Daily Bread 日々の御言葉

聖書の御言葉をあなたに

「聖書各駅停車」
創世記からはじめて黙示録までをゆっくり走ります。

今日の御言葉 20171121 ヨブ記16:1~17:16「ヨブの応答④」

2017-11-21 | Weblog
11月21日(火)
現在のテーマ「ヨブと友人たちの討論」
今日のテーマ「ヨブの応答④」
■聖書 ヨブ記16:1~17:16 (16:19)
■聖句 「このような時にも、見よ/天にはわたしのために証人があり/高い天には/わたしを弁護してくださる方がある」。(16:19)
■解説
エリファズらの主張は、ヨブが本当に正しい人であるなら、決して、このような苦悩に遭うことはないはずだ。しかし苦悩がやって来たのであるから、彼は悪かったに違いない。そして、もし彼がこのことを認めないなら、彼は偽善者でもある、というものです。それに対してヨブの主張は、自分に落ち度がないという点と、神はご自身がよしとされることを行う権利があるとうことです(以上テンディル「ヨブ記」p-309参)。苦しみの原因を見いだせないヨブの苦悩は続きます。16:11「神は‥‥神に逆らう者の手に任せられた」は、ヨブが起こっていることの背景に気がつきはじめていることを示唆すると共に、神の手から離れ、放置された時の人の無力さを私たちに教えます。ヨブの友人への非難、神への訴え、現状への悲観は続きます。その中で今日の聖句は希望の光となっています。「わたしのための証人」、「わたしを弁護してくださる方」。ヨブにとって神は唯一であり、神以外の神的人格などはあり得ません。しかし、ヨブは神ご自身の中に、友人たちが描く神、正義に従って報いる絶対者とは異なる面があることに気がつき始めています。友として、人のために証言し、弁護し、とりなす神を、同じ神の中に発見しつつあります。ヨブはキリストも三位一体の教理も知りませんでしたが、彼なりに、神の人格の中に、仲保者であるキリストの姿を見始めているのです(以上「新実用聖書注解p-698」参)。それは、17:3の「あなた自ら保証人となってください」という祈りとなり、「誰がわたしに希望を見せてくれるのか」(17:15)という嘆願へと発展しています。
■祈り
ヨブのように苦しんだ人はありません。その中で、ヨブは高い天におられる神と等しい仲保者に気がつき始め、そこに希望を見いだしました。新約の光の中で、私たちはもっとはっきりと仲保者の姿を見ることができます。だからこそ、どんな時にもそのお方に信仰をささげ、希望を失うことがありませんように。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿