラシーンもなかなか。ヒッチコックならではのカメラワーク、音使い、映画的には感心することが多いのだが、いかんせん、当時のアメリカ映画総てと共通して、男女の関係が気色悪い。息子が誘拐されたことを知ったらヒステリーを起こすだろうと妻に睡眠薬を飲ませてから伝える夫なんて!
http://www.t3.rim.or.jp/~bluesnow/vertigo/hitchcock/holly22.html
昔の欧米映画は、男女の関係、有色人種の扱いが、本当にひどい。そういう時代だったのだと、胸に収めて見るのだが、鼻白んでしまって、感動が薄まってしまう。子どものころ、ワクワクして見たオードリー・ヘップバーンの映画も然り。小鹿物語は今も泣いちゃうけど。
なんでも出来て強くて頼りがいのある男、おきゃんで自立心が強いけど、最後は男を頼って幸せになる女。このパターンばかり見て育った女性たちが、後にウイメンズリブを激しく立ち上げた気持ちはわかる。アメリカ男の胸をくすぐるこのパターンを実現しようと、アメリカって他の国にでしゃばって行って、頼ってもらって、「アメリカのおかげで幸せになったわん♪」と、他国に言ってもらいたいのじゃないかと、映画を見ながら思ってしまった。父性の国アメリカ! わたしには、ジェームズ・スチュアートが年寄りに思えて、ドリス・デイのお父さんに見えちゃう。フレッド・アステアも、ケイリー・グラントも、グレゴリー・ペックも、恋人というより、お父さんって感じしませんか!?
世の中のカラクリがわかるたびに、酔えるものが減っていく。