以前のエントリーでも触れた、フランスの現代日本文化に関する見本市「ジャパン・エキスポ」に行ってきました。これは、柔道・着物・囲碁・将棋からマンガ、アニメ、ゲームまでを幅広く扱うイベントで、今回でなんと7回目。日本航空や国土交通省所管の独立行政法人・日本観光振興機構(JNTO)も協賛しており、初日(7月7日)には在フランスの日本大使も見学に訪れたそうですが、その実態は、マンガ、ゲーム、アニメ、同人誌で展示内容の9割を占めるいわばフランスのコミックマーケット(コミケ)で、茶道・歌舞伎といったいわゆる伝統芸能的なものは全くありませんでした。
ブリュッセルから自家用車で約2時間半、会場となったシャルル・ド=ゴール空港近くの「北パリ・ヴィルパント見本市会場」につくと、駐車場から会場までの移動手段として、黄色い不思議なゴンドラが。これは10人乗りの小型のケーブルカーで、レールの上をケーブルに引かれながら走り、末端区間では減速して機械的にドアを開閉するのですが、とにかく加減速が急で、日本であれば安全基準を満たさないこと請け合いの「遊具」でした。うーん、上記の日本大使とかもこの乗り物に乗ったんだろうか・・・
さて、会場にゴンドラで到着してまず目にするのは、コスプレ姿の仏人女性。何やらチラシを配っていましたが、この他にもコスプレをしているフランス人もそこそこいます。本格的な「衣装」と呼べそうなものから手軽に自作したと思しきサムライのような格好まで様々ですが、これだけの数のフランス人が日本人がするのと同様に日本製キャラクターのコスプレをしているのを見るとやはり不思議な感じがします(ちなみに、3日間の開催期間中、コスプレの世界大会の仏予選も行われたとか)。
(その2に続く)