今日の御言葉 20161104 マタイ26：57～68 「ユダヤ人による裁判」

11月4日（金）
現在のテーマ「最後の一週間②“最後の晩餐、そして十字架”」
今日のテーマ「ユダヤ人による裁判」
■聖書　マタイ26：57～68 (64)
■聖句　イエスは言われた。「それは、あなたが言ったことです。しかし、わたしは言っておく。あなたたちはやがて、／人の子が全能の神の右に座り、／天の雲に乗って来るのを見る」。(64)
■解説
捕えられたイエスは大祭司カイアファのところに連れて行かれ、裁判に掛けられます。何人もの証人が訴えますが、証拠を得ることはできません(60）。業を煮やしたカイアファは「生ける神に誓って答えよ。お前は神の子、メシアなのか」と問います。それに対する答えが今日の聖句です。「あなたが言ったことです」は肯定と否定が含まれた言葉で、「わたしは言葉通りのものです。しかし、あなた方が考えるようなメシアではありません」と言う意味です。そして、「しかし」と続きます。ここではイエスの神性がはっきりと宣言されています。「全能者の右に座り」は神と自分が同等の存在であることを表わし、「天の雲に乗ってくる」は権威者としての復活と再臨を意味しています。この言葉を聞いた時、カイアファは服を引き裂いて、怒りを現わします。イエスが自分と神を等しいものとしたからです。これはユダヤ教では大罪で、死刑に当たるものでした。イエスは自らを神と宣言し、彼らはその言葉の意味を理解しましたが信じることはできませんでした。イエスが十字架に付けられた理由は、自らを神と宣言したからです。そしてイエスはその通りのものであられたのです。
■祈り
イエスよ、あなたは自らの神性宣言に命をお掛けになりました。日々ささげる私たちの信仰告白が霊と真からのものでありますように。