とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2016初夏の大杉谷ツアー:1日目

2016-05-23 22:31:43 | 山登り
5月21・22日の土日にわたって近畿の秘境“大杉谷”に行ってきた。大杉谷は、黒部峡谷、清津渓谷とともに日本三大渓谷、日本の秘境百選の一つにもあげられている。手付かずの原生林と渓谷の中を歩き、7つの滝と10の吊橋を巡る渓谷歩きの山旅だ。3年前、紅葉の時期に歩いて以来、2回目となる。

前日の金曜日の夜に自宅を出て、道の駅「奥伊勢おおだい」で車中泊後、滋賀のメンバーと合流し、大杉谷への登山口となる宮川第三発電所に車で向かう。9:15。登山口手前のトイレがある駐車場に車を止める。


宮川第三発電所の裏側に登山口のゲートがある。


9:25。ここから、大杉谷に向けて出発だ。


登山者カウンターがあるゲートを抜けると、いきなり岩盤をくり抜いた水平歩道になる。幅1m弱の歩道で、左側は切り立った岩壁だ。


鎖をしっかり握って進む。


岩壁の下には、エメラルドグリーン色に輝く宮川の清流がゆっくり流れている。


アップダウンを何度も繰り返し、鎖に捕まりながら道を進む。


9:55。最初の吊り橋に着いた。


以後、このような吊り橋を幾度も渡ることになる。


10:30。河原に降りると、水の透明度がよくわかる。


河原で少し休憩。


ここの吊り橋は、鉄骨で支えられているのでほとんど揺れない。


11:30。歩道を歩いているメンバーの足が止まり、何かを見ている。


視界の先に見えていたのは、落差約180mの千尋(せんぴろ)滝だ。大杉谷中最大の落差を誇り、頭上から降るようなシチュエーションの滝だ。






千尋滝前には、立派な東屋があり滝見をしながら休憩できる。


横に倒れた木が、岩を抱えて再び上に伸びている。植物の逞しい生命力に感動だ。


岩を削ってできた階段の道もある。


湧水が滴り落ちる岩のトンネルを通り抜ける。


12:50。1日目のハイライトとなるシシ渕に到着する。渓谷の奥には、ニコニコ滝が見え、格好のビューポイントである。渕の水が美しく、静謐で神秘的なムードが漂い、いつまでも離れがたい場所だ。水が豊富に汲め、昼食休憩とする。


ゆっくり滝を見ながら物思いにふける。


13:35。シシ渕を出て先に進むと、すぐ横にも大きな滝がある。木陰から差し込む光の筋が滝の水に映し出されている。




13:55。シシ渕から見えたニコニコ滝が間近になった。落差50mで2段に分かれている。


平等吊り橋が見えてきた。大杉谷の中では最も長い82mもある吊り橋だ。


吊り橋には、巨大な平等の岩壁がすぐ近くに迫り迫力満点だ。谷から垂直に上がる岩壁で,見ているだけで首が痛くなる。


名前はわからないが、この岩壁も大きい。


14:40。大杉谷の看板前で記念撮影。


15:00。吊り橋を渡ると、この日の宿となる桃の木山の家だ。


桃の木山の家は、大きな山小屋で最大500人もの収容能力があるという。この日は、170人ほどが泊まるらしく、大賑わいだった。小さいながらもお風呂もあり、早めに到着したおかげですぐに入ることができた。部屋も我々パーティだけの貸切となった。翌日は、さらに奥の堂倉滝まで行く予定だ。

参考1:1日目のコースマップ(YAMAPで記録)


参考2:1日目の高低図(YAMAPで記録)


「2016 初夏の大杉谷ツアー:2日目」に続く。