カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

キンドルで読んだ本(2月)

2013年03月01日 | ☆読書とか    

 今年の1月にキンドル・ホワイトペーパーを買って・・・の、2月です。この1ヶ月(というか4週間)で、100冊の本を読みました。すべて短編、中にはほんの数ページで「1冊」というのも少なくないんですけどね。数値しては、そういうことになります。1月に読んだ分と合わせると、130冊。著作者数では、100人を超えました。
 そんなこんなの話を始めるとキリがないんですけどね。「カエサルの世界」っていうのは、基本的に「写真ブログ」っていうことになっているわけで、これまでも、「○月に読んだ本」とかいう記事で文庫本の表紙なんかを取ったりして何とか誤魔化していたわけですけど、「キンドルで読んだ本」ということになると、キンドルを撮るしかありません。

 ・・・というわけで、キンドルの辞書機能です。まあまあ便利です。でも、「まあまあ」どまりです。
 そのへんのことについては、そのうち、記事にする・・・かもしれません。今回は、とりあえず、写真だけです。


 キンドルの機能のひとつ。本(または章)を読み終えるまでの時間表示です。最初は、ヘンな機能だな・・・なんて思ってましたけど、慣れてくると、なかなか使えます。悪くありません。
 このへんのことについても、そのうち記事にする・・・かもしれません。今回は、とりあえず、写真だけです。

 ・・・というわけで、とってつけたような写真とその説明はおしまいです。

 キンドルで2月に読んだ本を列挙します。
 列挙するだけで、凄いと思います。
--------------------------------------------------------------------------
 種田山頭火『四国遍路日記』・・・前回、「1月に読んだ本」に入れてましたけど、厳密に言うと、2月1日に読みました。
 ラメー  『フランダースの犬』
○中島敦  『悟浄嘆異-沙門悟浄の手記』
 新美南吉 『ごん狐』
 菊池寛  『恩讐の彼方に』
 宮沢賢治 『セロ弾きのゴーシュ』
 泉鏡花  『高野聖』
 ポー   『モルグ街の殺人事件』
 夢野久作 『きのこ会議』
 小泉八雲 『狢』
 正岡容  『吉原百人斬り』
 堀辰雄  『風立ちぬ』
 アンブローズ・ビアス『世界怪談名作集 04 妖物』
○菊池寛  『アラビヤンナイト一、アラジンとふしぎなランプ』
 正岡子規 『ベースボール』
 永井荷風 『墨東奇譚』
○宮沢賢治 『雨ニモマケズ』
 村山塊多 『悪魔の舌』
 グリム  『ヘンゼルとグレーテル』
 トルストイ『イワンの馬鹿』
○中里介山 『大菩薩峠 06 間の山の巻』
 小川未明 『赤いろうそくと人魚』
 宮本百合子『中国文化をちゃんと理解したい』
 アミーチス『母を訪ねて三千里』
 三遊亭円朝『文七元結』
 カフカ  『断食芸人』
 魯迅   『狂人日記』
 ガンジー 『非暴力』
 有島武郎 『カインの末裔』
 アナトール・フランス『世界怪談名作集 11 聖餐祭』
○坂口安吾 『ヤミ論語』
○菊池寛  『真田幸村』
 ロマン・ロラン『ジャン・クリストフ』
○中里介山 『大菩薩峠 07 東海道の巻』
 久生十蘭 『キャラコさん 01 社交室』
 海野十三 『十八時の音楽浴』
 斎藤茂吉 『愛国百人一首評釈』
 佐々木味津三『右門捕物帖 01 何番幽霊』
○森鴎外  『じいさんばあさん』
 喜田貞吉 『サンカ者名義考-サンカモノは坂の者』
 井上円了 『妖怪研究』
 中原中也 『散歩生活』
 ドストエフスキー『鰐』
○宮本百合子『シートンの「動物記」』
 田中貢太郎『四谷怪談』
 ペロー  『碧ひげ』
 佐藤垢石 『那珂川の鱸釣り』
 寺田寅彦 『漫画と科学』
 鈴木梅太郎『ヴィタミン研究の回顧』
 岸田国士 『歌舞伎劇の将来』
 服部之総 『黒船前後』
 倉田百三 『あわれなる廿日鼠』
 渡辺温  『ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった』
 豊島与志雄『不思議な帽子』
 アンデルセン『雪の女王 七つのお話でできているおとぎ物語』
 小酒井不木『犬神』
 林不忘  『釘抜藤吉捕物覚書 01 のの字の刀痕』
 久坂葉子 『久坂葉子の誕生と死亡』
 浅沼稲次郎『私の履歴書』
 甲賀三郎 『計略二重戦 少年密偵』
 ランボー 『ランボオ詩集<学校時代の詩>』
 松浪明  『山想う心』
 高木貞治 『ヒルベルト訪問記 1932年10月8日,グッチンクゲン』
 小野佐世男『幽霊』
 古川緑波 『浅草を食べる』
 ゴーゴリ 『鼻』
 横光利一 『蠅』
 浜尾士郎 『悪魔の弟子』・・・キンドルでの100冊目。
 原民喜  『夏の花』
 三木清  『日記と自叙伝』
 徳田秋声 『或売笑婦の話』
 黒岩涙香 『探偵物語の処女作』
 内村鑑三 『問答二三』
 植村経吉 『海島冒険奇譚 改訂軍艦 01 序』
 福沢諭吉 『物理学の要用』
 兼常清佐 『音楽会の迷信』
 西田幾多郎『世界新秩序の原理』
○中里介山 『大菩薩峠 08 白根山の巻』
 葉山嘉樹 『セメント樽の中の手紙』
 折口信夫 『神道の新しい方向』
 佐藤惣之助『釣れない時 君は何を考へるか』
 樋口一葉 『にごりえ』
 狩野直喜 『孔子と管仲』
 立原道造 『萱草に寄す』
 楠山正雄 『猿かに合戦』
 チェーホフ『犬を連れた奥さん』
 石川啄木 『人間の悲哀』
○久生十蘭 『キャラコさん 02 雪の山小屋』
 モーパッサン『狂人日記』
 木下杢太郎『市街を散歩する人の心持』
 薄田泣菫 『利休と遠州』
 九鬼周造 『偶然に産まれた駄洒落』・・・キンドルでの100人目。
 伊藤左千夫『隣の嫁』
 葛西善蔵 『哀しき父』
 岡本かの子『食魔』
 木内高音 『やんちゃオートバイ』
○阿部之総 『黒船来航』
○佐々木味津三『旗本退屈男 01』
 高村光雲 『幕末維新回顧談 01 父祖の話』
○高村光雲 『幕末維新回顧談 02 私の子供の時の話』
○林不忘  『早耳三次捕物聞書 01 霙橋辻斬夜話』
--------------------------------------------------------------------------
 冒頭に○印のあるものは、すでにキンドルで読んだことのある著作者です。それ以外は、キンドルでは、初めて読んだ著作者ということになります。
 とにかく「キンドルで100人の著作者を読む」ということを目標にしていたので、名前だけ知っているような人や名前も知らないような人を選んで読みまくりました。早ければ2月中に・・・と思っていて、2月中は無理かな・・・と思った時期もあったのだけど、キンドルでの本の選び方(まだ読んでいない人を見つけたら、その人の作品の一覧を表示させて、その中で、短くて、面白そうなのを選ぶ)とかに慣れるにしたがってスピードアップ。あっさりと達成してしまいました。

 キンドル+青空文庫+短編は、最高に面白いです。
 とにかくタダなので、名前も知らない作家の、聞いたことのないような作品をダウンロードしちゃうことができます。ダウンロードしたからには読んでみるわけですけど、文語体だったり、旧字・旧かなだったりして読みにくければ、あるいは、内容が難しすぎたり、つまらなかったりすれば、読むのを止めちゃえばいいわけです。せっかく買ったのだから、とか、せっかく借りたのだから・・・などという遠慮は要りませぬ。
 何冊もの本が読みかけになり、たまっていくわけですけど、そうした中から、そのときの自分の気分に合わせて、読みたい本だけを読んでいくということができます。凄いです。

 まあ、短期間にこれだけの本を読んじゃうと、いろいろと、いろいろいろいろと考えることはあるわけですけど、でも、評論じみたことをするつもりはないのですよ。そういうことをするためには、ちょっと読み足りないかなという気がしています。100人を読んだとは言うものの、ほとんどは1冊だけ(しかも短編、中には数ページだけというのも少なくない)ですからね。
 でも、「時代」とかを語りたいという気分はムクムクと湧き起こっています。でもでも、そういうのを語るためには、まだまだ読み足りないですね。もっともっと読まなくちゃいけないと思っています。でもでも、そういうのを語るために読書していたんでは、本来の読書の楽しさというのから外れちゃうんじゃないかということも危惧しています。
 カエサルは、文芸評論家にはなりたくないです。一読書子として、読書を楽しみたいです。

 キンドルでの読書を始めたのに相前後して、読書メーターというのにも参加しました。1冊ごとのコメントなんかも書いています。興味のある方は、覗いてみてください。


        ← 応援クリック、よろしくお願いします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿