ものみだか日記~平井堅のことばかり考えるまいにち(仮)~

ものみだかい私が、ふなふな書いております。
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そんなマスターに今夜もズキュン!

[生観] ジキル&ハイド

2005-12-27 21:48:27 | (日々のたわごと)
日生劇場で、鹿賀丈史主演の『ジキル&ハイド』を観て来ました。

初演のときの劇評の激賞(韻を踏んでみました)と、
フジテレビでがんがん流れてるTVスポットの鹿賀丈史が魅力的だったので、
かなり期待してたんですけど~~~どー………うーん。

一人の人間の二面性、「ジキル」と「ハイド」の乖離と、
どんどん「ジキル」に侵食されていく「ハイド」の恐怖とか、
そうゆうのが見所じゃないかと思うのですが、

「ジキル」も「ハイド」も鹿賀丈史(まんま)。

いや、あえていうなら、「ジキル」が鹿賀で、「ハイド」が丈史。なんだそれ。
まぁ、あんましメリハリついてないってことで。
ん?二重人格でも同じ人間だから、そんなんでいいの??
いつ、マントを振り回して「アーレ、キュイジーヌ!」と叫ぶかと思いました。
確かに、声色はちょっと変えてるんですけどねぇ…

たぶん、問題は歌。
美声ではあるんだけど、どっちの人格のときも、どんなシチュエーションでも、
朗々と歌い上げてしまうのよね。歌に感情を載せられてない。
シリアスなシーンでも「お、お前全然苦悩してないやんけ…」とか思ってしまう。

特に終盤、ジキルとハイドがせめぎ会う場面はつらかった…。
鹿賀がジキルになったりハイドになったりするのに合わせて、
赤と青にライトも切り替わるんだけど、
それまでかぶってた帽子を落としてザンバラになった鹿賀を見て
思わず頭の中でつぶやき始めてしまいました。
「赤金八」「青金八」「赤金八」「青金八」……
あああだーつーりょーく~~。

チケット代けちって、安い遠い席だったので、
近くで表情や細かい動きの演技まで観えたら、また違うのかな~
迫力もあるだろうしなー、とも思うのですが、

いや、ミュージカルだから。これ。

やっぱ、歌で演技できてないってのは、適性がちょっと問題かと思うですよ。
タイトルロールにもなっている主役が良くないと、
2人のヒロイン(ジキルの婚約者の鈴木蘭々と、ハイドに惹かれる娼婦役のマルシア)が好演しても
なんか「なんであんな男?」とか、イマイチついていけないしなー。
それに、「残虐な殺人鬼」っつっても、なんか事件自体ペラペラに見えてしまうし。

まぁ…難役ですよね…。
かといって、市村正親@新婚が良いかというと、なんか結果は同じ気もするし、
観てて「あー山口祐一郎で観たい!」とかずーっと思ったけど、やっぱそれも違う気がするし、
逆に、持ち味の定まってない、ジキルの実年齢に近い若手~中堅ミュージカル俳優のほうが
上手いことハマる役かもしれません。
ジキルの親友役の石川禅さん、私は『エリザベート』の堅物フランツ皇帝しかしらんかったんだけど、
ひょうひょうとした役柄もすごくハマっていて、この人が主演しても面白そうだなーと思いました。

今度、韓国版も日本で上演されるようですが、
これって、オリジナルは同じなのかな??
物語そのものは非常に面白かったので、配役変えたバージョンにすごい興味あります。
見てみようかな。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして、でした。 (kaori)
2006-03-29 03:29:36
問題は・・・



>朗々と歌い上げてしまうのよね



その通り!なんです。



ですが、歌としては好みの歌声でした。

なんで大抵のことを許しちゃいました。



それまではパプリカかじってるアヤアシイひと、というイメージしかなかったのですが。



ハイドとして歌っているときは低い声で迫力あったのですが、ジキルのときの少々裏声ぎみでヘタレな感じがちょっと笑えましたが、全体としては気に入りました。



韓流というだけ韓国版を敬遠してしたことは反省してます。

ブロードウェー版はDVD化されているので、是非見てみてください。元は英語なのですから!

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