ヨーロッパ最大のカルスト鍾乳洞。
鍾乳洞の入口の上には、ラテン語で"Immensum ad antrum aditus!"と書かれている。これは「旅行者よ、広大な洞窟に入れ」という意味である。
ひんやりとした洞内では、驚きの連続。
自然からのダイレクトボイスのように、いろんな声が聞こえてきた。
素晴らしい経験だった。
現在の観光コースは約5km。
そのうち3.7kmを電車が走っていて、電車から鍾乳洞を観る。
電車に乗るとすぐに、茶色から白色に至る鍾乳石や石筍が並ぶ。
鍾乳石は上から地面に向かって成長するのに対して、石筍は地面から上方に成長する。
そして、この2つがつがなると石柱になる。
鍾乳石が1mm成長するのには、10年から30年がかかるといわれる。
鍾乳石の中には、ラクダ,ワニ、カメ、オウム、フクロウ、男の子などに見えるものもある。最も白い鍾乳石は、「ブリリアント」(Brilliant)と呼ばれ、ポストイナ鍾乳洞のシンボルになっている。
二番目に大きいホールは会議ホール(Congress Hall)と呼ばれる。
観光客は電車からおり、ここからは歩いて観る。
そして、大きい山(Great Mountain)という地下の山からロシア橋(Russian Bridge)を渡る。この橋は、第一次世界大戦の間、ロシア捕虜によって建設されたものである。
鍾乳洞は、美しい洞窟(Beautiful caves)という部分に続く。
その名のとおり、この鍾乳洞の中でも最も美しい部分で、フローストーンや、「スパゲティ」と呼ばれる美しい細く繊細な形状の鍾乳管がある。
最後に、もう一度電車に乗る前に、コンサート・ホール(Concert Hall)に入る。ここでは、年中、種々のイベントが企画されている。
ホライモリという目のない両生類が生息している小さな水溜りがあり、
その姿を見ることができる。
ホライモリは皮膚が肌色のため類人魚とも呼ばれ、何も食べなくても1年近く生きる。