マオ猫日記
「リヨン気まま倶楽部」編集日記
 




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 会場入口付近でまず目にするのが日本のマンガ本で、その名も「JIMBOUCHO」(神保町)。出店しているのは主としてフランスで仏訳された日本の漫画を扱う書店ですが、「日本から直輸入」を謳い文句にした日本のマンガ・アニメ専門店「まんだらけ」のブースもありました。そこから左手には同人誌を出すサークルのブースがあり、中には模型や浴衣を展示しているところも。さすがに出店サークル数は日本のコミックマーケットとは比べ物になりませんが、逆にこれだけフランスに日本的な「MANGA」を描く人がいるというのが驚きでした(ちなみに仏人のアニメファンに言わせると、仏語でいう「BANDE DESINEE」と、日本原産の「MANGA」「ANIME」は違う概念らしい・・・)。

 ゲームコーナーではSEGAやSONYといったおなじみの会社が新作ソフトを紹介していた他、その隣のマンガ地区の一角にはなんと大阪からやってきたという日本のメイド喫茶が。もっとも、アニメ・ゲーム文化とはいえ、果たしてこの「メイド喫茶」という業種?がフランスでも受けるかどうかはよくわかりませんが・・・(ちなみに、メイドの子たちと写真を撮影しようとすると3ユーロとられます)。実際、多少広いスペースを確保していたせいもあってか、メイド喫茶コーナーは若干ガランとしていたという印象でした。

 その他、奥のステージでは何やらコスプレ姿の仏人によるイベントが行われ(但し、何故か司会の話す仏語は上手く聞き取れず・・・)、カラオケや映画上映コーナーにも人が集まり、大盛況。書籍コーナーにはパリの日本食料品店も出店し駄菓子や日本食品を販売していた他、軽食コーナーには、リヨンをはじめ欧州に数店を展開する回転寿司チェーン「MATSURI」の寿司弁当もありました。ただ、どの展示・出店にしろ、扱っているものは日本文化とはいえ、当然のことながらフランス人の、フランス人による、フランス人のための見本市なので、意外と日本人として見学した場合楽しめるスポットが少ないような気もしました(流行しているマンガ、アニメも日本とは微妙にずれていたりする)。

 実は、今回の「ジャパン・エキスポ」、ヴィルパント見本市会場の5号館を借り切っているものの、実際には4割ほど空きスペースがあり、予想来場者数も約6万人とはいえ、まだまだ発展の余地がありそうです。とはいえ、従来は日本が一方的に文化を輸入するだけだったものが、いまやこうして見本市が開かれ、日本人シェフがミシュランの高級星付きレストランとして認められる時代。ジャパン・エキスポ」の益々の発展を期待したいところです。

 



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