10月3日(金)は建国記念日でお休み。韓国では開天節(개천절)と言いますが、韓民族の始祖、檀君王倹(タングン ワンゴム단군왕검)が最初の国家とされる古朝鮮(고조선)を作ったことを記念する日です。
ちなみに国家の始まりは紀元前2333年としているので、今年は建国4347年!この説の真偽については、韓国でも色々な意見があるのですが、それは学者にゆだねるとして、3日当日、聞きなれない単語がラジオから聞こえてきました。
「今日は開天節です。パンマンニョンの歴史を誇る我が国の.....」といった言葉だったように記憶していますが、数秒考えて、半万年(반만년)だと分りました。言いたいことは分りますが、半万年はちょっと言い過ぎ。
確か、韓国五千年の歴史といっていたような記憶があるのですが、いつから半万年に「格上げ」されたのでしょうかそのうち、0.5十万年になったりして....
それはさておき、10月9日。公休日を利用して、合唱団のYさんと部隊チゲ(부대찌개)を食べに、議政府(ウィジョンブ 의정부)市まで足を伸ばしてきました。食堂の名前は「おでん食堂」。ソウル市内だけでもあまたと存在する、「元祖、部隊チゲ屋」の看板を掲げているお店の中で、最も有名な店です。(部隊チゲの由来については、13年6月25日に書いた「ジョンソン鍋の秘密」で詳述しているので、そちらを参考して下さい。)
議政府市はソウルの北方にある人口43万人の都市。かっては北のはずれの米軍基地の町というイメージでしたが、現在はソウル市のベッドタウンとして目覚ましい発展を遂げています。
写真は2012年に開通した議政府市自慢の無人鉄道、Uラインです。韓国では軽電鉄(경전철)と呼ばれていますが、議政府市を含む4か所で運営されています。運賃は1300ウオン(約130円)均一です。
Yさんと二人、Uラインでさっそうとお店に向かいます。私も男の子ですね。新しい乗り物に心臓がドキドキしてしまいました。それにしても、この写真だけ見ると、まるで未来都市のイメージですね。
電車に乗ること約10分。中央駅で下車すると、そこは議政府名物、部隊チゲ通りの入り口。議政府市は部隊チゲによる町おこしを企画しており、横断幕には「第9回議政府部隊チゲ祭り」とあります。
入り口はこんな感じ。
100メートルほどの通りですが、両側に部隊チゲ屋さんがずらりと集合しています。
おでん食堂の開業は1960年。当初はおでんを販売する屋台でしたが、ふとしたことからハムやソーセージを使った部隊チゲを考案。今では、韓国中にその名を知られる有名店となりました。
おでん食堂全景。この日も大勢の人がお店の前で列を作っていました。
おでん食堂の名声は私も知っていましたが、一方で、それほど美味しくない、店員が不親切、といった噂も聞いていました。さて、真相はどうでしょうか?
写真は店内の様子。有名店らしく、壁じゅうが取材記録。日本の雑誌や新聞の切り抜きもたくさんありました。
まずはこんな感じ。二人分です。
韓国の流儀で、ラーメンを2つに割って、入れます。
おかずはこれだけ。韓国の一般的水準と比較すると、かなり貧弱です。
スープを入れて、沸かしているところ。
出来上がりです。
味は....そうですね。
私にとっては、1時間かけて食べに行くほどの味ではありませんでしたが、ハムやソーセージは他の店より、高級なものを使っている印象でした。期待が大きかっただけに、肩透かしを食らった気分.....
ですが、お店はかなり繁盛している様子だったので、私の嗜好と合わなかったということにしましょう。
とまあ、今回は空振り。また、次回に期待しましょう。