カトリック高円寺教会ANNEX

2004年に晴佐久昌英神父様により成人洗礼をうけた『おやじ』の[信仰告白]風コラム

『チャバってヤツは』

2010-10-30 00:01:23 | Weblog
 うわさのヤツがやってきた。


 やってくるのは仕方がない。


 やってきてしまうのだからどうしようもない。


 たぶん誰にも止めることはできないだろうから。


 しかし


 なんてったって今回はタイミングが悪い。


 悪すぎる。


 先週末くらいから


 ずっとずっと気になっていた。


 ありとあらゆる情報源を駆使し


 耳をダンボにして


 ヤツの動向を追いかけ、ウォッチし続けてきた。


 大方の予想通り


 やっぱりヤツはやってきたのだ。


 自転車に乗るくらいにゆっくりとしたリズムで


 こちらのやきもきする気持ちをあざ笑うかのように


 凶暴に


 ゆっくりと。


 ヤツには名前がつけられていることを知った。


 14というナンバーの他に名前が。


 チャバ


 タイという国の言葉で


 意味は、ハイビスカス。


 それが名前だった。


 


 この暴れん坊が


 週末


 ぼくらの住む町にもやってくる。


 じっと身を潜めていれば


 通り過ぎていくことだろう


 でも今度の日曜日は


 教会で年に一度のバザー「教会まつり」が開催されることになっている。


 みなさん金曜日くらいから最終準備に取りかかっていただくことととなる。


 ヤツの


 チャバの動向によっては


 みなさんの安全を最優先に確保しなければならないので


 政府の専門機関にも連絡を取って


 ヤツのこれからの動きについて相談もした。


 教会の事務局の教会委員長にも状況を話した。


 「希望的観測での判断はやめよう。」


 意見は一致した。


 教会まつりは延期。




 しかし


 ヤツひとりのせいで


 しかたない。


 チャバ


 ウーロン茶や紅茶の


 茶葉


 くらいにしておいて欲しいものです。


 まったくぅ。





 ちなみに教会まつりは11月21日(日)に開催で調整中です。






 神に感謝。
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『おひさまに』

2010-10-27 12:32:41 | Weblog
 少し前まであれほど悪役みたいな存在だったのに


 「灼熱の太陽」くんは


 「おひさまの光」に名前を変えて


 ずいぶん控えめになった


 その輝きと熱量を


 とっても冷たい秋風の中


 ぼくの背中に


 「おつかれさま。」とふりそそいでくれている。





 なんだか


 久しぶりの感覚に


 ほんの少しだけ


 遠回りしてみたくなった。


 そんな


 ひととき







 神に感謝。
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『午前0時のお祈り』

2010-10-26 01:25:24 | Weblog
 午前0時になったらお祈りしよう。


 断る理由が無いし


 断れるわけも無い。


 弱っている、希望が無いというようなこと言ってたって


 そんなこと聞いたら


 自然に涙が出てきた。


 だから


 祈ります。


 いろいろな意味で距離が遠かったり


 直接、声をかけることがかなわなかったり


 物理的に何も出来なかったりするのだけれど


 ぼくたちには


 祈る


 すべがあるから。


 

 後悔みたいな感情


 「本当だったら」なんて


 同情という名の皮をかぶった自己満足に近い感傷


 いろいろな思いを込めて


 マリア様に


 取次ぎを


 祈ります。



 
 きっとだいじょうぶ。


 


 神に感謝。
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『いつの日にか書いたメモに』

2010-10-12 23:23:23 | Weblog
 気分転換に


 整理、整頓


 そう、お掃除でもしてみようかなと思いつく。


 積み重ねられた書類のしたからメモ帳が出てくる。


 そのメモ帳の表紙には



 「常に祈りなさい」



 と書いてある。



 メモ帳を開く


 
 少し前に参加していた聖書の分かち合いの会で心にとまった言葉が書き連ねられている。





 「聖書は、今も生きている神さまの言葉である。」






 「頭で学ぶのではなく、カラダ全体でキリストを生きる。」






 「渇いたときには、コップを選ぶことはしない。

  欲しいのは水。」





 このタイミングで


 このメモ帳が開かれる。





 すべてのことには意味がある。





 神に感謝。
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『けんちん汁』

2010-10-11 23:23:23 | Weblog
 妻からショートメールが来た。


 「具だくさん、けんちん汁作ってよ~。」


 いわゆる


 無茶ブリってやつです。


 過去に作ったことがある人には、いとも簡単なメニューのひとつかもしれませんが


 ぼくは、作ったことがありません。


 けんちん汁って言われて瞬時に思いついた具材のイメージは


 大根、にんじん、こんにゃくの細めのヤツ、いも系、豚肉、白菜、長ネギ


 そして


 握りつぶされたような


 豆腐。


 冷蔵庫を確認すると


 白菜、豚肉、しめじ、豆腐、じゃがいも


 という布陣である。


 意味も無く


 「買い物に行かずに何とかしてみようと。」と決心する。


 大体において食事作りをしない人間は


 まず、パソコンで


 「けんちん汁」とは


 というところから入りたくなるのだが


 たまには


 直感に衝き動かされてみても悪くないんじゃないかなと


 何の根拠も無く


 食材を適当な大きさに切ってみたりする。



 最初に軽~く、炒めたほうが汁物の具材の食感が良くなるというアドバイスは記憶にあって何も入れない鍋を火にかけて


 とにかく豚肉から炒めてみることにした。


 油をひくこともなく加熱したお鍋に肉を放り込みますから、程なくしてお肉さんと鍋底さんはとっても仲良しになって、ベッタベタになります。


 どうやらこのままでは、バラ肉が挽肉になってしまいそうなので、水分のある白菜をあわてて投入しますが、状況は変わるはずもありません。


 「そうだ、たしか、けんちん汁にはごま油だ。」といつか見たTV番組の一節を思い出してタラ~リと2周ほど入れてみます。


 香ばしい良い香りとともに問題も解決されました。


 豆腐以外の残りの食材を入れて、なんとなく全体がしんなりするまで中火くらいで炒めてみます。


 さてさて、いよいよ水を入れるタイミングだなと勝手に判断してみたのですが、これがまたわからない。


 娘に助けを求めようと思いましたが、昨日の教会でのお泊まり会で燃え尽きて、起こすのが気の毒なほどに爆睡しています。


 母は、腰痛で静養しています。


 このまま突き進むしかありません。


 困ったときは、「水は「ひたひた」のはずだ。」と水を入れてしまいます。


 そこから20分間、アイフォンのタイマーでキッチリ時間を計って見守ります。なぜかここだけ20分でした。いまでも理由はわかりません。

 
 この次は、いよいよ味を調えるという重要な行程です。


 味噌仕立てにしよう、(本心は「味噌仕立てが、ごまかしがきくかも。」)という感じでお味噌をスタンバイしておきます。


 このとき、どこかで見てたんじゃないかってタイミングで、妻からフォローメールが入ります。


 「ダシの素、入れてね。」


 おっと忘れてた、ダシね。顆粒タイプをチョイスしたので、近くにあった木製のスプーンですり切り一杯入れてみます。ちょっとぼんやりしてるのかなと思ってもう少しだけ加えた瞬間に


 「ありゃりゃ、もしかして、味噌、ダシ入りだったか。」


 急いで、確認してみるとダシの入ってないプレーンなタイプでした。それも込みでの指示だったのだとようやく納得し、そのまま味噌を溶き入れます。


 どうやら味は調いました。具の白菜やジャガイモもイイ感じです。


 最後に豆腐を握りつぶしながら投入します。粉々にし過ぎたようです。


 最後の最後にごま油をツ~っと1周


 完成です。


 満足のいく出来です。





 「ピンポ~ン」


 程なくして妻が帰ってきました。


 余裕なフリをして待ちかまえていると


 開口一番


 「ごま油使ったでしょ、けんちん汁にごま油入れるの好きじゃないんだよね。」


 ロールプレイングゲームで


 エンドロールが終わった後に


 本当のボスキャラが出てきて


 それまでのプロセスを無視するがごとく


 こてんぱんに


 完膚無きまでに


 打ちのめされるパターンです。


 それでもイイんです。




 「それじゃあ、みなさんご一緒に、父と子と聖霊の御名によってアーメン。いただきま~す。」




 ご飯のニオイにつられて起きあがってきた娘に聞いてみます。


 「どう、結構うまいでしょ。」


 


 「う~ん、まあまあかな。」





 ボスキャラとの死闘の末にどこからともなく隠れキャラが登場して、味方なのかなと思ったら


 ぼくの残り少ないライフポイントをすべて奪いましたとさ。






 神に感謝。
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『みんなのいえのはなし』

2010-10-04 05:05:05 | Weblog
 日曜日の9時半のごミサのあとに


 高円寺教会の聖堂で


 高円寺教会の聖堂の大規模修繕や建て直しについての説明及び意見交換をする場が、臨時信徒総会というカタチで開催された。


 ぼくは、事務局の末席というポジションで奉仕活動などのお手伝いさせていただいているので、今回は議事運営側となった。


 高円寺教会の聖堂や司祭館やその他の建物は、建築から70~90年以上の歳月を乗り越えてきている。


 建築技術や耐震基準がそれほど高く、厳しくなかった頃の建物。


 建て替えなどに関する検討をするタスクフォース(プロジェクトチーム、調査部会みたいなもの)はすでに15年前から立ち上げられ、情報収集を含めた話し合いが繰り返し行われてきた。


 いまの高円寺教会の建物は、とっても素敵で、なんともいえない風情というか魅力があって、建設当時に寄贈されたステンドグラスは、今日現在でも気品高くおひさまの光を受けて光り輝いていたりする。


 ぼくも、いまの聖堂が大好きだし、いつの日にか建て替えるのであれば、最新技術を駆使して、現在のテーストを完全コピーした建物にして欲しいなどと思っていたりもする。


 教会は家族そのもので


 聖堂は、我が家である。


 年配の方の思い入れや様々な人の思いや言葉が交錯する。


 聖堂の建て替えのプロセスでもめてしまうというような事例も耳に入ってくるが


 何の心配も無い。


 活発な意見交換や議論が繰り広げられる。


 すべては神さまの御前でのこと。


 発言される方の勇気に敬意を評するべきであると思うし

 
 話し方の上手い下手なんてことは、ご愛嬌であって


 それが、オーディエンスの意見を代表、代弁した言葉に聞こえなかったとしても


 なんだか個人の考えのアピールの場じゃないじゃんとイラっとしたとしても


 すべてのことには意味がある。


 ましてや遺恨が残るとか、真っ二つに割れるとか


 そんな心配はまったくいらないと思う。


 万が一、そんな雰囲気になってしまったとしても


 そういう試行錯誤は、聖書の中にあるように信徒の間で何度も繰り返されてきたことであって


 つながっているもの同士に


 根本的ないさかいなど


 存在しない。


 だからといって、予定調和のようなことばかりしていれば


 馴れ合いや暴走、ミスリードにつながっていくこともあるので


 真剣に思いの丈をぶつけ合えるような雰囲気こそを大切にしていかなければならないのだと思う。




 何かをするときに


 たずさわるすべての人を満足させることはむずかしい。


 お金のことが絡んだりするとなおさらむずかしくなる。


 現実は、そんなに甘くないのだよという忠告も真摯に受け止めなければならない。


 その中で


 いろいろな工夫や気づきがもたらされたりもする。





 評論家を気取るつもりは毛頭無いけれど


 今回の集まりは


 良い集まり


 だったと思う。






 神さまは


 必要なものを


 必要なだけ


 必要なときに


 用意してくださる。






  日頃は目に見えない


 高円寺教会の


 絆が


 顔を出して


 にっこり笑った。







 神に感謝。
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『実家でのミサ』

2010-10-01 03:03:03 | Weblog
 約1ヶ月ぶりの我が家である高円寺教会でのごミサ。


 体調がいまいちで、ほんの数分くらいの自転車のペダルが重苦しかったが、そんなこととは何ら関係なく我が家は、我が家のままでそこにあった。


 そして容赦なく尻を叩かれる。


 一ヵ月後(10月31日の日曜日)に迫った教会まつりの福引大抽選会の告知をしたり、販売をしたり、教会学校の父兄会に参加したり、教会の近くの「きたなシュラン」で取り上げられたちゃんぽんのお店に行ったり、臨時の会議に参加したり


 それでイイ。そう、まったくもってそれでイイんです。


 気合注入ってなもんですから。


 吉池神父様から


 「帰国早々、ごくろうさま。」などとありがた気遣いをいただいたりして、元気百倍、勇気凛々アンパンマンです。


 自分にできることを


 できる範囲で


 いっしょうけんめいやりつづけるだけです。


 恩返しに


 「もうこのくらいでイイんじゃない」は


 ありえないから。





 放蕩息子が外に出てやっとわかること


 戻ってきて感じること


 

 教会の鼓動


 教会の息づかい


 教会は生きているなって




 そして実家は



 圧倒的に



 あたたかい。






 神に感謝。
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