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ノーベル平和賞 サーロー節子さんのスピーチ

2017-12-11 08:37:03 | CDA、心理学等

ノーベル平和賞の授賞式が行われました。

受賞したICAN=核廃絶国際キャンペーンや広島の被爆者サーロー節子さんが、

核保有国や世界に核なき世界を呼びかけました。その全文を探しましたが

ありました。全文を読むとすごいインパクトがあります。

被爆された同胞の日本人が、苦しんだ地獄のような光景を思い浮かべる時

苦悩とこの平和賞の意味を世界に訴えたICANという組織と広島の被爆者サーロー節子

さんに敬意を表します。

サーロー節子さん 2017年ノーベル平和賞記念講演スピーチ全文

一部抜粋 

米国が最初の核兵器を私の暮らす広島の街に落としたとき、私は13歳でした。
私はその朝のことを覚えています。8時15分、私は目をくらます青白い
閃光(せんこう)を見ました。私は、宙に浮く感じがしたのを覚えています。
静寂と暗闇の中で意識が戻ったとき、私は、自分が壊れた建物の下で身動きが
とれなくなっていることに気がつきました。
私は死に直面していることがわかりました。
私の同級生たちが「お母さん、助けて。神様、助けてください」と、
かすれる声で叫んでいるのが聞こえ始めました。

 そのとき突然、私の左肩を触る手があることに気がつきました。
その人は「あきらめるな! (がれきを)押し続けろ! 蹴り続けろ! 
あなたを助けてあげるから。あの隙間から光が入ってくるのが見えるだろう? 
そこに向かって、なるべく早く、はって行きなさい」と言うのです。
私がそこからはい出てみると、崩壊した建物は燃えていました。
その建物の中にいた私の同級生のほとんどは、
生きたまま焼き殺されていきました。私の周囲全体にはひどい、
想像を超えた廃虚がありました。

 幽霊のような姿の人たちが、足を引きずりながら行列をなして歩いていきました。
恐ろしいまでに傷ついた人々は、血を流し、やけどを負い、黒こげになり、
膨れあがっていました。体の一部を失った人たち。
肉や皮が体から垂れ下がっている人たち。飛び出た眼球を手に持っている人たち。
おなかが裂けて開き、腸が飛び出て垂れ下がっている人たち。
人体の焼ける悪臭が、そこら中に蔓延(まんえん)していました。
このように、一発の爆弾で私が愛した街は完全に破壊されました。
住民のほとんどは一般市民でしたが、彼らは燃えて灰と化し、
蒸発し、黒こげの炭となりました。その中には、私の家族や、
351人の同級生もいました。その後、数週間、数カ月、数年にわたり、
何千人もの人たちが、放射線の遅発的な影響によって、
次々と不可解な形で亡くなっていきました。
今日なお、放射線は被爆者たちの命を奪っています。

全文は

サーロー節子さん 2017年ノーベル平和賞記念講演スピーチ全文

 

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