マックンのメモ日記

気になったニュースや関心事などをピックアップ。
今チワワのプッチという犬を飼っています。
可愛いですよ。

あなたの知らない貧乏ゆすりの意外な効果!

2012-04-09 08:49:42 | 健康・医療・スポーツ
貧乏ゆすりと言うと「行儀が悪い」と親に叱られ経験があったり、会議などで無意識のうちに貧乏ゆすりして「貧乏ゆすりが目障り」と注意されたことがある人もいると思います。このように貧乏ゆすりには良いイメージはなく、悪い癖と教えられてきました。これって日本人だけかと思ったら、あらゆる人種に見られる癖だそうで、生まれたときから備わっているのだそうです。つまり人類共通の癖ということのようです。ということで日本人だけの癖ではなかったのですね。しかしこの貧乏ゆすりに、メリットも多いことが分かってきたそうです。たとえば女性に多い手足のむくみや冷えの解消に役立つほか、関節が痛んで介護が必要になる事も多い股関節症の治療に活用している病院もあるそうです。そんなわけで専門家は「意識してやるように」と勧めているそうです。貧乏ゆすりに良い効果があるなんて初めて知りました。

貧乏ゆすりは何かに集中したり、いらいらすると、足の動きを止めている大脳の働きが抑えられるため現れるのだそうです。その効能としてまず挙げられるのが、手足の冷えの改善だそうです。国立長寿医療研究センターの中村室長によると、20代~40代の女性4人に貧乏ゆすりをしてもらい、ふくろはぎをサーモグラフィーでその温度を観察したところ、皮膚の温度が5分後に平均で約2度上昇し、最も高かった人は3.3度もあったそうです。室長によれば、「運動の代わりにはならないが、対策にはなる」とのことです。

なぜふくろはぎの皮膚の温度が上昇するのかと言うと、血管外科の松原院長は「血流が改善されるからだ」と言っています。貧乏ゆすりはふくろはぎの筋肉が伸び縮みする反応なので、足腰に溜まりやすい血液をポンプのように心臓へ送り返す働きがあるのです。そのためこの筋肉が働くと、全身の血行がよくなると言うわけです。つまり、深部静脈と呼ぶ血管がふくろはぎの筋肉の伸縮によって、圧迫されたり開放されたりすることで血行がよくなると言うわけです。そのため静脈には逆流を防ぐ弁がついており、井戸のポンプと同じ仕組みで心臓に血液を送り込みやすくなるのです。

それに女性の多いむくみの解消にも繋がると言います。むくみとは皮膚の下の血管から漏れ出た余分な水分が溜まる状態です。女性は筋肉量が少なく皮下脂肪が多いため起こりやすく、血流が改善すると、余分な水分が血管に取り込まれむくみが解消するのだそうです。さらに院長は「ふくろはぎを締め付けるストッキングをはけば効果が高まる」と助言しています。また「エコノミークラス症候群の予防にも役立つ」と指摘しています。この症候群は広く知られるようになりましたが、飛行機の座席で長時間過ごしたため、静脈にできた血の塊が肺の血管などに詰まって起こるものです。だから「貧乏ゆすりで血流がよくなれば、血栓ができにくくなる」のだと言います。

また中年以上に多く、加齢や運動不足、肥満などが原因で起こる変形性股関節症と言うのがありますが、これは股関節に隙間ができた結果、軟骨が磨り減り炎症を起こし激痛が生じる病気です。ある病院ではこの病気に貧乏ゆすりを積極的に取り入れているそうです。院長によれば、副作用はないし、お金もかからないので患者に勧めているそうです。そして暇を見つけては実行するように言っているそうです。それも癖になるほど動かすことが大切だと言います。手術を望まない60代の女性患者に勧めたところ、5年後には痛みが和らぎ、関節の動きもよくなったそうです。

詳しいメカニズムはわかっていませんが、軟骨を培養するときに外から刺激を与えると成長しやすいと言う報告があるそうです。貧乏ゆすりでも軟骨を再生する効果が期待できると京大の教授は言っています。また貧乏ゆすりのし過ぎで関節痛を引き起こしはしないかと言う心配について、どの専門家も否定しています。「貧乏ゆすりという言葉が悪い、健康ゆすりと呼びたい」と国立長寿センター室長は言います。貧乏ゆすりの語源は諸説あるそうですが、膝をゆすっている姿が貧しくて空腹に震えている様子に似ていることから貧乏ゆすりと言われるようになったのかも知れないと言います。今回の話で、貧乏ゆすりという暗いイメージが変わる日が来るかもしれませんね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿