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ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
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ホントに勝ったのはどれくらい?

2007-09-13 23:12:58 | Weblog
 ちょっと前になりますが、9月4日の日経金融新聞に「日本株全般を対象とするR&I分類の国内株アクティブ型で、10年以上運用中の投信40本のうち75%がTOPIXを上回った」という記事がでていました(QUICK・QBR調べ)。
 一方、モーニングスターの調査では、日本の場合、10年以上の運用実績のある日本株アクティブファンドは平均でTOPIXを上回っている(本数ではOPIXを上回ったのは64本中31本と半分以下)という結果を報告しています。

 これだけみると、10年単位でみるとアクティブファンドが有利な気がします。しかし、本当にそうでしょうか。実際にはその途中で消えた(途中償還された)投信がたくさんあって、生き残った投信とインデックスで比較しているからです。
 この間、途中償還された日本株投信の正確な数字はわからないのですが、一昨年の金融審議会の中で、投信協会の副会長は「期限前償還は100件から200件、毎年行なわれている」と発言しています(日本株の投信だけでなく投信全体の数値)。
 できれば、10年前には何本の日本株投信があって、そのうち何本が途中で消えて、生き残ったファンドの何割が勝ったのか、正確な数値が知りたいところですね。

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